マネーボイス メニュー

ドリーム・アーツ Research Memo(10):デジタルの民主化を基本に市民開発の認知向上と顧客基盤拡充図る(3)

■ドリーム・アーツの中期経営計画

3. 基本戦略「デジタルの民主化」の施策
具体的な施策としてプロモーション・ブランディング強化、市民開発者の育成、戦略パートナーの拡充、ナレッジの共有・流通の4つを掲げている。このうち、弊社が最も重要だと考える「市民開発者の育成」「戦略パートナーの拡充」について、以下にまとめる。

(1) 市民開発者の育成
CSFの1つである「EC2」の一環として、「デジタルの民主化」を推進する市民開発者の育成をすべく、「SmartDB認定資格制度(SmartDB Certified Specialist:SCS)」の普及に取り組む。SCSは「SmartDB」を利用した業務のデジタライゼーションを推進できる人材を創出するための制度であり、3つの種類と6つのグレードがある。「BRONZE」「SILVER」認定は「SmartDB」で業務アプリのデザイン・開発ができる「業務デザイナー」として証明する。その上位に当たる「SAPPHIRE」「DIAMOND」は「SmartDB」の活用拡大や管理統制の中心となれる「オーガナイザー」として証明する。また、「GOLD」「PLATINUM」は「SmartDB」のAPIを用いた外部システム連携ができる「エキスパート」として証明する。また、企業内の利用者に対するプログラムのほかに、開発プロジェクト基盤としての利活用を促進するため、システムインテグレーターに所属するIT人材などのプロフェッショナル向けのプログラムも用意している。SCS認定者も2026年7月には4,634名まで拡大し、その20%はパートナーの社員であるが、残り80%はユーザーであり、ユーザー企業内での「SmartDB」の利用拡大の推進役を担っている。加えて、社内奨励資格や目標設定の指標など、大企業における人事評価制度の一環としても活用されている。こうした動きは市民開発者の輪の拡大を加速させていくことになる。なお、前述した既存グレードとは別に新設グレードとしてAI関連資格も5種類創設し、200名超が取得している状況だ。

(2) 戦略パートナーの拡充
こちらもCSFの1つである「EC2」につながるが、戦略パートナーとして、コンサルティング企業やシステムインテグレーターとの連携強化も重要である。市民開発の伴走者にとどまらず、基幹系システムの刷新など高度なIT専門性が求められるプロジェクトにおいても、「SmartDB」の価値を最大限に引き出す取り組みを推進する。戦略パートナーの拡充については、「ドリーム・アーツ パートナープログラム(DreamArts Partner:DAP)」と「SmartDB認定資格制度」を両輪として、人材創出、開発基盤としての利用促進、業種特化ソリューション開発の3層に分けて展開している。DAPは、2024年2月から正式に認定パートナープログラムをスタートさせた。SCS取得者数及び案件実績数を認定要件として、検証環境の廉価提供、パートナー支援サイト・各種コンテンツの利用、支援定例会議の実施、問い合わせ窓口の拡大などの支援プログラムを用意している。公認パートナーの種別は、「セールスパートナー」「クラウドソーシングパートナー」「クラウドインテグレーションパートナー」「ソリューションプロバイディングパートナー」に分かれる。「セールスパートナー」には「SmartDB」の販売を行う企業向けのプログラム、「クラウドソーシングパートナー」には「SmartDB」を導入した顧客の業務をデジタル化し、「デジタルの民主化」を実現できるようなサポート、「クラウドインテグレーションパートナー」には主に開発プロジェクト基盤に関わるシステムインテグレーター向けのプログラム、「ソリューションプロバイディングパートナー」には製造業、運輸業、サービス業など各業種に特有の業務ノウハウを持つ事業会社・コンサルティング企業向けのプログラムをそれぞれ提供する。

なお、2026年6月15日付で「EXCEL女子」で知られるコクー(株)との資本業務提携を締結した。この動きも、SmartDBの導入・運用・CSと利用部門の拡大を支えるためのDX人材の育成・供給につながる。EXCEL女子を参考に、SmartDB特化型DX人材サービス「スマデビ(R)女子」として、デジタル未経験者をIT人材へ共同育成することで、伴走支援の手を広げる施策だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 若杉 孝)

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。