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BeeX、売上高は半期で過去最高を更新 クラウドライセンスリセールが売上成長を牽引

会社概要

広木太氏:みなさま、こんにちは。株式会社BeeX代表取締役社長の広木太です。本日は、2027年2月期第2四半期の決算についてご説明します。

はじめに、当社の会社概要と事業概要についてお話しします。株式会社BeeXは、2016年3月に創業したクラウド専業のシステムインテグレーターです。

BeeXのマルチクラウド対応力

クラウドにはさまざまなプラットフォームがありますが、その中で当社が取り扱っているものについて、まず説明します。クラウドの中でも、特にIaaSやPaaSと呼ばれる領域においては、有名なプラットフォーマーが3つあります。

Amazon Web Servicesの通称「AWS」、Microsoftが提供する「Microsoft Azure」、Googleが提供する「Google Cloud Platform」の3つが、世界市場で60パーセント以上のシェアを占めるプラットフォームです。

当社はこれら3つすべてを提供している点がクラウド専業のシステムインテグレーターとしての1つ目の特徴です。「AWS」「Microsoft Azure」「Google Cloud Platform」のいずれかに特化するのではなく、お客さまのニーズに応じて最適なプラットフォームを提供することが、当社事業の特徴となっています。

もう1つの大きな特徴は、SAPの認定サービスパートナーになっている点です。SAPはドイツのERPパッケージベンダーで、多くの大企業に導入されています。当社の仕事は、このようなSAPのような大企業の基幹システムの構築であり、これがもう1つの特徴です。

事業内容

当社の事業内容についてご説明します。当社の事業内容は3つあります。

1つ目は、クラウドインテグレーションです。クラウドを専業としたシステムインテグレーションであり、クラウド導入のコンサルティングから設計構築、アプリケーション開発までを行っています。

2つ目は、クラウドライセンスリセールです。クラウドのライセンス販売です。ライセンス販売といっても一過性のものではなく、実際の利用状況に応じて毎月課金していくモデルとなっています。

3つ目は、マネージドサービスプロバイダーです。横文字でわかりづらい部分もありますが、運用保守業務を指します。24時間365日の監視障害対応やクラウド上のさまざまな運用改善を提供しています。

以上3点についてお話ししましたが、さらに2つに大別すると、クラウドインテグレーションはフロー型ビジネス、ライセンスリセールとマネージドサービスプロバイダーはストック型ビジネスに分類されます。

当社のビジネスモデルにおいてはスライドをご覧のとおり、ストック型ビジネスが大きな割合を占めています。このため、安定した売上と利益を確保できる点が当社のビジネスモデルとしての強みです。

エグゼクティブサマリー

第2四半期のサマリーについてご説明します。まず、業績についてです。

売上高は半期として過去最高の60億4,400万円となり、前年同期比18.0パーセント増となりました。特にクラウドライセンスリセールが大きく伸び、前年同期比29.3パーセント増となっています。

これによりストック比率が78.6パーセントとなり、安定した売上収益が強化されている点が強調すべきポイントです。

営業利益は2億4,500万円で、前年同期比27.8パーセントの減少となりました。減少の要因の1つとして、貸倒懸念債権が発生し、3,400万円の貸倒引当金を計上したことが挙げられます。

MSP拡大のためのサービス開発や、ベトナム拠点の拡大など、将来に向けた投資を行っていることも要因の1つです。なお、貸倒懸念債権に関しては一時的な費用であることを強調します。

トピックスについては、この後のスライドでご説明します。株主還元については、配当予想を1株当たり25円としています。

KPIハイライト

KPIハイライトです。売上高は60億4,400万円、営業利益は2億4,500万円、従業員数は連結で273名となっています。BeeX単体では、前期末と比較して8名増加しています。その他の詳細についてはスライドをご覧ください。

Claudeのリセラー契約を締結

トピックスについていくつかご紹介します。1つ目のトピックスです。AnthropicとAIモデル「Claude」のリセラー契約を締結しました。Amazon Bedrockを通じた「Claude」のライセンス提供に加え、最先端のAI開発ツール「Claude Code」を活用した開発生産性向上支援、および「SAP on AWS」を中心とした基幹データの高度活用ソリューションの提供を開始します。

