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新興市場見通し:時価総額上位株の物色活発化へ、自動運転など業績拡大期待銘柄にも買いが向かうか

■投資家のリスク選好が強まった

今週の新興市場は上昇。日経平均は先週末比0.59%高と2週ぶりに上昇した。グロース市場指数は同6.61%高、グロース250指数も同7.12%と、ともに4週連続で上昇した。プライム市場では銀行や不動産、商社など幅広い業種が買われ、新興市場でも投資家のリスク選好が強まった。時価総額最上位グループの銘柄を算出対象とするグロース市場コア指数は同6.41%高と5週連続で上昇した。

時価総額上位銘柄では、ティアフォーが同89.12%高と大化けし、週間値上がり率は東証全体で首位。8月27日に、トヨタ自動車が28年から自動運転車を投入すると報じられると買いが殺到し、7月22日の上場以来の最高値で今週末大引けを迎えた。Terra Droneは同54.87%高と急騰した。8月25日に、迎撃型ドローンが量産体制に移ると発表し、業績成長期待を強めた。8月27日に発表した株式分割も買いを強め、上場来高値を更新した。一方、QDレーザは同9.12%安。特段の買い材料のない中で、キオクシアホールディングスやソフトバンクグループなどプライム上場の半導体関連株に連れ安した。

その他、アーキテクツ・スタジオ・ジャパンが同84.43%高と、先週(同58.44%高)に続いて暴騰した。26年5月末時点で債務超過だが、8月14日に資金借り入れを発表すると、翌日から出来高増加を伴って動意付いた。その後、法定開示情報などの発表はなく、短期的な値幅取り狙いの買いが株価を押し上げたとみられる。一方、サスメドは同21.18%安と、値下がり率はグロース市場で最も大きかった。塩野義製薬との不眠障害用アプリの独占販売契約を終了するとの発表が嫌気された。

今週は、IPO(株式新規公開)はなかった。

■ジャクソンホール会議への様子見ムードも解消へ

来週の新興市場は、業績拡大期待の強い銘柄を中心に買い進まれよう。今週はトヨタ自動車の自動運転車投入を材料に、自動運転システム開発のティアフォーが上場来高値を更新。オンコリスバイオファーマは、神経難病薬の臨床試験進展を材料に急騰した。プライム市場の生成AI関連の大型銘柄の値動きが不安定なこともあり、業績拡大につながる材料の出た銘柄には資金が集中しよう。ティアフォーはストップ高で今週末引けており、来週も値上がり継続が予想され、ダイナミックマッププラットフォームなど他の自動運転関連銘柄にも買いが波及しよう。

日米欧の中央銀行首脳が一堂に会する経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が8月29日に終了した。プライム市場の様子見ムードは解消に向かうとみられ、新興市場でもパワーエックスやトライアルホールディングス、タイミーといった時価総額上位銘柄の物色も活発化しよう。

今週末大引け後の情報開示銘柄では、SBIホールディングスが上場維持を前提に株式の20%を上限に取得すると発表したBASEや、グロース市場からスタンダード市場への9月4日付の市場区分変更が承認されたZETAなどが注目される。

東証は今週、医療機関向けDX支援や広告配信を展開するレイヤードの9月25日スタンダード市場上場を承認した。9月は、11日のKOMPEITOを皮切りに、グロース、スタンダード市場で合計8銘柄が上場予定となっている。KOMPEITOは、2日にブックビルディング期間を終え、3日に公開価格が判明する。1日から3日にかけて6銘柄が一斉にブックビルディング期間に入るため、KOMPEITOの公開価格が後に続くIPO銘柄の人気に影響を与えそうだ。

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