シンバイオ製薬は24日、米国保健福祉省(米国国立衛生研究所(NIH)傘下の米国国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)を通じて締結)との間で多発性硬化症(MS)の治療薬および予防薬として、ブリンシドホビル(BCV)を開発するための技術に関する独占的グローバルライセンス契約を締結したと発表した。
同社は2023年3月に米国国立衛生研究所(NIH)傘下の米国国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)との間で共同研究開発契約(CRADA)を締結し、MSを対象とした新たな治療法の開発に取り組んできた。研究によってBCVは低濃度においてもEBウイルス陽性細胞のみを選択的に阻害することを確認しており、今後、BCVがもつ高い抗ウイルス活性を活かして、新規メカニズムによるMSの治療法の開発を進める。
MSは中枢神経系の髄鞘を自己免疫的機序で破壊する神経変性疾患で、患者は全世界に約300万人いると推定されている。同社が目指すBCVを用いた治療法は、MSの主たるリスク要因であるEBウイルスに感染したB細胞のみを選択的に標的にし、EBウイルス陰性のB細胞は残すことによる従来にない新たな治療方法の開発を目指す。