■業績動向
3. 財務状況と経営指標
さくらケーシーエスの2026年3月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比1,347百万円増加し、26,904百万円となった。主な増減要因を見ると、現金及び預金は減少したものの、売上債権や有価証券の増加が資産を押し上げた。負債合計は前期末比146百万円増加の5,836百万円となった。主な増減要因として、有利子負債が144百万円減少した一方、流動負債のその他が261百万円、繰延税金負債が129百万円増加したことが挙げられる。純資産合計は、主に利益剰余金の増加により、前期末比1,201百万円増の21,067百万円となった。
経営指標では、自己資本比率が前期末の77.7%から78.3%へ上昇し、財務の安全性は引き続き高い水準を維持した。収益性については、人材投資や研究開発投資などの成長投資が増加したため、営業利益率は前期の6.1%から5.9%へ低下した。一方、ROEは5.9%から6.0%へ小幅に改善した。
4. キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、収入が前期比739百万円増加し1,098百万円のプラスとなった。資金の主な増加要因は、前期末の売上債権の回収により2026年3月期の資金流入が増加したためである。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは1,800百万円の支出となり、前期比で支出が4,616百万円減少した。支出が縮小した主な要因は、有価証券の償還による収入があったことに加え、前期に投資有価証券の取得による支出があったことの反動である。財務活動によるキャッシュ・フローは、前期から118百万円支出が拡大し、708百万円の支出となった。主な支出要因は、リース債務の返済及び配当金の支払いである。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末の3,703百万円から2,293百万円へ減少した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)