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ゴールドウイン、3つの成長戦略「THE NORTH FACE」「Goldwin」「コト事業」

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金田武朗氏(以下、金田):みなさま、本日はご視聴いただきありがとうございます。株式会社ゴールドウイン取締役CSOの金田と申します。どうぞよろしくお願いします。

今回、初めてログミーFinanceさまの企業IRセミナーでお話しする機会をいただきました。まだ当社についてご存じでない方もいらっしゃるかと思いますので、最初に簡単に会社説明をいたします。その後、決算状況や今後の成長戦略、株主還元などについてお話しできればと思っています。

歴史

金田:まずは簡単に、当社の概要についてお話しします。当社は1951年、富山県小矢部市で「津澤メリヤス製造所」という小さなメリヤス工場を設立し、スタートしました。

当初はセーターなどのニット製品を製造していましたが、品質に徹底的にこだわった登山用ソックスが人気を集め、1952年にはスポーツウエアメーカーへと舵を切りました。

さらに、東京オリンピックの開催を翌年に控えた1963年に、より多くの選手が「ゴールドウイナー」になってほしいという願いを込めて、社名を「ゴールドウイン」に変更しました。

1970年にフランスのスキーウエアブランド「フザルプ」と技術提携したことをきっかけに、海外のさまざまなスポーツブランドとの提携を進めたことが、現在の当社のブランドビジネスの基盤となっています。

事業概要

金田:続いて、当社の概要です。当社の事業は「モノづくり」「コトづくり」「環境づくり」の3つで構成されています。

当社は自社で製造工場を持たない、いわゆるファブレス形態を採用しています。ただし、創業地である富山には研究開発拠点やマザーファクトリーとしての機能を残しており、高い品質と機能性を徹底的に追求した「モノづくり」を行っています。

当社が目指しているのは、単なるモノを作って販売する会社ではありません。「モノづくり」を原点に、スポーツやアウトドアを通じて自然と触れ合う体験や豊かな時間を生み出す「コトづくり」、さらには人と自然のつながり、新しい体験や文化が生まれる場そのものを作り出す「環境づくり」へと事業領域を広げています。

富山に研究開発拠点を置く強み

金田:先ほど、富山にモノづくりの研究開発拠点を残しているとお伝えしました。スライド左の写真は、富山県にある「Goldwin Tech Lab.」という当社の研究開発施設です。

ここには、アスリートの実際のパフォーマンスを測定する運動ルームや、温度・湿度・酸素濃度などを設定可能な人工気象室があります。ここでは、製品の試作から品質検査までを一貫して行うことができます。

また、富山という場所は、スポーツアパレルの素材開発において非常に強みを発揮できる立地です。北陸は日本有数の繊維技術の産地と呼ばれ、高品質で革新的な素材を生み出す企業が数多く存在しています。

近隣のこのようなクラスターと密接な関係性を構築している点が、当社の高い開発力を支える要因となっています。

ブランドポートフォリオ

金田:こちらのスライドでは、当社が取り扱うブランドについてご説明します。

当社は現在、15個のブランドを取り扱っています。独自に開発から販売まで行えるオリジナルブランドが6つ、商標権を保有しているオウンドブランドが3つ、さらにライセンスやディストリビューション契約を行っているブランドが6つです。

以上が、当社の概要についての説明になります。

連結売上高と営業利益率の推移

金田:次に、決算情報についてご説明します。こちらのスライドは、連結売上高と営業利益率の過去10年間の推移です。

2021年3月期は新型コロナウイルスの影響を受けて一時的に売上と利益を落としましたが、その後は順調に伸長しました。2026年3月期は売上高が1,375億円、営業利益が258億円となり、いずれも過去最高額を更新しています。

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、当社の経常利益は営業利益を大きく上回る数字となっています。こちらは、後ほどご説明する韓国で展開する「THE NORTH FACE」の持分法投資損益が加わるためです。

2027年3月期の業績予想について

金田:今期の業績状況についてご説明します。4月から6月にかけて、ホールセール業態の店頭における消化不良や、中国大陸からのインバウンド需要やお客さまの減少による影響などがありました。

これらの影響が第2四半期以降も継続すると想定し、上期業績予想を売上高556億円、営業利益42億円に修正しています。

下期および通期の業績予想は現時点では据え置いていますが、目標水準やその達成までの道筋を丁寧に精査し、中期5ヶ年計画とあわせて11月に方向性を提示する予定です。配当方針については、変更はありません。

未来を創る「3つの戦略」

金田:続いて、当社の未来を創る「3つの戦略」についてご説明します。「3つの戦略」とは、「THE NORTH FACE」「Goldwin」「コト事業」の3つです。

まず、「THE NORTH FACE」のさらなる成長に向けた戦略についてですが、その前に、当社と「THE NORTH FACE」の関係性について少しお伝えします。

ゴールドウインとザ・ノース・フェイスの関係性

金田:当社と「THE NORTH FACE」の関係が始まったのは、1978年です。当時、日本でもアウトドアへの関心が高まり始める中、当社は「THE NORTH FACE」の輸入販売を国内で開始しました。

そして、大きな転機となったのが1994年です。当社は「THE NORTH FACE」の日本、および韓国における商標権を取得しました。こちらは、個人投資家のみなさまにもぜひ覚えていただきたいポイントです。

