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■業績動向 (3)コンテンツプラットフォームサービス はてなのコンテンツプラットフォームサービスの売上高は前期比2.8%減の319百万円と5期連続で減収となった。「はてなブログ」の登録ユーザー数は前期末比3.0%増の1,328万人と堅調に増加したものの、各種SNSの普及によりアドネットワーク広告単価の下落傾向が続き、広告収入が同4.5%減の168百万円となったほか、有料課金サービス「はてなブログPro」の契約件数減少によりSaaS等の売上も同0.9%減の150百万円と低迷した。 なお、同社は生成AIベンダー1社と「はてなブログ」のデータ活用に関する取り組みを2026年7月より開始した。「はてなブログ」は膨大なテキストデータを蓄積し、また多くのユーザーが「旬」なテキストを投稿するという観点で、生成AIベンダーが学習データとして活用することを目的としたものとなる。米国では掲示板サービス「Reddit」のデータ使用権に関して、生成AIベンダーが年6千万米ドルの契約を締結するなど良質な情報を発信するメディアの価値が見直されている。同社の契約内容は非開示だが、現在も他の生成AIベンダーとの契約交渉を進めている状況にある。 (4)その他サービス その他サービスとして、2024年10月に日本ブロックチェーン基盤(株)が運営・管理するパブリックチェーン※1「Japan Open Chain(JOC)」に共同運営者(バリデータ※2)として参画し、バリデーション業務を同年12月より開始した。その対価としてJOCトークン5百万円(前期は6百万円)を売上として計上した。今後も毎月JOCトークンを獲得し売上として計上していくほか、JOCを活用した社会課題解決につながるWeb3サービスの検討も進めていく予定である。 ※1 暗号資産の取引情報の記録に用いられるブロックチェーンにおいて、特定の管理主体を置かず、不特定多数の参加者により取引情報の合意形成を行う仕組みのこと。 ※2 ブロックチェーン上の取引(トランザクション)を承認する役割のこと。 自己資本比率は70%台に低下したものの、財務の健全性は維持 3. 財務状況と経営指標 2026年7月期末の資産合計は前期末比886百万円減少の2,564百万円となった。流動資産では、現金及び預金が資金流出事案の発生により915百万円減少し、未収還付法人税等が62百万円増加した。固定資産では、繰延税金資産が94百万円増加した一方で、有形固定資産が5百万円、無形固定資産が6百万円、投資有価証券が99百万円それぞれ減少した。 負債合計は前期末比93百万円増加の728百万円となった。未払法人税等が121百万円、未払消費税等が51百万円、未払費用が54百万円それぞれ減少した一方で、短期借入金250百万円及び株主優待引当金74百万円を計上したことによる。また、純資産合計は当期純損失の計上により同980百万円減少の1,836百万円となった。 経営指標を見ると、自己資本比率が前期末比10.0ポイント低下の71.6%となり、現金及び預金の水準は7年前の水準まで戻ることになったが、運用・保守料やSaaS収入などのストック型収入が全体の過半を占め、安定した収益構造を確立していること、ネットキャッシュ(現金及び預金から有利子負債を差し引いた額)も10億円弱のプラスとなっていることから、財務の健全性は維持しているものと判断される。一方、収益性については売上高営業利益率で同4.1ポイント低下の4.8%、ROAで同7.3ポイント低下の3.4%とそれぞれ2期ぶりに低下しており、収益性の向上が喫緊の課題となっている。特に、コンテンツマーケティングサービスやコンテンツプラットフォームサービスについては、広告収入依存のビジネスモデルから脱却を図るための過渡期にあり、「toitta」など新サービスの育成が収益回復のカギを握るものと考えられる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

はてな Research Memo(6):「GigaViewer」はアプリ版の累計導入数が4サービスと順調に拡大(2)

■業績動向

(3)コンテンツプラットフォームサービス
はてなのコンテンツプラットフォームサービスの売上高は前期比2.8%減の319百万円と5期連続で減収となった。「はてなブログ」の登録ユーザー数は前期末比3.0%増の1,328万人と堅調に増加したものの、各種SNSの普及によりアドネットワーク広告単価の下落傾向が続き、広告収入が同4.5%減の168百万円となったほか、有料課金サービス「はてなブログPro」の契約件数減少によりSaaS等の売上も同0.9%減の150百万円と低迷した。

なお、同社は生成AIベンダー1社と「はてなブログ」のデータ活用に関する取り組みを2026年7月より開始した。「はてなブログ」は膨大なテキストデータを蓄積し、また多くのユーザーが「旬」なテキストを投稿するという観点で、生成AIベンダーが学習データとして活用することを目的としたものとなる。米国では掲示板サービス「Reddit」のデータ使用権に関して、生成AIベンダーが年6千万米ドルの契約を締結するなど良質な情報を発信するメディアの価値が見直されている。同社の契約内容は非開示だが、現在も他の生成AIベンダーとの契約交渉を進めている状況にある。

(4)その他サービス
その他サービスとして、2024年10月に日本ブロックチェーン基盤(株)が運営・管理するパブリックチェーン※1「Japan Open Chain(JOC)」に共同運営者(バリデータ※2)として参画し、バリデーション業務を同年12月より開始した。その対価としてJOCトークン5百万円(前期は6百万円)を売上として計上した。今後も毎月JOCトークンを獲得し売上として計上していくほか、JOCを活用した社会課題解決につながるWeb3サービスの検討も進めていく予定である。

※1 暗号資産の取引情報の記録に用いられるブロックチェーンにおいて、特定の管理主体を置かず、不特定多数の参加者により取引情報の合意形成を行う仕組みのこと。
※2 ブロックチェーン上の取引(トランザクション)を承認する役割のこと。

自己資本比率は70%台に低下したものの、財務の健全性は維持
3. 財務状況と経営指標
2026年7月期末の資産合計は前期末比886百万円減少の2,564百万円となった。流動資産では、現金及び預金が資金流出事案の発生により915百万円減少し、未収還付法人税等が62百万円増加した。固定資産では、繰延税金資産が94百万円増加した一方で、有形固定資産が5百万円、無形固定資産が6百万円、投資有価証券が99百万円それぞれ減少した。

負債合計は前期末比93百万円増加の728百万円となった。未払法人税等が121百万円、未払消費税等が51百万円、未払費用が54百万円それぞれ減少した一方で、短期借入金250百万円及び株主優待引当金74百万円を計上したことによる。また、純資産合計は当期純損失の計上により同980百万円減少の1,836百万円となった。

経営指標を見ると、自己資本比率が前期末比10.0ポイント低下の71.6%となり、現金及び預金の水準は7年前の水準まで戻ることになったが、運用・保守料やSaaS収入などのストック型収入が全体の過半を占め、安定した収益構造を確立していること、ネットキャッシュ(現金及び預金から有利子負債を差し引いた額)も10億円弱のプラスとなっていることから、財務の健全性は維持しているものと判断される。一方、収益性については売上高営業利益率で同4.1ポイント低下の4.8%、ROAで同7.3ポイント低下の3.4%とそれぞれ2期ぶりに低下しており、収益性の向上が喫緊の課題となっている。特に、コンテンツマーケティングサービスやコンテンツプラットフォームサービスについては、広告収入依存のビジネスモデルから脱却を図るための過渡期にあり、「toitta」など新サービスの育成が収益回復のカギを握るものと考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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