エグゼクティブサマリー
庵原保文氏:代表取締役CEOの庵原保文です。株式会社ヤプリの2026年12月期第2四半期決算説明会を開催します。ご参加いただきありがとうございます。
今回は資料をアップデートし、資料全体を通したエグゼクティブサマリーを冒頭に追加しました。
当四半期累計(第1四半期と第2四半期の累計)の売上高・営業利益は、いずれも過去最高を更新し、好調な数字となっています。アプリダウンロード数は、飲食業界からの引き合いが牽引し3億を突破するなど非常に速いペースで伸びており、ユーザー数とダウンロード数はいまだ成長の余地がある市況感となっています。また、社内向けアプリ「UNITE」が非常に好調に推移しています。
今回は、4つの項目を用意しています。
1つ目は業績結果についてです。当四半期累計の売上高は33億7,000万円で前年同期比15.7パーセント増、営業利益は6億4,000万円で前年同期比44.6パーセント増となり、売上高・営業利益ともに過去最高を更新しました。
2つ目は通期進捗です。上期終了時点で売上高は49.7パーセントと順調に推移しています。営業利益も65.0パーセントとなり、いずれも前年同期の進捗率を上回っています。
3つ目は成長ドライバーです。社内向けアプリ「UNITE」に加えて、新規事業として展開しているWebプラットフォーム「Yappli WebX」の契約数が増加しています。契約数は前年同期比7.1パーセント増、平均月額利用料は前年同期比3.0パーセント増となっており、契約数の伸び率がより高くなっています。
4つ目は事業アップデートです。ヤプリが提供しているアプリの累計ダウンロード数が3億ダウンロードを突破しました。加えて、マルチプロダクト展開とAI機能の強化を着実に進めることで、事業基盤を進化させています。
INDEX
目次も少しアップデートしています。はじめに第2四半期の業績についてお伝えし、その後に事業アップデートについてご説明します。なお、今回はご説明を省略しますが、補足資料には事業概要、成長戦略、財務状況などを記載しています。
業績ハイライト 四半期累計
第2四半期の業績についてご説明します。当四半期累計の売上高は33億7,000万円で前年同期比15.7パーセント増、ARRは54億8,000万円で前年同期比11.5パーセント増となっています。売上総利益は23億円、前年同期比18.5パーセント増と、売上高よりも高い伸び率を記録しています。また、原価率も改善しています。営業利益は6億4,000万円、前年同期比44.6パーセント増と非常に高い成長率を記録しています。
スライド右側には主要な単体KPIを記載しています。プロダクト契約数は960件に達し、前年同期比7.1パーセント増となりました。このうち、主力プロダクトである「Yappli」のアプリ契約数は933件で、前年同期比4.1パーセント増となっています。
平均月額利用料は47万円で、前年同期比3.0パーセント増加しました。解約率は0.90パーセントで、前四半期比ではやや悪化しました。投資効率を示す指標であるLTV/CACは6.1倍と、引き続き非常に高い水準を維持しています。
P&Lサマリー 四半期累計・四半期
P&Lサマリーです。資料を少しアップデートしており、スライド左側に四半期累計の実績数値と前年同期比、右側に第2四半期の実績数値と前年同期比を記載しています。
四半期累計の主要な項目については、先ほどご説明したため割愛します。最終利益は営業利益とほぼ同様で、前年同期比42.7パーセント増の6億3,600万円となりました。
スライド右側の第2四半期のデータをご覧ください。売上高は16億6,800万円で、前年同期比12.5パーセント増加しました。売上総利益は11億1,300万円で前年同期比13.8パーセント増、営業利益は2億5,300万円で前年同期比12.0パーセント増加しています。
業績予想の進捗
業績予想の進捗についてお伝えします。売上高、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益、調整後EBITDAのいずれも前年同期を上回る進捗となっており、特に各利益は好調に推移しています。
売上高は、業績予想68億円に対し33億7,600万円で、進捗率は49.7パーセントです。前年同期比で進捗率は2.7ポイント上回りました。
営業利益は、業績予想10億円に対し6億4,900万円で、進捗率は65.0パーセントです。親会社株主に帰属する当期純利益は、業績予想9億3,000万円に対し6億3,600万円で、進捗率は68.4パーセントです。株式報酬費用を加えた調整後EBITDAは、業績予想11億円に対し6億7,700万円で、進捗率は61.6パーセントとなっています。
売上高 四半期
売上高の四半期推移です。第2四半期の売上高は、前年同期比で12.5パーセント増加しました。
スライド青色はストック売上であるPF売上(プラットフォーム売上)で、堅調に伸びています。
グレー色はフロー売上であるPS売上(プロフェッショナルサービス売上)で、アプリ制作やアプリマーケティング支援などになります。前年同期比14.5パーセント増となり、成長を牽引しました。売上高全体は16億6,800万円となりました。一方、前四半期比ではやや減少しています。前四半期は3億6,700万円と非常に好調だったため、前四半期比では約6,000万円減少し、その影響で売上高全体でも前四半期をやや下回る結果となりました。
ARR 四半期
