マネーボイス メニュー

トーカイ Research Memo(3):2026年3月期は売上高・営業利益・経常利益で過去最高を更新

■トーカイの業績動向

1. 2026年3月期の業績概要
2026年3月期の連結業績は、売上高で前期比6.8%増の159,664百万円、営業利益で同14.5%増の9,382百万円、経常利益で同14.4%増の10,098百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同28.3%増の6,069百万円となった。売上高は5期連続の増収、営業利益及び経常利益は3期連続の増益となり、いずれも過去最高を更新した。親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損失として計上した減損損失が前期の2,151百万円から1,061百万円※1と半減したことで増益率が大きくなっている。なお、前期の途中から連結対象に加わったmik japan及び(株)介護センター花岡※2の業績が通年で寄与したことに伴う連結業績への影響額は、売上高で約28億円の増額要因となり、営業利益への影響はのれん償却額を含めると軽微であった。

※1 2026年3月期は、埼玉工場の土地や調剤薬局の一部店舗等について減損損失を計上した。
※2 mik japanは2025年3月期第2四半期から、介護センター花岡は第4四半期から連結対象に加わった。のれん償却額は前期比129百万円増加した。

セグメント別の売上高では健康生活サービスが前期比6.3%増、調剤サービスが同8.3%増、環境サービスが同3.1%増とすべて増収となり、営業利益においても健康生活サービスが同19.9%増、調剤サービスが同2.2%増、環境サービスが同0.2%増とすべて増益を達成し、なかでも健康生活サービスが全体の収益をけん引した。

また、売上高・各段階利益のすべてで会社計画を上回った。売上高は主力のレンタル事業の売上が好調に推移したほか、抗がん剤など高額医薬品の処方件数が増加したことにより調剤薬局事業の売上が計画を上回った。営業利益では、調剤薬局事業を中心とした増収効果に加えて、シルバー事業におけるレンタル資材の効率運用による原価率改善が寄与した。

2026年3月期の設備投資額は前期比410百万円減少の4,018百万円となった。工場の設備投資やシステム投資(病院関連事業の基幹システム更新)、シルバー事業の拠点開設投資などが増加した一方で、レンタル資材の購入額が減少したほか工場建設投資が減少した。レンタル資材については介護用品のメンテナンスセンターにおける効率運用の取り組みにより、新品資材の追加を抑制したことも、購入額減少の要因となった。設備投資の減少に伴い、減価償却費も同93百万円減少の4,782百万円となった。なお、2027年3月期の設備投資計画は同1,847百万円増の5,865百万円を見込む。レンタル資材の購入額を増やすほか、洗濯工場の設備更新やシステム投資、シルバー事業の拠点開設投資などを増額する計画である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。