紀文食品は12日、2027年3月期第1四半期(26年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比2.7%減の242.13億円、営業利益が同93.7%減の0.22億円、経常損失が0.50億円(前年同期は1.89億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が1.53億円(同0.48億円の利益)となった。
国内食品事業の売上高は前年同期比3.3%減の161.86億円、セグメント損失は3.20億円(前年同期は2.51億円の損失)となった。売上面では、積極的なプロモーションを展開した「The SURIMI」をはじめとしたカニカマや、独自製品である「チーちく(R)」や「竹笛」など生竹輪が牽引し、スリミ製品は堅調に推移した。一方、中華餃子などの中華カテゴリーを中心とした惣菜商品が、価格競争激化の影響を受け、販売が減少した。商事部門では、需要増加に伴い玄蕎麦の販売が好調に推移したが、アフリカ産胡麻は産地事情により大きく販売が減少した。利益面では、自社製品比率が増加し、小売部門向けの売上構成比も高まったものの、中東情勢の影響による一部資材の高騰により減益となった。
海外食品事業の売上高は同11.5%減の26.50億円、セグメント利益は同60.4%減の1.03億円となった。売上面では、各国の通商政策や金融政策による市場経済の動向が消費者心理にも影響を与え、依然として節約志向が強まっている。このような市場動向に適応するため、スリミ製品や惣菜・甘味など様々な日本食材の商品提案と展開を進めている。その中で、中国市場向けでは、内陸部に新たな問屋を開拓し販路拡大に努めると共に、ECでのプロモーション展開を実施し、好調に推移した。またタイ国内市場向けでも販売の回復傾向が継続している。一方米国市場では、前年同期は相互関税導入前の駆け込み需要などにより大きく伸長したが、当期はその反動もあり、事業全体としては減収となった。利益面では、主力のカニカマなど付加価値の高いスリミ製品の販売減に伴い製品MIXが悪化し、減益となった。
食品関連事業の売上高は同4.5%増の53.75億円、セグメント利益は同25.5%増の2.83億円となった。売上面では、同セグメントの中心である物流事業において、新規顧客の獲得や新センターの稼働開始、インバウンド需要で引き続き好調な外食産業や販促効果に伴い、好調な飲料・食品メーカー等の既存顧客の物量が増加し、増収となった。利益面でも、物量増に伴う共同配送の積載率向上や、センター構内作業自働化の推進や非効率業務の見直しなど業務及び事業の効率化が寄与し、増益となった。
2027年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.3%増の1,168.73億円、営業利益が同59.5%増の52.08億円、経常利益が同60.8%増の43.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同132.7%増の25.59億円とする期初計画を据え置いている。