5日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米中間選挙の共和党大敗に影響を見極める展開だが、米雇用統計を控え過度なドル買いは抑制されよう。一方、政治情勢の不透明感は払拭され、円買いは後退しそうだ。
3日に行われた米中間選挙で共和党が上下両院で過半数を割り込んだが、トランプ大統領は結果の受け入れを表明し、今後の政治リスクへの懸念はいったん後退。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めに対する政治的な圧力も弱まるとの見方からドル買いは継続し、ユーロ・ドルは1.1210ドル台に軟化、ドル・円は158円10銭台から持ち直した。本日アジア市場で米長期金利と原油相場の下落、ドル売りに振れ、ドル・円は157円後半で推移した。
この後の海外市場は選挙結果を消化する展開。トランプ政権内では中間選挙での共和党の敗因をイランに対する攻撃と分析しており、中東政策転換への期待感から原油相場は一段安。インフレ圧力低下による金利安を受け、ドルは売られやすい展開となりそうだ。ただ、今晩の新規失業保険申請件数は弱い内容が予想されるものの、明日の米雇用統計は前回から改善が見込まれ、追加利上げへの思惑からドルは下げづらい。重要イベント通過でリスク要因の後退による円売りも続くだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・19:00 欧・ユーロ圏PPI(9月) 前回8.2%
・21:00 英中銀金融政策委員会(MPC)政策金利 予想4.00% 前回3.75%
・22:30 米・新規失業保険申請件数(先週) 前回194万件
・22:30 米・非農業部門労働生産性速報値(7-9月) 予想3.0% 前回1.4%