[本日の想定レンジ]
8日のNYダウは628.18ドル安の52786.07ドル、ナスダック総合指数は85.58pt安の26421.41pt、シカゴ日経225先物は大阪日中比65円安の65145円だった。本日は、米国株安を背景に売りが継続することが想定される。なお、8日の東京市場は、円高進行を嫌気した売りに加え、取引終盤に伝わった中東情勢に関する海外メディアの報道をきっかけにリスク回避の売りが強まり、日経平均は大幅に反落した。ローソク足は、下ヒゲのない「陰の大引け坊主」を描き、強い売り圧力をうかがわせた。8日の米国市場は、中東情勢の悪化を背景に上昇した原油価格が重しとなり、NYダウ、ナスダック総合指数はともに下落した。一方、半導体・人工知能(AI)関連株の一角に買いが入り、SOX指数は上昇した。米メディアが8日、「イエメンの親イラン武装組織フーシが、サウジアラビアの空軍基地やエネルギー施設を攻撃した」と報じたほか、「イランの石油輸出拠点のカーグ島近くで爆発音が聞こえた」などと伝えた。これを受け、中東からの原油供給の混乱が一段と長期化するとの警戒感から原油価格が上伸したことがネガティブ材料となった。一方、米半導体メーカー、クアルコムが8日、米アマゾン・ドット・コムにAI半導体を供給する契約を結んだと発表したことが好感され、クアルコム株が3%超上昇するなど、半導体・AI関連株の一角が値を上げたことは相場を下支えした。ナイトセッションの日経225先物は軟調に推移しているため、本日の東京市場は中東情勢の先行き不透明感を背景に下落した米国市場の流れが波及しそうだ。ただ、中東情勢については、前日の取引終盤に伝わっており、ある程度織り込まれているとみられることから、米国株安の影響は軽微にとどまるかもしれない。また、米国市場で半導体・AI関連株が上昇したことも押し目を拾うきっかけにつながるかもしれない。しかし、今週後半に発表される米物価統計を控え、様子見ムードが強まるなか、リスク回避の動きが警戒されるだろう。円相場も1ドル=153円台後半と円高傾向で推移しているが、日米の金融政策決定会合を控えるなかでは、今後も振れ幅が大きくなることも想定され、円高が一段と進むならば、日本株売りにつながるリスクに注意したい。上値のめどは、75日移動平均線の66823円や心理的な節目の67000円、68000円、69000円。下値のめどは、5日移動平均線の65046円や心理的な節目の65000円、64000円、9月3日安値の63772円などが挙げられる。
[予想レンジ]
上限65500円-下限64500円