単にライセンスを販売するだけでなく、それを通じたインテグレーションやMSPの拡大につながり、今後の成長において非常に重要なポイントだと考えています。

クラウド運用保守の販路拡大

2つ目のトピックスは、クラウド運用保守の販路拡大です。SB C&S社と提携し、同社のリセラーを通じて当社の運用保守サービスを提供する取り組みを開始しました。

当社はこれまで比較的大企業を中心にビジネスを展開してきましたが、SB C&S社の全国約1万5,000社の販売ネットワークを活用することで、幅広いお客さまに対してMSPサービスを拡大できると考えています。ここも、今後の成長において大きなポイントであると考えています。

Snowflakeのサービスパートナーに認定

3つ目のトピックスです。「Snowflake」のサービスパートナーに認定されました。現在当社が注力している「AI Ready モダナイゼーション」と呼ばれる、特にAIを活用するためのデータ分析基盤の整備に関連し、そのデータプラットフォームを提供している企業がSnowflake社です。

当社はこれまでも取り組んできましたが、今回新たにサービスパートナーとして認定されました。今後、「Snowflake」を活用したビジネスをさらに拡大していきたいと考えています。すでに導入事例として、三好不動産社の事例なども公開しています。

新しい開発手法「AI駆動開発」への取り組み

4つ目のトピックスは、AI駆動開発への取り組みです。当社では「BeeX AI Journey支援」として提供を開始しています。内容が少々複雑ではありますが、昨今ではAIを活用した開発が注目されており、各企業がこれに移行する動きが進んでいます。

「なにから始めていいかわからない」「どうすれば最適なのかわからない」というお客さまが非常に多くなっています。このAI駆動開発をお客さまに定着させるために、簡単な開発体験プログラムから、これまで培ったノウハウを集約し、お客さまに提供しています。

こうした取り組みを進めることで、先ほど触れた「Claude」のライセンスリセールの拡大や、SIにおけるクラウドインテグレーションの拡大、この両軸を推進できると考えています。これが、今後のビジネス拡大における重要なポイントになると考えています。

以上、トピックスを4つご紹介しました。

業績サマリー 前年同期比較

第2四半期の決算についてご説明します。業績サマリーについて、スライドは先ほどのエグゼクティブサマリーでご説明した内容と同じです。

サービス別売上高

サービス別の売上高についてです。スライドをご覧のとおり、右肩上がりで成長していることがわかるかと思います。

クラウドライセンスリセール売上の推移

クラウドライセンスリセール売上の推移です。一部、第2四半期に円高の影響を受けましたが、順調に売上が拡大していることがおわかりいただけるかと思います。

クラウドライセンスリセールビジネスアカウント数推移

クラウドライセンスリセールのビジネスアカウント数についてです。ビジネスアカウントとは、お客さま数ではなく契約数を指します。第2四半期では、複数のライセンスを保有しているお客さまの大口契約を獲得できたことにより、ライセンスアカウントが大きく増加しました。

この増加は主に第2四半期の後半に起きたものであり、これにより第3四半期以降の売上拡大が期待されています。

マネージドサービスプロバイダー売上、ユーザー数の推移

マネージドサービスプロバイダーの売上およびユーザー数の推移についてです。新規顧客の獲得により、売上が再度伸びてきています。

特にこの後ご説明しますが、第2四半期にはベトナムを活用した新しい案件を獲得しました。この案件により売上を大きく伸ばすことができ、第3四半期以降の成長材料にもなります。そのため、第3四半期以降も大きく伸びると考えています。

クラウドインテグレーション受注件数・四半期売上高の推移

クラウドインテグレーションの受注件数についてです。スライドから、受注件数が増加していることがおわかりいただけると思います。

特に、AIを活用した受注については、先ほど「Claude」のライセンスリセールや「BeeX AI Journey支援」についてお話ししましたが、このような新しいAIを活用した案件を獲得できた点が大きいと考えています。

貸借対照表の推移 ~健全な財務基盤を継続~

貸借対照表の推移です。スライドをご覧のとおり、健全な財務基盤が継続していることがわかるかと思います。

2027年2月期 連結業績予想(当初予想から変更なし)

業績予想についてです。2027年2月期の連結業績予想は、当初予想から変更していません。

2027年2月期 業績予想 進捗状況

業績の進捗状況についてです。売上高の達成率は48.3パーセント、営業利益の達成率は40.6パーセントとなっています。おおむね計画どおり進捗しており、達成可能な範囲にあると考えています。