それでは、商標権を保有することがゴールドウインにとってどのような強みになるのか、次のページでご説明します。

商標権の“買取り”が意味すること

金田:商標権を保有しているということは、契約更新や権利返却のリスクがなく、自社で長期的にブランドを育てることができるということです。また、会計上でもすでに償却済みのブランド資産となっています。

つまり「THE NORTH FACE」というブランドは、見えざる資産として、今後も永続的に価値を生み続ける存在であると言えます。

続いて、「THE NORTH FACE」というブランドがこれまでどのように成長してきたのかについてご説明します。

時代に合わせ自ら市場を拡大

金田:まずは、マーケット戦略についてです。「THE NORTH FACE」は、もともと登山やトレッキングをルーツとするブランドです。

そこで培った高い機能性や品質を、アウトドアにとどまらず、クライミングやトレイルランニング、ランニングといったアスレチック市場、さらにはキャンプやライフスタイル、ファッションへと少しずつ活躍の場を広げてきました。

つまり、既存のアウトドア市場で他ブランドからシェアを奪うだけで成長したのではなく、「THE NORTH FACE」を使用する人や場面を広げることによって、マーケットそのものを大きく伸長させてきました。これが、過去10年間の成長を支えた大きな成果の1つであると考えています。

そして、このような市場の拡大を、私たちは日本独自の「CORE & MORE」戦略という考え方で整理しています。

日本独自の戦略「CORE & MORE」

金田:「CORE」とは、登山やアウトドアスポーツなど「THE NORTH FACE」の原点となる領域です。ここでは、厳しい自然環境で求められる高い機能性や技術を追求し続けることで、ブランドへの信頼を築いています。

一方で「MORE」とは、「CORE」で培った機能や技術をキャンプやランニング、ファッションなど、より多くのお客さまや場面へ適合したかたちで広げていくという考え方です。

重要なのは、「MORE」だけを広げないことです。「CORE」を着実に磨き続けるからこそ、日常やファッションへ広がっても「THE NORTH FACE」らしさを失うことなく成長することができます。

「CORE」でブランド価値を高め、「MORE」で市場を広げます。この両輪が、日本における「THE NORTH FACE」の成長を支えてきたと考えています。

「季節」の成長余地

金田:次に、これからの成長余地についてです。1つ目は「季節」の成長余地です。

日本では夏が長くなり、冬も暖冬になるなど、従来の春夏秋冬という季節の区切りだけでは捉えにくい状況になっています。一見するとアパレル企業には厳しい変化ですが、私たちはこれを新たな機会であると捉えています。

「THE NORTH FACE」は、もともと厳しい自然環境の中で快適に活動するための機能を磨いてきたブランドです。

その機能を日常生活にも広げ、暑い時期には吸汗速乾性に優れた製品や、気温が変化する時期には調整しやすいアウターなど、1年を通して使用いただける製品を強化しています。つまり、着用いただける季節を広げることが1つ目の成長余地です。

「お客様属性」の成長余地

金田:2つ目はお客さまの属性です。「THE NORTH FACE」は幅広いお客さまにご支持いただいていますが、現在は男性のお客さまの比率が高く、女性やキッズ市場には成長の余地があると考えています。

単にメンズ製品を女性向けに小さくするのではなく、女性のお客さまのライフスタイルやニーズに応じた製品や売り場作りを強化しています。

キッズ市場も、子どもたちが自然に触れる機会を増やすというブランドの考え方と非常に親和性が高いカテゴリです。着ていただける人の層を広げることが、2つ目の成長余地です。

「製品領域」の成長余地

金田:3つ目は製品領域であり、その代表がフットウエアです。「THE NORTH FACE」というとジャケットやダウンなどのウエアをイメージされる方が多いと思いますが、実はフットウエアも着実に成長しています。

直近では売上高が60億円を超える規模まで成長しており、中期経営計画ではさらに40億円の積み上げを目指しています。着ていただくものだけでなく、使っていただく商品領域を広げる点において、フットウエアは大きな成長余地の1つとなっています。

「接点」の成長余地

金田:最後に、お客さまとの接点についてお話しします。「THE NORTH FACE」は現在、全国に100店舗を超える直営店を展開していますが、私たちは同じ店舗を増やすことを目指しているわけではありません。

例えば、キャンプやランニングなどの体験に特化した店舗、キッズや女性のお客さまとの接点を作る店舗、旅をテーマに提案する店舗など、店舗ごとに異なる役割を持たせています。

また、店舗を増やすだけでなく、「THE NORTH FACE」の新しい使い方や楽しみ方を知っていただくための接点を増やし、それによって新しいお客さまとの出会いを作っていくことも目指しています。これが、4つ目の成長余地です。

ここまでが、「THE NORTH FACE」がさらなる成長を遂げるための戦略です。

未来を創る「3つの戦略」

金田:続いて、「Goldwin」ブランドのグローバル市場における成長戦略についてお伝えします。

Goldwinブランドのあゆみ

金田:「Goldwin」は、1960年代にスキーをルーツとして成長してきたブランドです。特に、1980年代から1990年代のスキーブームでは多くのお客さまに支持され、事業も大きく成長しました。