ARRは堅調に伸びており、前年同期比11.5パーセント増の54億8,700万円まで成長しています。
売上総利益 四半期
第2四半期の売上総利益は11億1,300万円で、前年同期比13.8パーセント増となりました。堅調に成長していますが、売上高が前四半期を下回ったため、売上総利益も前四半期比では減少しています。
売上総利益率は前四半期比3.1ポイント減少しました。これは、PS売上の減少に加え、従前お伝えしているとおり第2四半期からコストが増加していることによるもので、人員増加やオフィスの増床などに伴う費用増が発生し、これらのコスト負担が原価に反映されたためです。
営業利益 四半期
第2四半期の営業利益は2億5,300万円で、前年同期比12.0パーセント増となりました。営業利益率は15.2パーセントと高い水準を維持できています。
一方、売上総利益や売上高と同様に、前年同期比では増加しましたが、前四半期比では減少しています。これには2つの理由があります。1つ目はマーケティング費用です。前四半期はマーケティング費用の一部を先延ばししましたが、これを第2四半期で消化したため、広告宣伝費が増加しました。第1四半期はかなり抑制していましたが、第2四半期ではしっかりと費用を使ったことが前四半期比での押し下げ要因です。2つ目は、オフィスの増床などにより全般的にコストが増加していることです。
これらの要因が相まって前四半期比では営業利益が減少しましたが、前年同期比では着実に成長しています。第1四半期は特に良い結果を出せましたが、今後も引き続き堅調に成長していくと考えています。
広告宣伝費 四半期
先ほど広告宣伝費を第2四半期に先延ばししたとご説明しましたが、第1四半期は1億5,000万円、第2四半期は1億8,700万円を使用しました。第3四半期および第4四半期は、第2四半期と同じ水準で使用する想定です。
正社員数
正社員数です。採用が順調に進み、前期末比で7名の純増となり、ついに300人を超えました。
人件費 四半期
人材投資は積極的に行っています。人員増加に加え昇給もあったことで、第2四半期の人件費は前年同期比9.9パーセント増となりました。
販管費の内訳
販管費の内訳です。広告宣伝費を前四半期比で大幅に増加させたため、販管費に占めるS&M費用の比率は28.2パーセントに上昇しました。一方、G&A費用とR&D費用は引き続き安定した水準で推移しています。
プロダクト契約数と平均月額利用料
次に、KPIについてご説明します。スライド左側にはプロダクト契約数を記載しています。アプリ開発プラットフォーム「Yappli」、Webプラットフォーム「Yappli WebX」、LINEミニアプリプラットフォーム「Yappli MiniApp」の3つを合計したプロダクト契約数となります。第2四半期の契約数は960件で前年同期比7.1パーセント増となり、マルチプロダクト展開による契約数の成長が加速しています。
一方、アプリについては前年同期比4.1パーセント増と堅調に推移しているものの、前四半期比ではやや足踏みの状況でした。第2四半期は解約がやや増加したため、契約数は933件となり、前四半期比で6件減少しました。一時的に減少していますが、期後半に向けて再び増加に転じると考えています。
このように、第2四半期のプロダクト契約数は、前年同期比では順調に伸びているものの、前四半期比ではやや伸びが弱まったという結果になりました。
スライド右側の平均月額利用料は47万円、前年同期比3.0パーセント増加しています。「Yappli WebX」や「Yappli MiniApp」のように「Yappli」に比べて単価が低いプロダクトも含まれています。
したがって、成長を牽引する要素としては、プロダクト契約数が中心であるという戦略を描いています。
ソリューション別導入数の構成比率
ソリューション別導入数の構成比率です。プロダクト契約数960件について、前ページでは製品別の内訳を記載しましたが、当スライドではソリューション別の内訳を記載し、それぞれがどのようなタイプのアプリ・Web製品かを示しています。スライドはマーケティング領域、HR領域、その他の領域の3つのソリューションに分類しており、それぞれの領域にはアプリやWeb製品が含まれています。
最も伸びているのはHR領域です。特に社内向けアプリ「UNITE」が好調で、160件に純増し、構成比率も17パーセントまで伸びています。
一方、やや鈍化しているのがマーケティング領域です。店舗やEC向けのアプリが該当し、前年同期比では伸びているものの、前四半期比では6件減少しています。成長の余地はまだあると考えているため、年の後半に向けてご期待いただければ幸いです。
解約率(LTM)
解約率についてです。スライドは、LTM(過去12ヶ月平均解約率)の数値になります。第2四半期は0.90パーセントで前四半期比0.04ポイント上昇と微増しています。アプリのマーケティング領域がやや弱く、特に店舗向けのアプリ数が微減となったことに伴い、微増となりました。足元の解約率は悪くない状況ですが、さらに改善できるよう取り組んでいます。
LTV/CAC(LTM)
投資効率を示す指標であるLTV/CACについてご説明します。第2四半期は6.1倍と引き続き高い投資効率を維持しています。
以上が業績の結果です。
サマリー
ここからは、事業アップデートについてご説明します。スライドは、成長戦略と連携させた概念図に基づいて、第2四半期にどのような戦略を立て、事業を進めてきたかをまとめています。
プロダクトアップデート
