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クリレスHD Research Memo(4):シナジーのあるM&Aなどで大きな成果

■主な活動実績

1. SFPホールディングスの吸収合併
2026年7月1日付でSFPHD(合併前の持株比率は約59%)を吸収合併した。親子上場による構造的課題の解消、並びにグループ内の経営資源の最適な再配分(本社経費削減や情報の集約、人的資本の活性化を含む)に狙いがある。本件によりSFPHD株式1株に対してクリエイト・レストランツ・ホールディングス株式3.2株を割り当てた。この結果、2027年2月期中間期末の発行済株式数は2026年2月期末比29,957,526株(約7%)増の455,586,094株となった。

2. M&Aの実績
M&Aについては、1)大阪の老舗洋食店「グリルRON」等(2026年3月実施)※1、2)北米(米国ミネソタ州)のモダン・アメリカ料理店「Hazelwood Food + Drink」等(2026年7月実施)※2、3)東京の人気店「らぁめん小池」等(2026年9月実施)※3を実現した。1)は関西エリアでのドミナント展開などに狙いがあり、既に関西の商業施設への出店検討を進めている。2)についても6店舗で売上高約75.8億円(1USドル=160円換算)を誇る人気店であり、海外事業拡大への足掛かりとなる可能性を秘める。3)については出店や商品開発等でのシナジー創出を目指している(特に商業施設への出店に向けて強力な武器となる可能性が高い)。したがって、シナジー創出の蓋然性や安定的な収益基盤を持っている点において、3件ともに同社のM&A戦略に適合していると評価できる。

※1 「グリルRON」「大阪トンテキ」など10店舗を展開。直近(2025年3月期)の売上高は1,235百万円、営業利益61百万円。買収価額は887百万円(アドバイザリー費用等を含む取得価額は963百万円)。
※2 買収価額は約37.4億円(1USドル=160円換算)。EV/EBITDA倍率は4.2倍程度と推計される。
※3 ミシュランガイド「ビブグルマン」選出歴のある「らぁめん小池」「中華蕎麦にし乃」「キング製麺」を含む10店舗を展開。直近(2025年9月期)の業績は売上高561百万円、営業利益40百万円。買収価額は非公表である。

3. 課題別取り組みの進捗
悪天候の影響により取り組みの効果が見えにくい結果となったものの、「磯丸水産」及び「かごの屋」等における課題に対しては着実に取り組んでいる。「磯丸水産」については、魅力向上(新メニュー、フェアメニュー)、話題作り(キャンペーン、コラボ)、顧客囲い込み(磯丸アプリ)などによる集客力強化やスクラップ&ビルドを推進している。具体的には、好調な地方出店を軸としつつ、都心の不振店は業態変更を進めており、ラーメン店などグループ内他業態への変更も検討している。

一方、「かごの屋」については、本格和食店への構造改革を進めており、食べ放題への集客の依存を低減しつつ、素材・調理手順の見直しによる品質向上や魚メニュー等のラインナップ強化を図るとともに、マーケティング手法(アプリ会員向けアプローチやSNS、Web広告等)のアップデートにも取り組む。

海外カテゴリーでは高価格帯イタリアンレストラン「Il Fornaio」の収益改善に向け、赤字店の閉店(前期)やCEO交代(3月)に続き、営業強化(ランチメニュー強化やコスト最適化等)にも着手した。消費環境の変化により不採算となった香港創造餐飲管理有限公司については株式譲渡に踏み切った(2026年10月公表)。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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