その後にスキーブームが終わると、大量の在庫を抱えるなど、ブランドとして非常に厳しい時期を経験しました。この経験は、現在のゴールドウインの経営にも大きな教訓として受け継がれています。

「売れるかもしれないから多く作る」のではなく、「本当にお客さまに必要とされるものを、必要な量だけ作る」という考え方を大切にしながら、2014年から「Goldwin」ブランドのリブランディングに取り組みました。

スキーで培った機能性やモノづくりの技術を維持しつつ、デザインやブランドの表現方法を大きく見直し、現在の「Goldwin」へと進化させてきました。

そして現在、私たちはこの日本で磨きをかけた「Goldwin」を、次に世界で育てることを目指しています。その具体的な目標が、次のページの「Goldwin500」です。

2033.3期にグローバルで500億円を目指す「Goldwin500」プロジェクト

金田:私たちは、2033年3月期に「Goldwin」ブランドのグローバル売上高を500億円まで引き上げることを目指しています。現在の売上高は、65億円です。

これまでの「Goldwin」は、日本での売上が中心でした。そのため、500億円を達成するには、日本だけで成長するのではなく、世界のお客さまに選ばれるブランドになることが必要です。

そして、この500億円の中で最も大きな成長を計画しているのが中国です。スライドをご覧いただくと、中国だけで500億円のうち約6割を計画しています。

ここまで中国の比率が高いと、投資家のみなさまから「中国に依存しすぎているのでは?」というご質問をいただくこともあります。確かに、この数字だけを見るとそのように感じられるのは当然かと思います。

では、なぜ中国を重視しているのか、次のページで私たちの考えをご説明します。

中国での出店状況

金田:こちらのスライドは、「Goldwin」の中国における出店マップです。現在、中国では北は瀋陽から南は深圳まで、さらに沿岸部だけでなく内陸部を含め、幅広い地域に店舗を展開しています。

中国は1つの大きな市場に見えますが、実際には地域ごとに気候、文化、ライフスタイルが大きく異なります。私たちは中国において、あえてこうした異なる地域に出店し、それぞれの地域でどのような製品、店舗、サービスがお客さまに受け入れられるのかを検証しています。

ここで最もお伝えしたいのは、「Goldwin」が単に中国で売れるブランドを目指しているわけではないという点です。中国という巨大で多様な市場の中で、「Goldwin」というブランドを育て、成功モデルとしての再現性を確認しています。

そして、ここで得た知見は、将来の欧州、北米、韓国などへの展開にも活かしていきます。つまり、私たちは中国をゴールとしているわけではなく、「Goldwin」が世界中で選ばれるブランドになるための重要なステップであると考えています。

実際に、「Goldwin」は中国だけでなく、すでに世界の主要都市への展開を始めています。

グローバルでの出店状況

金田:2026年にはロンドン、ソウル、ニューヨークといった世界の主要都市に相次いで旗艦店をオープンしました。私たちが重要視しているのは、最初から店舗数を一気に増やすことではありません。

スポーツ、アウトドア、ファッションなどへの感度が高く、世界的な発信力を持つ都市に旗艦店を構え、まずはそこで「Goldwin」というブランドを知っていただき、ブランド価値を高めていくことを重視しています。

中国でブランド育成の成功モデルを磨き上げつつ、世界の主要都市でも「Goldwin」の存在感を高めていきます。目指しているのは、日本の「Goldwin」から、世界で選ばれる「Goldwin」となることです。

以上が、「Goldwin」ブランドのグローバルマーケットにおける成長戦略です。

未来を創る「3つの戦略」

金田:3つ目の戦略は、コト事業です。当社は製品を提供するモノ事業に加え、自然の中での体験そのものを提供するコト事業を育成しています。モノとコトが循環することで、ゴールドウインならではの企業価値向上につながると考えています。

ゴールドウインのコトづくり

金田:コト事業の代表的な取り組みを紹介します。昨年、登山・トレッキングツアーで豊富な実績を持つ旅行代理店、アルパインツアーサービス社を子会社化しました。

また、「PLAY EARTH ADVENTURE」という取り組みでは、日本各地の国立公園を舞台に自然を楽しみ、その価値を体感できる機会を提供しています。

ウエアを販売するだけでなく、そのウエアを着て自然へ出掛ける体験まで提供することで、お客さまとの接点を広げ、ブランドへの共感を深めます。これが、ゴールドウインが「モノ」から「コト」へ事業領域を広げる狙いです。

ゴールドウインのコトづくり

金田:さらに成長拠点として、富山県に約40ヘクタールの「Play Earth Park Naturing Forest」という自然体験施設を、2027年のオープンを目指して建設しています。ここでは、自然の中で遊び、学び、食べ、滞在するなど、さまざまな体験を通じて人と自然との新しい関係を提案します。

この施設は単なるレジャー施設ではなく、ゴールドウインのモノとコトがつながる実践の場です。自然の中で製品を使い、体験することで得られる気づきや学びを、次のモノづくりやコトづくりへとつなげていきます。

この循環によって、ゴールドウインならではの企業価値をさらに高めていきます。

モノをつくる会社から、人々のライフスタイルを創造する会社へ

金田:当社が目指しているのは、単に服を作り販売するアパレルカンパニーではありません。自然を楽しむためのモノをつくり、自然とつながるコト、すなわち体験を生み出します。

