SYSホールディングスは9月14日、2026年7月期連結決算を発表した。売上高が前期比11.5%増の156.73億円、営業利益が同13.1%増の7.97億円、経常利益が同17.0%増の8.57億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同29.5%増の5.48億円となった。継続的な成長を続けるなか、経常利益は過去最高を更新した。
同社は組込みシステムや大型業務システムの開発に強みを持つ情報サービス企業で、社会インフラと製造業を中心に、大企業を主体とする幅広い顧客基盤を有する。一次請けでの取引が多く、毎年の単価改定を通じて収益力を高めている。当期は、業界の需要や顧客の考え方の変化に合わせた改革を進めるなか、電力・ガスなどのエネルギー分野と、ネットバンクやカードファイナンスなどの金融分野が増収を牽引した。製造業では半導体を中心に成長を図る。
体制面では、前期から営業活動を属人的なものから組織単位で行う仕組みへ移行したほか、人員単位ではなく業務単位での受注を進めている。大企業の需要が3月の決算期に集中することもあり、受注は年度末に偏る傾向がある。グループ会社間では、AIの活用を通じてグループ全体の専門知識を顧客に提供できる点の訴求を強めており、シナジーの拡大に注力している。多くのグループ企業を抱え、多様な案件に対応できる点が強みとなっている。
財務面では、期末の自己資本比率が51.8%と前期末の47.4%から上昇し、自己資本当期純利益率(ROE)は13.7%(前期は11.9%)となった。M&Aは、足元で買収価格の水準が高いことから条件の良い案件に厳選する方針で、今後は建設業も対象に加え、建設分野のIT基盤構築までを担えるグループを目指す。人材面では社会人経験を重視したエンジニア採用を進めるほか、クラウド型ERP「SYS ERP Cloud」は、現在の中小・中堅企業中心の展開から、中長期的な成長に向けて大企業向けの営業に注力している。
2027年7月期は、売上高が前期比14.8%増の180.00億円、営業利益が同42.1%増の11.33億円、経常利益が同30.5%増の11.19億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同21.2%増の6.64億円を見込み、単価改善などによる収益性の向上を図る。配当は、26年7月期の年間配当を前期比1.00円増の8.00円とし、27年7月期は同1.00円増の9.00円を予定するなど、継続的な増配を続けている。