12日の日本株市場は、米株安の流れから売り優勢になりそうだが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。11日の米国市場はNYダウが184ドル安、ナスダックは159ポイント安だった。ホルムズ海峡を巡る対イラン交渉が難航し、原油先物価格が上昇したことが重荷になった。また、12日に7月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることで、持ち高調整の売りもでやすかった。シカゴ日経225先物は大阪比95円安の67065円。円相場は1ドル=159円20銭台で推移。
日経平均株価は、シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売りが先行して始まることになりそうだ。一方で、日経225先物は祝日取引で66320円まで下げる場面もみられたが、ナイトセッションで切り返しており、日中比40円高の67200円で終えていた。日経平均株価は10日の急伸で25日線(65857円)を上抜けたが、同線が支持線として意識されやすいなかでは押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。
6月22日につけた72831円をピークに調整を継続していたが、7月29日の60448円をボトムにした足もとのリバウンドでトレンド転換が意識されやすいだろう。ボリンジャーバンドの+1σ(67980円)水準が意識されてくる可能性もある。なお、エヌビディアは10日、ブラックロックやゴールドマン・サックスなどと提携し、AI設備投資に向け5000億ドル(約80兆円)を超える資金を調達する計画だと発表。AI過剰投資に対する収益性に対する警戒感はあるものの、半導体関連株などへの物色が意識されやすい。
そのため、キオクシアHDやアドバンテスト、東京エレクトロンなどの動向が注目されやすく、指数インパクトの大きい半導体やAI関連株が日経平均株価をけん引するかを見極めたいところである。そのほか、主要な企業の決算発表が一巡しており、決算内容を再評価する動きが意識されよう。
なお、10日夕に決算を発表したところでは、東京計器、VTHD、サンテック、精工技研、ダスキン、ヨネックス、ビープラッツ、メック、関電化、JDI、CKD、スクエニHDなどが注目される。