この2つのサイクルを通じて、より豊かで、より自然と調和した新しい暮らし方を提案していきます。「モノをつくる会社から、人々のライフスタイルを創造する会社へ」、それがゴールドウインが目指す『Lifestyle Creative Company』です。

株主還元【基本方針】

金田:最後に、株主還元と今後のIRイベントについてご紹介します。まず、株主還元方針です。

当社は成長のための戦略投資と併せて、株主のみなさまへの利益還元を最重要課題と認識しています。中期経営計画では、DOE6パーセント以上、総還元性向の目安40パーセントをお約束しています。

DOEを指標としている理由は、短期的な業績変動に左右されることなく安定した配当が期待できるためです。財務基盤が盤石であるからこそ、この指標を用いています。

今期については、中間配当35.0円、期末配当35.0円を予定しており、合わせて70.0円の配当となります。

株主還元【株主優待】

金田:次に、株主優待です。昨年から新たに開始した中間配当では、当社オンラインでのお買い物の際にご利用いただける割引クーポンを進呈しています。

当社株式の保有数と継続保有年数に応じて、15パーセントから最大40パーセントの割引クーポンを差し上げています。

期末優待は、100株以上お持ちの株主さまを対象に、当社オリジナル優待品もしくは寄付の中から1つをお選びいただける内容となっています。

昨年のオリジナル優待品では、環境に配慮した素材や製造方法を用いた非売品をご用意しました。内容は毎年変更になりますので、ご容赦ください。

このように、株主になっていただくことで、当社の製品やモノづくりに対する考え方に触れていただけるのではないかと考えています。

今後のIRイベント

金田:最後に、今後のIRイベントについてご紹介します。10月16日金曜日の19時より、ゴールドウインの東京本社にて個人投資家向けイベントを開催します。

今年は、当社の主力ブランド「THE NORTH FACE」が誕生して60周年を迎えます。「地球への投資は、未来への投資」というテーマで、「THE NORTH FACE」の歴史からソーシャルグッドな取り組みまで、より詳しくご説明する予定です。

ご参加の特典や素敵な景品が当たるクイズ大会なども予定していますので、ぜひお申し込みください。

また、ブランド誕生60周年を記念した特別展示を、10月1日から10月31日まで当社青山オフィス1階のイベントホールにて開催します。入場は無料ですので、ぜひご来場ください。

以上で、私からのご説明を終わります。ご清聴ありがとうございました。

質疑応答:Tシャツやサンダルのような汎用アイテムの改善策について

1UP投資部屋Ken氏(以下、Ken):第1四半期について、機能性を訴求できる製品群が堅調だったというお話があったと思います。一方、Tシャツやサンダルなど、機能性を強く押し出しづらいアイテムが苦戦したとのことですが、これらのアイテムを今後どのように改善されるのか、教えていただけますか?

金田:今期第1四半期は、機能性があり使用シーンが明確な商品は非常に好調に推移しました。

一方、Tシャツやサンダルのような比較的汎用性の高いアイテムについては、苦戦を強いられた状況でした。天候不良や気温が低めであったことが大きな要因となり、珍しい傾向としてそうした影響を受けたと考えています。

しかし、先ほどご説明したとおり、「THE NORTH FACE」を中心とする当社製品は、ブランド価値の中で機能性や素材、着心地を前面に押し出している点が非常に強みとなっています。

また、「CORE & MORE」はアウトドアアクティビティやエベレスト登山など、命に関わる環境でテストされ、証明されたものであり、それを「MORE」市場にも展開していく計画です。

したがって、1つ目のポイントとして、このようなブランド価値をより明確にみなさまにお伝えし、当社ブランドを選んでいただけるようにすることが重要だと考えています。

2つ目として、見せ方や伝え方にも工夫が必要だと思っています。具体的には、店頭やECサイトなどにおいてコーディネートの提案や使用シーンの打ち出しを行い、機能面だけでなく他のカテゴリとの組み合わせを通じて製品価値を伝えやすくする工夫も重要だと考えています。

質疑応答:「PLAY EARTH PARK」に関する詳細な説明について

Ken:工夫の中の1つかと思いますが、先ほども「Play Earth Park Naturing Forest」のお話がありました。アパレル企業では珍しい取り組みだと思いますが、御社がここで期待されている点を、もう一度ご説明いただけますか?

金田:「THE NORTH FACE」、当社が扱っている「HELLY HANSEN」、そして「Goldwin」ブランドももともとの出自はスキーであり、アウトドアから発展してきたものが多いです。

私たちはパーパス(存在意義)の1つとして「人を挑戦に導き、人と自然の可能性をひろげる」を掲げていますが、みなさまと自然との接点をいかに広げることができるかが1つのチャレンジであると考えています。

ここには実は、環境問題が大きな背景としてあります。アパレルという商品や産業は、世界で第2位の環境破壊産業だと言われています。製造方法や素材に関する問題、さらには大量消費・大量廃棄の課題があります。アパレル企業においても、売れ残った商品を廃棄する問題が含まれるなど、課題は多岐にわたっています。

