2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■TOPIX型にシフトしやすい需給状況
■伊藤園、1Q営業利益 22.0%増 102億円
■JR東日本日本水素エネルギーから水素調達検討、川崎発電所向け
■TOPIX型にシフトしやすい需給状況
2日の日本株市場は、米国市場の流れから売りが先行するなかで、売り一巡後の底堅さを見極めながらの相場展開になりそうだ。1日の米国市場はNYダウが419ドル安、ナスダックは271ポイント安だった。中東情勢の緊張が再び高まったことでWTI原油先物相場が急騰。エネルギー高によるインフレ懸念の高まりで米長期金利が上昇したことが嫌気された。トランプ米大統領は、イランがホルムズ海峡に機雷を敷設しようとしたことや、中東の米軍兵士を標的にしたことへの報復攻撃を実施。イランが反撃に出れば、より激しい攻撃を行うと警告したと伝えられている。シカゴ日経225先物は大阪比1280円安の64870円。円相場は1ドル=160円20銭台で推移。
日経平均株価は、シカゴ先物にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで下へのバイアスが強まり、終盤にかけて64650円まで下落幅を広げる場面もみられた。支持線として意識されていた25日線(65900円)を明確に下抜けたことで、持ち高調整の売りが先行することになりそうだ。フィラデルフィア半導体(SOX)指数の下落率は2%を超えており、指数インパクトの大きい半導体やAI関連株の不安定な値動きが続くとみられ、日経平均型の重荷になりそうだ。
売り一巡後は下値の堅さを見極めながら押し目狙いのスタンスになりそうだが、指数インパクトの大きいアドバンテストや東京エレクトロン、キオクシアHD、ソフトバンクGなどが弱い値動きをみせてくると、先物主導で売り仕掛け的な動きに向かわせる可能性はあるだろう。また、日中は韓国KOSPI指数の動向などの影響も受けやすいとみられる。
物色としては中東情勢が警戒されるなかにおいて、原油高を背景としたエネルギー関連株のほか、長期金利の上昇を背景にメガバンクなど金融株の動向が注目される。また、リスク回避姿勢が強まりやすく、輸出関連など出遅れ感のある銘柄などにシフトしそうだ。そのほか、米国では半導体が不安定な一方で、セールスフォースなどは堅調だったことで、AI脅威論から不安定な値動きが続いていたソフトウエア株などへの見直しも意識されると考えられ、相対的にTOPIX型にシフトしよう。
■伊藤園、1Q営業利益 22.0%増 102億円
伊藤園が発表した2027年4月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比3.3%増の1351億8000万円、営業利益は同22%増の102億円だった。リーフ・ドリンク関連事業は、国内外で実施した価格改定の浸透効果により、堅調に推移。大谷翔平選手を起用したマーケティング施策を展開するとともに、「お~いお茶」のさらなるグローバル展開を推進していく。
■前場の注目材料
強気材料
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・JR東日本日本水素エネルギーから水素調達検討、川崎発電所向け
・日本郵船NTTファシリティーズなど4社で、洋上DCに港湾立地型、コンセプト策定・三ツ星ベルト新本社棟建設、29年9月完成
・日工本社工場に新棟、アスファルト・コンクリ設備、塗装能力2割向上
・堀場製作所触媒開発実験を自動化、山梨大学に燃料電池用
・ヤマタネエアロネクストと提携、農業ドローン遠隔運営
・島津製作所量子開発新興に出資
・村田製作所タイに新生産棟、電磁ノイズ対策品増強、28年稼働
・NECマイクロソフトと連携、AIエージェント安全導入
・NKKスイッチズ横浜で来春新工場稼働、生産の脱中国依存加速
・住友化学液晶ポリマー3D造形、フィラメント開発
・日本触媒北九州新工場投資14%増大、電池材向け
・リンテック福岡に半導体研究拠点、28年10月完成
・神鋼商事神奈川・平塚に新社屋、解体・資源循環見据えた設計に
・協和キリンアステラス製薬も、米政策と薬価抑制合意、先進国水準まで下げ
・三和HDシヤッター工業、防火設備ケガリスク減、強化ガラス×飛散防止フィルム・阪急阪神HD阪神電気鉄道、兵庫県西宮市と、AI運転活用、EVバス実証
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 設備投資(4-6月) 前回0%
・08:50 企業利益(4-6月) 前回14.6%
・08:50 企業売上高(4-6月) 前回1.1%
・09:30 製造業PMI(8月) 前回55.1
<海外>
・10:45 中・RatingDog製造業PMI(8月) 予想50.7 前回50.9