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新興市場見通し:金利上昇一服で成長株買い直し、生成AI関連以外の銘柄を選好

■新興市場は3週ぶり反発、個別材料株も活況

今週の新興市場は上昇。日経平均は急速な金利上昇に対する警戒感の後退を追い風に、先週末比0.95%高と3週ぶりに上昇した。グロース市場指数は金利・債券市場の落ち着きに加え、調整色の強い生成AI関連株以外の銘柄に乗り換える動きを反映して同2.93%高、グロース250指数は同3.44%高、時価総額最上位グループの銘柄を算出対象とするグロース市場コア指数は同0.61%高と、いずれも3週ぶりに上昇した。

時価総額上位銘柄では、グロース市場最大のトライアルホールディングスが先週末比12.31%高。10月30日にTOPIX算出対象に加わり、TOPIX連動型のパッシブファンドへの組み入れ需要を見越した買いが株価を押し上げ、4週ぶりに上昇した。時価総額2位のMTGは、外資系証券による強気な投資判断を材料に10月23日から上昇基調をたどったが、週末30日は手じまい売りに押され、上げ幅を縮小した。ノースサンドは不正アクセス対策を手掛かりとした買いが一巡し、同2.59%安と軟化した。

その他、サークレイスが同83.09%高と、値上がり率はグロース市場で最も大きかった。10月22日に、非上場化を目指した投資会社によるTOB(株式公開買い付け)が発表され、今週末は買い付け価格2020円に迫る2014円で取引を終えた。一方、サイバーセキュリティクラウドは同14.61%安。不正アクセス対策関連銘柄として10月13日に年初来高値を付けた後、出来高が今週まで3週連続で減少し、株価は下落傾向が続いている。

今週のIPOは1件。10月30日に、トグルホールディングスがグロース市場に上場した。初値は公開価格を6.9%下回った。

■金利上昇一服で成長株に見直し買い、決算・IPOにも注目

来週の新興市場は堅調が予想される。米国の大手IT企業による巨額投資の回収可能性への懐疑的な見方が、プライム市場の半導体など生成AI関連銘柄を圧迫し、生成AI関連銘柄以外に物色の矛先を探す雰囲気が強まっている。日米で長期金利上昇が一服していることもあり、金利上昇が逆風となってきた成長株を買い直す展開が期待できそうだ。GO、ティアフォーなど自動運転関連株や、アストロスケールホールディングス、Terra Drone、Synspectiveといった売買代金上位ランキング常連の防衛関連銘柄に短期筋の資金が向かおう。

一方、26年7-9月期決算発表の集中期が11月13日まで続く。業績の上振れや株主還元強化が判明した銘柄は個別に買われることになりそうだ。

今週末に情報開示のあった銘柄では、腫瘍溶解ウイルスの新たな適応を目指した臨床試験の投与開始を発表したオンコリスバイオファーマ、蓄電池を活用した新たな系統接続・設備形成手法の実現に向け、関西電力送配電と基本合意したパワーエックス、27年3月期通期業績予想の上方修正と増配を発表したベガコーポレーションなどが注目される。

来週のIPOは4件。11月2日にMabGenesis、4日にAllganize Holdings、6日にestieがそれぞれグロース市場に、5日にLTV-Xが名証ネクスト市場に上場予定となっている。10月30日上場のトグルホールディングスが公開価格比約7%安と低調なスタートだったことから、来週のIPO銘柄の初値買いもやや慎重な雰囲気となりそうだ。

今週の東証による上場承認は2件。ジャパンホームシールドのスタンダード上場(11月30日)とM&Aロイヤルアドバイザリーのグロース上場(12月3日)が決まった。

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