このような課題を改善するために、私たちはさまざまな努力をしていますが、とりわけ自然にみなさまをいざない、共感者を増やしていくことが重要だと感じています。

そのため、単に製品を提供するだけでなく、自然の中で学び、遊び、過ごすといった体験を通じて環境に配慮し、共感を広げたいという思いがあります。「Play Earth Park Naturing Forest」がそのような場としての機能を果たすことが、お客さまとの間で期待していることです。

Ken:私自身も感じているのですが、東京で暮らしていて、なおかつ私は部屋で1人で投資をやっていることが多いです。すると、自然との接点を持ちたいと思いながらも、そうした場所が少ないのが現状ですよね。

どこかへ行こうとなると、テーマパークなどになりがちでもあるため、そのような意味では、今後このような自然と触れ合える場所の需要も増えていくかもしれません。デジタル疲れもあり、自然と触れ合いたいという思いがあります。

金田:おっしゃるとおりだと思います。少し手が加えられたことで接しやすくなった自然も、それが偽りのものというわけではありません。

その一環として弊社も取り組んでいるのが、ロングトレイルというものです。例えば信越トレイルは全長120キロほどあり、部分的に出入りできるため、1回に7キロから8キロを歩くなどの利用が可能です。

整備されたトレイルは、迷子になってしまうような本当のアドベンチャーではありませんが、自然を感じ、接することができる場所として日本全国にさまざまなかたちで開拓されています。このような場所を歩いたりキャンプをするだけでも、基本的なノウハウが必要になります。

そのようなものの最初の接点として、「Play Earth Park Naturing Forest」はそれを意識しながら、最初の一歩を踏み出しやすい場になるのではないかと思い、楽しみにしています。

Ken:こちらは、来年からは私たちも利用できるのでしょうか? 

金田:そうですね。現在絶賛造成中で、来年のオープンを目指しています。

質疑応答:AI活用による需要予測や在庫調整、Eコマース対応について

Ken:一方で、AIの活用は市場でも非常にホットな話題となっています。今回の第1四半期については、前期末に前倒しで納品した分のセルスルーが若干想定を下回ったということでした。

このような需要予測や在庫の調整計画において、AIを活用できそうだという印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。その点において活用の可能性がある場合や、御社のようなビジネスモデルではどのような分野からAIの活用が始まるのかについて、お聞かせいただけますか?

金田:まず、AIに関しては、さまざまな意味で活用の可能性を非常に強く感じています。ご指摘のあった需要予測も、大きなポイントの1つです。

ただし、需要予測が迅速に行えても、製品をすぐに作ることは非常に難しいという現状があります。ここにはさまざまな課題がありますが、特に一般的なカジュアル衣料と比較しても、アウトドア系の衣料は素材を作る段階から非常に時間がかかります。企画を始めてから完成までに、1年半ほどの時間がかかる場合も少なくありません。

それでも、需要予測や在庫の調整という分野ではAI活用の余地が非常に広いと考えています。また、企画面においても、もちろんAIを活用できる余地はたくさんあると考えています。

過去の状況や、それに対応したテクノロジーがどのように効果を発揮したのか、適切または不適切だったのか、どのような気温や環境でどのように変化したのかといったデータは、すべて存在しています。しかし、それらを正しく掘り起こし、形にしていくことは、AIが持つ大きな強みであると考えます。

一方、最終的には登山やトレッキングなど、現場でのテストが重要です。このテストでは、アスリートやエキスパートが実際に製品を着用して行っていただく形式を取っています。ここが当社の持ち味であり、最大の強みとなっていると考えています。

こうした取り組みは、当社が保有する気象室だけでは対応しきれない部分もあり、実際に使用してみなければわからないことも数多く存在します。また、登山経験の豊富な社員も多く、彼らの経験をお客さまに伝える販売員のみなさまのノウハウも大きな価値を持っています。

AIを効果的に活用することで業務の時間を短縮し、顧客との接点を深めたり、製品開発へとつながる新たなアイデアや試みを生み出していくことが、AI活用の本質的な意義だと思っています。

Ken:そのとおりですね。不要と言うと語弊があるかもしれませんが、事務処理を短縮し、実際のアウトプットにより多くの時間を充てることで、生産性は圧倒的に向上すると思います。

金田:例えば、オンラインのEコマースにおいて、商品説明のスクリプトや提案の仕方に関するお話があります。Kenさんが検索する場合と私が検索する場合では、年齢や属性が異なるため、おのずと返ってくる答えや提案内容も異なるべきですが、現状ではそうなっていませんよね?

Ken:そうですね。

金田:そのような点では、AIの進化に比べて我々の取り組みは遅れている部分が多いと感じています。想像力をより豊かにし、AIを有効に活用していきたいと思います。

質疑応答:中東情勢の影響と物流費・燃料費の見通しについて

Ken:続いて、中東情勢の影響について質問です。直近でもニュースが行ったり来たりしている状況の中、さまざまな発言が飛び交い、予測が難しい展開が続いていると思いますが、現時点で物流費や燃料費への影響がどの程度あるのか、お聞きしたいと思います。

おそらく増加しているのではないかと推測されますが、それが期初の計画に織り込まれているのかどうかについても、教えていただけますか?

