ヘッドウォータース
■ヘッドウォータース 篠田様
今後のM&A方針に関しまして、まず単に事業規模の拡大のみを目的としたM&Aや、従来のロールアップ型の買収は積極的には想定しておりません。当社ではAIエージェントの活用により自律的に生産性を向上させられる手応えを得ておりますので、数合わせのような規模拡大を行う必要性が薄いためです。
また、収益性の低い企業を買収してAI化により再生させるといったモデルも、現時点では優先度の高い選択肢とは考えておりません。当社の基本方針は、独自構築を進める「企業OS」の概念を最速で具現化し、事業を力強く推進するために不足している要素を補完することにあります。
一方で、現在推進しているBBDイニシアティブとの統合において明確な成果と再現性が確認できた段階においては、特定領域に強みを持つバーティカルSaaS企業のM&Aを進める可能性は十分にございます。これは国内企業にとどまらず、海外市場のプレイヤーも含めて視野に入れております。SaaS事業をAIエージェント型へ刷新するノウハウが社内に蓄積されつつあるため、非常に有効な成長手段になり得ると捉えております。
なお、一般的なAIベンチャーやスタートアップ企業の買収に関しましては、技術面やノウハウの観点で当社を上回るシナジーを見出せる対象が非常に少ないのが現状です。優れた外部企業が見当たらない場合は社内開発を優先する方が合理的であるため、純粋なAI領域の企業買収にも慎重な姿勢をとっております。
総括いたしますと、まずは自社が誇る「企業OS」を軸としたオーガニックな急成長に全力を注ぎ、その成長速度を加速させるために必要な要素を見極めながら、補完的なM&Aを戦略的に活用してまいります。
質問
現時点で自動運転の受注案件はありますか。
■ヘッドウォータース 篠田様
自動運転の制御そのものといった、いわゆるストライクゾーン真ん中の直接的な受注案件はございませんが、その周辺領域における案件は多数手掛けております。
自動運転の基幹技術に特化した専門企業が存在しますので、車両自体の走行制御などはテスラ様をはじめとする専門企業が担う領域であると考えております。一方で当社は、自動運転を活用するためのデータ統合基盤の構築や、車内のドライバー向けインターフェース(UI)と自動運転システムの連動、高度な画像解析処理といった周辺技術の領域において着実に実績を重ねております。
さらに当社は、小型言語モデル(SLM)や生成AIをエッジデバイス(小型端末)に組み込んで動作させる技術に関して、国内でも豊富な知見と実績を有しております。「自動車」という巨大なデバイス内へ生成AIを実装し、オフライン環境下であっても車両制御を行ったり、ドライバーとAIが自然言語で対話しながら目的地や走行プランを決定したりするような次世代技術支援のご相談も増加しております。今後もこうした得意領域を中心に、自動車・移動体分野への技術提供を拡大してまいります。
質問
これまでLogTechの子会社化やBBDイニシアティブとの統合などを進められていますが、今後もM&Aなどを継続していく方針でしょうか。また、どのような領域の企業を対象としていますか。
■ヘッドウォータース 篠田様
こちらのご質問に関しましては、先ほどお答えいたしましたM&A方針の内容と同様となりますので、そちらの回答をご参照いただけますと幸いです。ありがとうございます。
質問
3年後のヘッドウォータースを考えた場合、投資家はどの指標を最も重視して追いかけるべきでしょうか。売上高、利益、社員数、AIエージェント導入など、お考えをお答えください。
■ヘッドウォータース 篠田様
まず第1に重視していただきたいのは、トップラインである「売上高」です。売上高が着実に拡大していかなければ、成長市場において確固たるシェアを獲得できているとは言えませんので、ここは非常に重要な指標となります。
次に「利益」についてですが、当社は将来の成長に向けた現場投資や最新テクノロジーの実装を積極的に行う場合があるため、事業そのものの強さや収益性を測る上では「粗利率」に着目していただくのが最も適していると考えております。
「社員数」に関しましては、今後の拡大を図る上で重要な指標ではあるものの、単に人数の増減だけを追うのは避けた方がよろしいかと存じます。「粗利率」と「社員数」の変化を組み合わせてご覧いただくことで、AIエージェントの活用や導入が着実に進み、社員1人当たりの生産性が向上しているかどうかが明確に見えてまいります。
総括いたしますと、「売上高」によって市場シェアを拡大できているかという点と、「粗利率と社員数の組み合わせ」によって生産性向上とAIネイティブ企業としての進化が図れているかという点の2軸で推移をご確認いただけますと幸いです。
質問
今後のM&Aを踏まえて大企業との資本提携が必要になるかと思いますが、この苦しい時期に一緒に支えている個人投資家が悲しむような株価にならないようにしてください。篠田社長を全力で応援していますので、頑張ってください。今年、大型の資本提携はありますか。
■ヘッドウォータース 篠田様
ありがとうございます。今年度の個別の資本提携に関する検討状況につきましてはコメントを差し控えさせていただきますが、必要に応じて大企業との資本提携は戦略的に検討してまいります。
また、仮に将来的な資本提携を実施する場合におきましても、私自身が筆頭株主として経営および事業拡大にフルコミットし続ける姿勢に変わりはございません。
どの程度の規模を「大型」と定義するかは様々な議論がございますが、資本提携を検討する際の第一義的な目的は、先ほどからお話ししております自社独自の「企業OS」を市場へ一気に普及・定着させることにあります。企業OS導入の先駆的な成功実績を日本国内で数件確立することこそが、当社がグローバル市場へ飛躍するための極めて重要なステップになると捉えております。
ヘッドウォータースグループは自立的に収益を上げられる黒字体質を確立しておりますので、目先の資金繰りやキャッシュ確保を目的とした安易な資本アライアンスを考慮することは想定しておりません。当社の企業OSを「カスタマーゼロ(第一号ユーザー)」としてともに推進し、業界に変革を起こす意志を持ったエンタープライズ企業との提携であれば、株式の持ち合いを含めた資本提携の選択肢も前向きに検討してまいります。個人投資家の皆様の期待に応えられるよう、事業価値の最大化に努めてまいります。
質問
質疑応答でスピーディーにご回答いただいている姿勢が素晴らしいと感じております。引き続き応援しております。
■ヘッドウォータース 篠田様
温かいお言葉をいただき、誠にありがとうございます。
以上をもちまして、皆さまからのご質問はすべて終了とさせていただきます。本日は長時間にわたりお付き合いいただき、誠にありがとうございました。多数のご質問をお寄せいただきましたことに、心より感謝申し上げます。