4月6日、家具やインテリアや雑貨などを取り扱うショップ「unico」を運営するミサワ<3169>が東証マザーズから東証一部に市場変更したと発表されました。株系のニュースを見ているとたまに見かけるこの「東証一部への市場変更」という言葉、いったいどのようなものなんでしょうか?
「東証一部への上場変更」ってどんなメリットがあるの?
ミサワ<3169>は今回、東証マザーズから東証一部に変更されました。では、取引される市場が東証一部に変わることでどんなメリットがあるんでしょうか。
メリット1 知名度が上がる
企業の知名度が上がり、新聞やテレビ、雑誌などで会社名を見聞きする機会が増えます。それだけでも一定のPR効果は期待できるでしょう。
メリット2 社会的な信用力が増す
知名度が上がることで社会的信用力も高まります。「東証一部上場企業」といういわゆるお墨付きを得ることで印象がアップし、人材も集まりやすくなるという効果が期待できます。
メリット3 資金調達がしやすくなる
会社の株が東証一部で取引されることで多数の人から投資して貰うチャンスが増えます。また、知名度が上がり、社会的な信用力を増すことも資金調達のしやすさに大きく関わると言えるでしょう。
市場変更にはどんな審査があるの?
東証一部へ市場変更するためには株主数や純資産、時価総額、事業継続年数などが一定の基準が日本取引所グループにより細かく定められています。市場変更審査の内容としては以下のようなことが見られます。
企業の継続性及び収益性
継続的に事業を営み、かつ、安定的な収益基盤を有していること
企業経営の健全性
事業を公正かつ忠実に遂行していること
企業のコーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性
コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制が適切に整備され、機能していること
企業内容等の開示の適正性
企業内容等の開示を適正に行うことができる状況にあること
なお、ミサワでは今回の東証一部への市場変更について「これもひとえに、株主の皆様、お客様をはじめ、多くの関係者の皆様方からの日頃のご支援の賜物と心より感謝申し上げます。今後とも役職員一同決意を新たに、更なる業容の拡大と企業価値の向上を目指す所存でございますので、引き続き一層のご支援ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」としています。