金田:地政学的リスクが存在することは認識しており、我々のビジネスに非常に重要な影響を与えると考えています。原油価格や国際物流においては価格が上昇傾向にあり、価格だけでなく、期間や時間がどの程度かかるのかといった影響を受けていることも事実です。

したがって、物流費のインパクトは一気に驚くようなものではなく、徐々に影響が出るかたちになっており、その点を織り込みながら状況を見ています。現状はその範囲内で推移していると考えていますが、これ以上悪化することは避けたいと思っています。

やはり、サプライチェーンそのものへの影響は否定できず、影響が広がりすぎるとお客さまの動きにも変化が出てくると思います。

直接的な影響ではないかもしれませんが、現在、インバウンドのお客さまが日本で4,000万人を超えており、この影響は私たちのビジネスにも大きく及んでいます。これが急激に減少することになれば、当社の決算にも大きな影響が出るため、できるだけ安定的に推移してほしいと考えています。

質疑応答:今後2年から3年の成長ドライバーについて

Ken:今後の成長について質問です。先ほどもいくつかご説明いただいたかと思いますが、中長期、つまり2年から3年のスパンで考えた場合、最も大きな成長ドライバーはどこにあるのかについてお聞かせいただけますか?

金田:先ほども少しお伝えしたとおり、3つの大きなポイントとしては「THE NORTH FACE」の持続的な成長、「Goldwin」ブランドのグローバル展開、そしてコト事業の推進が挙げられます。

それぞれ時間軸や性質は異なりますが、「THE NORTH FACE」はすでに大きなブランドとなっているため、これを持続的な成長につなげるために、お客さま、季節、そして販売戦略の側面からご説明しています。

結局のところ、我々が「CORE & MORE」と呼ぶ「CORE」の強みを磨き続けることに尽きると思っています。

現在、「THE NORTH FACE」はトップランナーとして大きなブランドの一つに成長していますが、トップであり続けるためにさらなる高みを目指し続けることがその魅力を高めると確信しています。したがって、このブランドの魅力をさらに磨いていく必要があります。

また、「Goldwin」はリブランディングから10年余りが経過しました。これは非常にグローバルな戦略として取り組んでいるため、我々が取り組んできたこととは異なり、当然ながら難しさも伴いますが、中国や韓国では現地パートナーとのジョイントベンチャー形式で展開しています。

これらを確認しながら、グローバル売上高500億円を目指しており、現時点ではまだ65億円にとどまっていますが、計画どおりの推移となっています。この点を着実に進めていくことが、2つ目のポイントです。

3つ目はコト事業です。ここは、共感者を1人でも増やしていくことが重要です。「Play Earth Park Naturing Forest」として収益を上げることに加え、それがブランド事業へと波及し、ブランドの成長を側面から支えるような布陣を整えたいと考えています。

質疑応答:株主優待の継続性と関連イベントについて

Ken:最後の質問は、優待についてです。御社の場合はファンも多いかと思いますし、この優待を目的に株式を購入されている方もいらっしゃると思います。たまに優待が突然廃止になるケースも見受けられるのですが、このあたりの継続性についてはどのようにお考えでしょうか? 

金田:当社としては、ブランド投資事業と同様、株主のみなさまへの還元を最重要事項と認識しています。また、中間配当も開始したことにより、年2回の優待を設けています。

中間配当の日には、ECで使用できる割引クーポンを発行しており、期末には当社製品を進呈しています。当社はこちらを変更する考えはまったくなく、今後も継続していく方針です。

Ken:ちなみに、60周年記念の「THE NORTH FACE」のIRイベントは株主の方はもちろん、株主でない方も参加可能なのでしょうか? 

金田:そのとおりです。10月1日から、青山にある東京本社1階のホールで特別展示「NEVER STOP EXPLORING EXHIBITION」を1ヶ月間開催します。この展示には、株主の方だけでなく一般の方、関係者、そしてメディアの方々にも来ていただけるようなかたちになっています。

Ken:定員が120名なので、早めのご予約を、ということですね。

金田:そうですね。10月16日のイベントは株主のみなさま限定で、定員120名となっています。スライドにも記載されていますが、会場はゴールドウイン本社ビル2階です。

荒井沙織氏(以下、荒井):イベントの詳細については、お知らせページもご確認いただければと思います。

金田:2階と書いてありますが、1階でも同時に展示を行っています。1階はすべての方にご覧いただけますが、2階は一般の方が立ち入れない場所です。2階は株主のみなさま限定で、ログミー株式会社のご協力をいただき、「地球への投資は、未来への投資」というテーマでイベントを開催します。

この会では、60周年を迎える「THE NORTH FACE」がどのようなブランドで、これから何を残していくのかについて、私ではなく「THE NORTH FACE」の責任者がお話しするため、お好きな方にとってはより興味深い内容になるのではないかと思います。

Ken:ありがとうございます。少し長くなりましたが、私からの質問は以上です。

質疑応答:アウトドアブランドの季節ごとの商品戦略について

荒井:「『THE NORTH FACE』が大好きです。夏物衣料と冬物衣料ではどちらのほうが需要があり、売上が多いのか気になります。これからも応援しています」というご質問です。

