ホリイフードサービスの2026年11月期第3四半期累計(2025年12月~2026年8月)の連結業績は、売上高4,563百万円、営業利益440百万円、経常利益429百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益487百万円となった。決算期変更に伴い決算短信では前年同期比を記載していないが、会社の説明会資料では売上高が前年同期比18.5%増、営業利益が同37.3%増と示されている。通期計画は2026年7月15日に上方修正した売上高5,980百万円、営業利益532百万円、親会社株主に帰属する当期純利益625百万円を据え置いており、営業利益の進捗率は82.7%に達している。
1.既存店の回復と赤字店舗の削減
既存業態の第3四半期累計売上高は4,083百万円(前年同期比6.0%増)、本部費を除く営業利益は750百万円(同28.8%増)であった。既存店売上高は前年同期比9.4%増で、客数が同7.0%増、客単価が同2.2%増と双方が伸びた。2026年9月の月次でも既存店売上高は前年同月比11.4%増と堅調である。不採算店の業態変更も奏功しており、「赤から」へ転換した3店舗の売上高は前年同期の2.7~3.6倍に拡大した。赤字店舗数は前期末の11店舗から第3四半期時点で6店舗に減っており、期末に1店舗、来期には0店舗とする目標を掲げる。
2.インバウンド業態とM&Aの加速
インバウンド向け新業態「KOBE Beef Emperor Steak」は、2026年に京都三条、大阪なんば、渋谷センター街、浅草へ出店し、5店舗体制となった。同業態の第3四半期累計売上高は273百万円、開業費を除く営業利益は32百万円である。M&Aでは、2025年12月に東北で焼肉店3店舗を運営するセイコーポレーションを、2026年6月に近畿圏で持ち帰り寿司店26店舗を展開する鮨桝食品を子会社化した。グループ店舗数は2026年10月1日時点で111店舗となった。鮨桝食品の損益は第4四半期から連結されるが、通期予想には織り込まれていない。
3.2028年11月期に向けた目標
同社は2026年4月14日に公表した「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」で、2028年11月期までにEPS100~150円、時価総額200億円を目指す方針を示した。第3四半期決算説明会資料では、同期に営業利益率20%を目標に掲げている(第3四半期累計は9.6%)。成長の柱は既存事業の収益改善、業態変更、インバウンド新業態の加速、M&Aの4つで、下半期は来期の成長に向けた準備期間と位置付ける。モバイルオーダー導入率は第3四半期に78.1%となり、AI・DXによる効率化で人件費は1.9%削減された。DXによる生産性向上が利益率改善の鍵となる。
■Key Points
・2026年11月期は売上高5,980百万円、営業利益532百万円の上方修正計画を据え置き
・インバウンド業態は5店舗に、M&Aでグループ店舗数は111店舗へ拡大
・2028年11月期に営業利益率20%、EPS100~150円を目標に設定