2027年2月期(下期)主なポイントー売上ー

2027年2月期下期の売上の主なポイントについてご説明します。

詳細については後ほど成長戦略の部分でもお話ししますが、クラウドインテグレーションでは、AI活用を推進するためのさまざまな施策や、SAPの大型案件の獲得が引き続き見込まれています。これにより、インテグレーションの部分をさらに伸ばしていけると考えています。

MSPに関しては、ベトナム拠点を活用した新たな顧客の開拓や、セキュリティサービスの新たなサービスの拡大を進めています。このような新しいMSPをさらに拡大できると考えています。

クラウドライセンスリセールについては、昨期から新規ライセンスリセールの専門部隊を設立しました。この部隊が大きな契約を獲得することが可能となり、現在も拡大を続けています。今後もさらなる拡大が期待されます。

中期経営計画の売上高目標

成長戦略についてお話しします。中期経営計画の売上目標は、2030年2月期には200億円から220億円を目標として設定しています。

SAPシステムのクラウド化・S/4HANA化支援

ここから、目標達成のための成長戦略について、3点お話しします。

成長戦略の1点目は、基幹システムのクラウド化およびモダナイズ化です。当社はSAPを中心としたビジネスを展開しており、これが最も成長している分野となっています。

現状使用されている「SAP ERP 6.0」と呼ばれるバージョンについては、SAPから2027年にサポートが終了し、延長サポートも2030年に終了するとアナウンスされています。それに伴い、後継製品へのコンバージョンが求められています。

当社は、このS/4HANA化へのコンバージョンおよびそれに伴うクラウド化を推進するとともに、それにとどまらず、コンバージョン後のDX(デジタルトランスフォーメーション)のために、先ほど述べたAI活用を含むさまざまな拡張を進めていきます。

あとは、「SAP S/4HANA」自体にもマイナーバージョンがあり、約5年から7年のライフサイクルでアップグレードが必要です。

「SAP S/4HANA」を2022年より前のバージョンで導入したお客さまについては、現在「SAP S/4HANA」のバージョンアップグレードが必要とされています。

現状、我々はS/4HANA化やクラウド化、そして「SAP S/4HANA」のアップグレードといったソリューションを、お客さまのライフサイクルに合わせて提供しています。我々は人員およびサービスメニューの拡大を進め、一層の拡大を目指していきます。

DXのための拡張 データ+AI

SAP S/4HANA化後の取り組みとして、現在当社が特に力を入れて取り組んでいるのが、「データ+AI」と呼ばれる分野です。

先ほど、当社が「Snowflake」のパートナーになったことについて触れましたが、SAPのデータを「Snowflake」上に取り込み、AIなどを活用する基盤を整えるというニーズが非常に多く寄せられています。

「Snowflake」だけでなく、「AWS」「Microsoft Azure」「Google Cloud Platform」、あるいはSAPのデータ分析サービスを使用したデータ分析基盤をお客さまのニーズに応じて使い分け、今後も提供していきます。

ここは、当社が現在非常に成長可能性があると見込んでいる部分であり、多くの引き合いをいただいている領域です。

企業のAI駆動を推進

成長戦略の2点目は、AI & Digital トランスフォーメーションです。企業のAI駆動化を推進するため、当社は2つのアプローチを実施しています。

1つ目は、「AI Ready モダナイゼーション」を通じて、既存のシステムをAIに対応できるようモダナイゼーションする取り組みです。

AIを活用するためにはAIとやり取りができる環境が必要ですが、古いシステムにはAIと連携できないものが多くあります。これをAIと会話可能な状態に変えるのが「AI Ready モダナイゼーション」です。

2つ目は、AIジャーニーを実現する伴走支援サービスです。「AI Ready モダナイゼーション」において、まずAIが活用できるようシステムを最適化し、その後、実際にAIを活用していく流れとなります。これが先ほどお話ししたAI駆動開発などは、その1つです。

この取り組みに向けて、お客さまにさまざまなサポートを行い、業務の中にAIを組み込みます。例えば、「AIエージェント」による業務の自動化を組み込み、つまり従来の生成AIのようなチャットによるやり取りだけでなく、業務プロセスの一部としてAIを活用するような仕組みづくりの支援をおこなっています。