金田:ありがとうございます。本当に気になるところですが、当然ながらみなさまもご存知のとおり、夏はTシャツやショートパンツが中心となるため単価がやや低く、冬はダウンなどのアイテムが増えるためお値段が上がる傾向にあります。

そのため、アウトドアブランドである当社はもともと秋冬物に偏重している傾向があります。そのような中、暖冬の影響や夏が非常に長く暑くなっているため、当社はこうした気候条件に適した商品を展開することを得意としています。

例えば、暖冬では厚手のダウンだけでなく、薄いダウンやフリースといった温度を調整可能なレイヤリング方式の商品を提案しています。また、酷暑に対してはクールな素材を用いたアイテムを提供しています。

現状では、全体の6割程度が秋冬物というかたちで秋冬物が強い状況ですが、将来的には秋冬物と春夏物の比率を5割ずつにすることを狙っていきたいと考えています。

荒井:アパレル業界全体をご覧になっている方々には、一般的には冬物のほうが売上が高いと見られているかと思います。

ただ、御社の場合は夏物においても十分な機能性や強みがあるため、一般的なアパレルよりも夏物で売上を伸ばせる可能性が高いという理解でよろしいでしょうか? 

金田:我々の考え方としても、そのとおりです。暑い時期にはどのようなものが必要かを重視しており、例えば、酷暑の中ではさらっとした着心地を提供できるポリエステル素材でクール感を出す商品があります。

一方、アウトドアのテクノロジーとして、実はメリノウールなどの素材も非常に適性があると考えています。こうした素材の提案において、ウールと聞くと温かいイメージを持たれるかもしれませんが、サマーウールは非常に涼しく、乾きが速い上に防臭性や抗菌性も高いものがあります。これを夏にもご提案できることが、当社の強みだと思っています。

質疑応答:アウトドアアパレル市場と成長戦略について

荒井:「以前、原宿の会社説明会に参加して株主になりました。『THE NORTH FACE』の商標権を持っていることは強みだと思いますが、ブームには大なり小なり波があるかと思います。次の一手があれば教えてください」というご質問です。

金田:ブームをどのように作るかについて、特定の手法があるとは考えていません。我々は地道に製品を作り、それをみなさまに提案することを続けています。

アウトドアアパレルのカテゴリだけでは、市場規模はやはりそれほど大きくありません。そのため、「CORE & MORE」のご説明でも触れましたが、テクノロジーを一般のライフスタイルにも活用できるかたちで展開してきました。

つまり、アウトドアアパレル市場だけにとどまらず、一般アパレル市場にも進出したことが、成長のドライバーになったと考えています。そのような活動を続けるとともに、それに裏打ちされた製品を提供し、それを正確に伝えていくことが、私たちの重要な取り組みだと考えています。

爆発的なブームを狙うよりも、私たちとしては着実かつ持続的な成長を目指していきたいということに尽きると思っています。

荒井:コラボ商品では、人気が一気に高まることもありますよね。

金田:そのとおりです。コラボ商品は、瞬間的に大きな反響があります。先週も「Aimé Leon Dore(エメ レオン ドレ)」とのコラボ商品を発売しましたが、このような商品は一時的にピークを迎えます。それでも、多くのファンの方々を増やすきっかけになる楽しい製品ですので、楽しみにしていただければと思います。

質疑応答:日本と韓国以外の事業展開およびグローバル売上高の進捗について

荒井:「海外にシフトされてはいますが、株価にはなかなか反映していないように見えます。この理由は何だと思われますか?」というご質問です。

金田:「THE NORTH FACE」についてはご説明のとおり、日本と韓国の事業が決算上認識しているベースとなります。逆に言うと、日本と韓国以外の事業展開はありません。

「Goldwin」ブランドは海外展開を計画し、それを対外的に開示していますが、多少時間がかかる見込みです。実際の売上や利益に直結するまでには、少し時間を要します。そのため、将来的な数字が株価にすぐ反映されているかというと、まだ反映には至っていない状況です。

一定のところまで達成しなければ、この事業が本当に計画どおり進行するかどうかの判断が難しいという現状があります。我々は、投資家のみなさまの視点からも「これはいけるな」と捉えられる水準まで早く引き上げたいという思いで、現在努力を続けています。

グローバル売上高は65億円と申し上げましたが、すでに決算で開示している数字では、今期は100億円に到達すると見込んでいます。この点は、計画どおり進行中です。ただ、それをさらに超えなければ、株価に反映されるには至らないと考えています。

質疑応答:メイドインジャパンの品ぞろえ戦略と定番商品の重要性について

荒井:「富山県の紡績業からスタートしていらっしゃる御社ですが、現在、製造はほぼ海外製です。メイドインジャパンに回帰することは難しいのでしょうか? 量産するよりも、付加価値のある製品を国内のエンドユーザーは求めていると思います」というご質問です。

金田:1つ目の日本製、いわゆるメイドインジャパンについてですが、「メイドイン何とか」という表示を付けるには、最後の組み立て工程がその国で行われる必要があります。

アパレルでいえば縫製がそれにあたりますが、これが日本で行われなければ「メイドインジャパン」とは言えないため、実現が難しい現状があります。

日本国内の縫製業は、1980年代から1990年代にかけて海外へのシフトが進み、それ以降大幅に縮小しました。ただし、一部の商品、例えば岡山県の有名なデニムやこだわりのTシャツなど、優れた製品もあります。

