東京金融取引所(TFX)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」は、7月の取引数量が前月比43.1%増の263万4199枚、1日の平均取引数量は11万4532枚と前月比で増加した。7月末時点の証拠金預託額は5790.60億円と前月比で42.07億円増加した。取引通貨量では、トルコリラ、米ドル、南アフリカランド、メキシコペソ、豪ドルの順となった。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」は、7月の取引数量が前月比4.2%減の510万9431枚、1日の平均取引数量は22万2149枚と前月比で減少した。月末時点の証拠金預託額は1022.20億円となり、前月比で22.52億円の増加となった。
取引数量トップはトルコリラ・円で114万2584枚(前月比62.8%増)であった。月前半は円安が下支えとなる一方、リラが対ドルで軟調に推移したことから、リラ・円は方向感に乏しい展開が続いた。23日のトルコ中央銀行の金融政策決定会合では政策金利を37%に据え置き、原油高によるインフレ圧力などを警戒して引き締め姿勢を維持した。月末には日米による円買い介入を受けて円が急伸すると、リラ・円も急落。月初の水準を大きく下回って取引を終えた。米ドル・円は51万5253枚(前月比103.1%増)であった。月初は米雇用統計が市場予想を下回ったことで米利上げ観測が後退し、一時160円台まで円高・ドル安が進行したが切り返す形に。中旬には片山財務相のGPIFを巡る発言を受けて円が買われる場面もあったが、日米金利差などを背景に円高は続かず、その後は再び円安基調を強め、下旬には約40年ぶりの円安水準となる164円近辺まで上昇。ただ、月末には日米による円買い介入を受けてドル・円は急落した。
8月のドル・円はもみ合いか。7月末の日米による円買い介入を受けて、円安局面では再介入への警戒感が強まりやすく、ドル・円の上値は抑えられそうだ。一方、日米の金融政策の方向性にはなお隔たりがあり、円を調達通貨とした取引も根強いとみられることから、円高が進む局面では円売り圧力が再び強まる可能性がある。介入への警戒感と円安につながりやすい市場環境が綱引きとなり、一方向には傾きにくい相場となりそうだ。NZドル・円は底堅い展開か。7月にNZ準備銀行(中央銀行)が約3年ぶりの利上げに転じ、追加利上げへの期待も高まるなか、さらなる金融引き締めが見込まれるなか、NZドルは買われやすい地合いが続きそうだ。一方、7月末の日米による円買い介入を受けて円安局面では再介入への警戒感が強まりやすく、NZドル・円の上値も抑えられよう。NZドルの堅調地合いが下支えとなる一方、円相場の動向をにらみながら底堅く推移しそうだ。