トリプルアイズは10月15日、2026年8月期(2025年9月-2026年8月)連結決算を発表した。売上収益は57.22億円(前期比1.0%増)、営業利益は1.70億円(前期は5.22億円の営業損失)、税引前利益は0.97億円(前期は5.46億円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1.01億円(前期は4.67億円の損失)となり、黒字転換を果たした。基本的1株当たり当期利益は11.99円(前期は56.08円の損失)。親会社の所有者帰属持分比率は25.2%から31.5%へ改善した。なお、同社は当期よりIFRSを任意適用しており、前期数値もIFRSベースに組み替えている。
主力のAIソリューション事業は、生成AI関連の開発需要増に伴うAIラボ契約やAI開発案件の受注拡大、SES案件における平均単価及び粗利率の向上により、売上収益が48.23億円(前期比4.2%増)、セグメント利益が1.59億円(同190.0%増)と大幅な増益となった。顔認証プラットフォーム「AIZE」を軸とした社会インフラ領域や、製造・印刷業のDX推進を注力分野に据えている。一方、GPUサーバー事業は売上収益が9.12億円(同13.3%減)と減収となったものの、事業構造の転換を進め、採算性の低いマイニングマシンサーバー運用事業の収束や販売費の抑制が奏功し、セグメント利益は0.11億円(前期は5.77億円のセグメント損失)と黒字に転じた。
2027年8月期の連結業績予想は、子会社ゼロフィールドの全株式譲渡に向けた売却活動が進捗中であり、合理的な算定が困難であることから非開示とした。配当は当期に続き無配を継続する方針である。なお、同社は7月15日、ゼロフィールドの元筆頭株主に対し、同社株式の取得に関して被った損害について、4.59億円の損害賠償等を求める訴訟を提起した。また、 同社及び取締役2名は、10月9日、 ゼロフィールド株式の取得に際した譲渡代金の支払を巡り2.51億円の損害賠償等を求める訴訟を提起されたが、同社は主張される合意は存在せず請求に理由はないとして、訴訟において正当性を主張・立証していく方針を示している。