こうした製品を我々のコレクションの一部として取り入れ、市場へ送り出していくことは実現可能だと考えています。

しかし、我々は1,300億円規模の事業を展開しているため、そのすべてを日本製にするのは現実的ではありません。そうした中でも、メイドインジャパンの良さを活かしたバランスを追求していきたいと思います。

また、定番品が多いという点については、非常に良いニュースだと思っています。どのブランドにおいても、優れたアイコン商品を持っていないブランドは良いブランドとは言えないためです。その観点からも、1つでも2つでも多くの定番品を作り出す能力を、さらに磨き上げていかなければならないと考えています。

そのような意味で、「ちょっと最近は新しい定番になる商品がないんじゃない?」というご意見をいただいている点についても、非常に真摯に受け止めています。開発能力をさらに強化しなければならないということは、内部でも大きな反省点として共有しているところです。

荒井:定番商品については、「毎年購入している商品がなくなってしまうと非常に寂しい」というファンの方もいると思いますので、難しいところだと思います。

質疑応答:新規顧客の開拓と既存顧客の買い上げ率向上について

Ken:「『THE NORTH FACE』は、すでに非常に認知もある大きなブランドであると思っています。今後さらに売上を伸ばす場合、既存顧客の単価や頻度を高めることと新規顧客の獲得では、どちらに成長余地があると思いますか?」というご質問です。

金田:申し訳ありませんが、こちらに明確な答えはありません。ただ、新規顧客という観点では、先ほどご説明したように、女性比率が低い点や、まだ子ども向け市場に開拓の余地があるという認識を持っています。

製品をご覧いただいても、男性向けあるいはユニセックスの商品が多い状況となっているため、もう少しフェミニンなものがあってもよいのではないかと考えています。

そのような意味では新規顧客の開拓となりますが、実際には既存ユーザーの中にも家族でお使いいただいている方々が多くいらっしゃいます。そうした方々の購入率を高めていくことも、我々としては重要な施策だと考えています。

退屈な答えとなり申し訳ありませんが、どちらも重要であり、両方を狙っていこうと考えています。

金田氏からのご挨拶

金田:本日は誠にありがとうございました。短い時間での説明となり、わかりにくい点も多々あったかと思います。

当社は創業から75年を迎え、現在76年目に入っています。みなさまに少しでも優れた製品をお届けするべく、日々努力を重ねている会社です。

また、このような技術を全世界に展開し、「日本からこんなブランドがやって来た」と誇れる存在でありたいと、一生懸命取り組んでいます。

本日は、個人投資家のみなさまに向けてお話をしました。これからも、成長の余地は多くあると考えています。まずは当社の製品をぜひ着てみて、使っていただき、その魅力を感じてファンになっていただければ幸いです。

さらに、「こんな人たちが作っているんだ」ということを伝えるべく、対外的な情報開示にも一層取り組んでいきます。ぜひ当社にご注目いただき、会社のファンになっていただきたいと思います。

そして、株式を保有いただくことで、より一層応援いただけると幸いです。当社への長期的なご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。本日はありがとうございました。

当日に寄せられたその他の質問と回答

当日に寄せられた質問について、時間の関係で取り上げることができなかったものを、後日登壇者に回答いただきましたのでご紹介します。

<質問1>

質問:イベントやコミュニティなどのコトは、あくまでマーケティング施策という位置付けですか? それとも、コト自体で収益を見込んでいるもしくは収益を作れるように育てていく考えでしょうか?

回答:コト事業はマーケティング施策という位置づけではなく、事業としての収益もあり、育てています。「モノづくり」を原点に、スポーツやアウトドアを通じて、自然と触れ合う体験や豊かな時間を生み出す「コトづくり」へと事業を広げていきます。この2つを循環させることで、より豊かで、より自然と調和した新しい暮らし方そのものを提案していきます。

<質問2>

質問:「Goldwin」の国内店舗が、「THE NORTH FACE」の店舗と比べると、客入りが少ない印象があります。海外の「Goldwin」では、集客に向けて特別な製品(日本国内と異なる)を展開しているのでしょうか?

また、どのような製品が海外で売れているのでしょうか? 今後販売の柱になるような製品や傾向がありましたらご教示いただきたいです。

回答:「Goldwin」ブランドは、基本的には国内外で共通する商品を軸に展開しており、海外だけの特別な商品で集客するのではなく、地域の気候やライフスタイル、ファッションの嗜好に合わせた品揃えや店舗づくり、販売方法を工夫しています。

海外では、「Goldwin」ならではの「機能性とデザイン性を融合した商品」への関心が高く、アウターやパンツをはじめ、スポーツと日常の垣根を越えて着用できる高い機能性の製品が人気です。

今後も、こうした機能性と日本らしい繊細なものづくりを強みに、世界のプレミアムスポーツ市場で「Goldwin」ブランドの認知を高め、グローバルでの成長につなげていきたいと考えています。

<質問3>

質問:オリジナル優待品は非売品ですか?

回答:株主優待の品物については、非売品となります。環境に配慮した素材や、製造方法を用いた、オリジナル優待品です。内容については毎年変更になりますので、ご容赦ください。

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