10日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りが鈍い値動きを予想する。前週末の弱い米雇用統計を受け米国の早期利上げ観測は後退。ドルは割安感から買戻しが入りやすいものの、手がかりは乏しく、戻りは限定的となりそうだ。
7日に発表された米雇用統計で失業率は改善した一方、非農業部門雇用者数は予想に反してマイナスに転じた。平均時給の鈍化でインフレ圧力も弱まり、米連邦準備制度理事会(FRB)の9月利上げ観測は後退。米長期金利の低下でドル売りが強まり、ユーロ・ドルは1.1520ドル台から1.1580ドル台に浮上、ドル・円は158円40銭付近から156円60銭台まで2円近く下落。週明けアジア市場はドルの買戻しが入り、158円台に持ち直している。
この後の海外市場は米雇用統計を消化する展開。FRBの今後の引き締め的政策への警戒は和らぎ、ドル売り地合いが見込まれる。ただ、12日発表の米消費者物価指数(CPI)は鈍化が予想され、内容を見極めるムードで過度なドル売りは抑制されるだろう。また、米国とイランによる和平協議の行方も注視され、根強い警戒によりドルは買戻しが見込まれる。一方、ドルは157円台で割安感による買戻しが入りやすい半面、材料は乏しいため、上値は抑制されそうだ。
【今日の欧米市場の予定】
・特になし