プロダクトのアップデートについてです。「Yappli」で作成されたアプリのダウンロード数は、成長が加速しながら順調に増加しており、スライドでは多くの生活者や社内で働く人々にアプリが支持されていることをお伝えしています。
プロダクトアップデート
LINEミニアプリの事業を開始しており、「Yappli」プラットフォームを活用してLINEミニアプリを構築できる新製品をローンチしました。この製品はLINEヤフーに早々に認められ、「Technology Partner(LINEミニアプリ部門)」に認定されています。
認定を受けるまでには時間がかかると聞いていましたが、今回は早期に認定を受けることができました。これにより、LINEミニアプリ開発を通じて、LINEヤフーからの引き合いも獲得できるのではないかと期待しています。
プロダクトアップデート
プロダクトのアップデートについてはさまざまな機能改善を行っていますが、主にアプリ開発プラットフォーム「Yappli」のアップデートになります。
スライド左側に記載しているように、店舗体験をより豊かにする機能や、店頭で即時にアプリが立ち上がる機能を拡充しています。「Yappli MobileOrder」ではサブスクリプション機能をリリースしており、例えばコーヒーをサブスクリプションで購入できるモバイルオーダー機能のアップデートなどを行っています。
スライド中央は社内向けアプリ「UNITE」についてです。従業員エンゲージメントをより高めるため、学習体験の強化を図っています。具体的には、社内でクイズを簡単に提供できる機能や、eラーニングが可能な仕組みを実現しています。
スライド右側はエンタープライズ向けの機能です。SAML認証基盤を開発し、Microsoft Entra IDとのセキュアな連携を実現しました。このようなエンタープライズ向けの認証基盤の機能も随時展開しています。
AIアップデート
AIの機能も続々と提供開始しています。現在、当社製品はノーコード主体として認知されていますが、AI機能を順次投入することで、ノーコードから「ノーコード×AI」へと進化した製品へと変革していくことを目指しています。さまざまなAIを活用した機能を組み合わせ、「Yappli」をAIと融合した製品にしていきます。
具体的には、アプリ内のコンテンツをAIで要約する機能をリリースしています。例えば、アプリでお知らせやニュースを読む際、AIが内容を要約してくれる機能があります。
また、AI Playgroundという野心的な基盤の提供も開始しました。「Playground」と呼ばれていることからもわかるように、管理画面上でさまざまなAI機能のベータ版を展開し、即座に利用できるプラットフォームの提供を開始しています。これにより、当社のさまざまなAI機能を顧客にすぐに届けられるようになりました。
Webプラットフォーム「Yappli WebX」では、AIを利用して多言語の翻訳ができる機能をリリースしています。多言語翻訳機能を求める法人のお客さまが多いため、WebでもAIを活用した翻訳の提供を開始しました。
ソリューションアップデート 導入事例
スライドには、事例をいくつか示しています。左側は、HR大手のパソナさまが活用されているアプリの事例です。人材業界からのアプリに対する引き合いが増えてきています。
スライド右側は立教大学校友会さまの事例で、アプリとWebの両方を導入いただいています。左側はアプリのスクリーンショットで、右側はアプリの内容とリンクしたWebを提供している例となっており、当社のマルチプロダクト展開で理想としている将来展望を体現したかたちになっています。
ソリューションアップデート 導入事例
社内向けアプリ「UNITE」についてご説明します。スライド左側のとおり、ファナック労働組合さま向けに労働組合専用のアプリを提供しています。
スライド右側に記載している化粧品大手のマッシュビューティーラボさまには、「Yappli」と「UNITE」をご利用していただいています。具体的には、顧客向けに化粧品ブランドのアプリとして「Yappli」を提供する一方、販売店や販売員の支援を行うアプリとして「UNITE」も併せて提供しています。
社内向けアプリではマニュアルや接客トレーニングの支援を行うアプリを提供し、それを体現するかたちで顧客向けアプリも実際の店頭で利用されています。このように、顧客向けと従業員向けの両方を支援するアプリを当社が展開しています。
このように、Webや社内向けアプリ、モバイルオーダーなど、さまざまな製品をマルチプロダクトで提供し、多方面でご利用いただく取り組みを今期から重点的に強化しています。
人的資本アップデート
人的資本についてです。コミュニケーション活性化のため、東京本社を拡張し、業務スペースを拡大しています。福岡支社については、グループシナジーの最大化のため、オフィスを広い場所へ移転しました。大阪支社でも増員に伴い8月に支社を拡張しました。
東京本社のオフィス拡張や福岡支社の移転に伴う費用などが第2四半期のコスト負担増加の要因となっていますが、これは中長期的な投資であり、人的資本への投資として捉えています。今後も働く環境の整備や人員の強化を進めていく予定です。
以上で、事業アップデートについてのご説明を終了します。
その他については前回から変更ありませんので割愛します。
当四半期累計で、売上高・売上総利益・営業利益ともに過去最高を更新しました。
引き続き、ヤプリの成長にご期待ください。
ご清聴ありがとうございました。