■ダイナムジャパンホールディングスの2026年3月期決算の状況
3. 財政状態
2026年3月期末の資産合計は前期末比32,862百万円増加の382,248百万円となった。主な増減要因を見ると、航空機の取得により航空機等資産が26,188百万円増加したほか、遊技機の資産が2,797百万円、使用権資産が1,520百万円、現金及び預金が804百万円それぞれ増加した。
負債合計は前期末比31,431百万円増加の249,481百万円となった。航空機取得資金等により有利子負債が23,613百万円増加したほか、リース負債が3,389百万円、未払金・未払費用が1,834百万円それぞれ増加した。また、資本合計は同1,431百万円増加の132,767百万円となった。当期利益の計上と配当金支出により利益剰余金が879百万円減少した一方で、その他資本構成要素が円安に伴う為替換算調整勘定の増加等により2,639百万円増加した。
キャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが60,148百万円の収入となった一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが65,153百万円の支出(うち、有形固定資産取得で42,097百万円)となり、フリー・キャッシュ・フローは5,005百万円の支出となった。また、財務活動によるキャッシュ・フローが借入金の積み増しにより5,259百万円の収入となった結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比804百万円増加の36,828百万円となった。
自己資本比率は有利子負債の増加を主因として前期末の37.6%から34.7%に低下し、財務体質はやや悪化した。ただ、2027年3月期中に航空機及びエンジンの一部を売却予定で投資資金の回収が進むため、2027年3月期の自己資本比率は回復するものと予想される。航空機購入にかかる借入金は、主にノンリコースローン(非遡及型融資)の形態をとっている。このため返済については航空機リース事業のキャッシュ・フローを原資とし、その範囲以上の返済義務を負わない契約とすることで借入に伴うリスクを軽減している。航空機リース事業は利回りが安定しており、主力のパチンコ事業も今後は回復基調に向かうことが予想されることから財務面でのリスクは低く、中長期的に改善傾向が続くものと見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)