AIは単にツールを導入するだけでなく、継続して改革を進めることが重要です。この点について、我々は伴走支援というかたちでサービスを提供しています。

4つのAI Ready モダナイゼーション

特に力を入れているのが、「AI Ready モダナイゼーション」です。特に古いアプリケーションはAIと会話できないため、APIを通じてAIと会話できるように変えていくことや、基盤をAI時代に合わせて構築していくことに注力しています。

「データプラットフォームモダナイゼーション」にも注力しています。先ほど「Snowflake」の話をしましたが、SAP以外のデータも含めてAIにデータを提供できる形式に変えていこうとしています。SAP自身もモダナイゼーションを進め、AIと連携できるようにしていく方針です。

このように、AIを使いこなせるようにシステムをモダナイゼーションし、インフラ、アプリケーション、データプラットフォーム、SAPといったさまざまな分野において提供することが、当社が現在最も力を入れている部分となっています。

マルチクラウド対応マネージドサービス

成長戦略の3点目は、マルチクラウドライセンスリセールおよびMSPです。ストック型のビジネスであり、安定した収益と売上を伸ばすための最も重要なポイントとなっています。また、ライセンスリセールとともに、マネージドサービスの拡大にも非常に力を入れています。

マネージドサービスの推進

マネージドサービスについて、従来型のクラウド運用監視、例えば「AWS」「Microsoft Azure」「Google Cloud Platform」といったシステムが障害を起こした際に、いち早くそれを発見し、障害対応を行うというものが、これまで当社が最も力を入れ、売上を上げてきた分野です。

しかし、最近ではそれだけでは不十分となってきました。特にセキュリティ関連のサービスの拡大や、お客さまが本業に集中していただくためのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の重要性も増しています。

また、AIOpsもその一環です。運用のAI化を進めることで、人手を介さずに運用が可能な体制へと移行させることを目指しています。単なる監視・運用にとどまらず、AIの活用やセキュリティサービスへの展開など、多方面への拡大に現在取り組んでいます。

ベトナム・ニャチャンに海外MSP拠点を開設

特に現在拡大しているのが、ベトナムを活用した海外拠点を利用したMSP事業です。先ほどもお話ししたとおり、昨年ベトナムのニャチャンにサービス拠点をオープンしました。

これまでは、日本で行っていた業務の一部をオフロードし、効率化を図る取り組みを進めてきましたが、新たにベトナムのリソースを活用することで、これまで手がけられなかったアウトソーシングビジネスを新たに獲得することができました。

すでに大型の3案件を獲得しており、これにより今後売上を伸ばせると考えています。今後もベトナムのリソースを拡大するとともに、新たな案件の獲得も進めていきたいと考えています。

AIを活用したオペレーションの自動化と、AIでは対応できない、人間が担当したほうがよい部分をうまく組み合わせることによって、お客さまの運用コストを削減し、同時に当社の売上拡大も図りたいと考えています。

セキュリティソリューションの拡大

セキュリティソリューションについてです。こちらも、拡大を図っていきたいと考えています。

アクセス保護の領域ではクラウド時代に最適化したゼロトラストネットワークの構築、インターネットセキュリティなど外部からの攻撃を防ぐ対策を従来から実施してきました。また、これまで取り組んできたデータやクラウドの保護をさらに強化していきたいと考えています。クラウド上の設定ミスの検出やワークロードの異常を自動的に確認・対応するソリューションなどの提供を行っています。

スポットによる脆弱性診断だけでなく、問題の発生をいちやはく検知し、その対応を支援する伴走型サービスを提供していきます。また、レジリエンス強化として侵入時のデータ破壊や暗号化を防ぐためのデータバックアップなど、多方面での対策を拡大しています。

一過性のビジネスではなく、MSPとして伴走型ビジネスとして提供していきたいと考えています。今後も力を入れて拡大していきたいと考えています。

以上、成長戦略の3点についてお話ししました。

BeeXは今後もさまざまな施策、特にAIを活用したビジネスや、当社の本丸であるSAPの分野、さらにはベトナムやAIOpsを活用したMSPの拡大など、多方面での拡大を進めていきたいと思います。

投資家のみなさまには、引き続きご支援いただけますようお願い申し上げます。以上で、ご説明を終わります。ありがとうございました。

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