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夜の銀座23年目のママが教える、初対面でも会話が弾む5つの心がけ

夜の銀座で働き始めて23年の美人ママによるメルマガ『銀座ママ日高利美のメールマガジン「銀座の教え」』。最新号では“銀座で学んだコミュニケーション術”ということで、初対面の人間と会った時に緊張をすることなく、どう会話を盛り上げ、相手の好感度を上げれば良いのかを、こっそり伝授しています。

初対面の方と会った時のコミュニケーション術

今月の銀座の教えは……『自分から挨拶をする』ことについて書かせて頂きたいと思います。

『挨拶』がコミュニケーションにおいて大切なことは、きっとあなたもご存知だと思います。挨拶には大きく分けると3つあります。

ひとつ目は「初対面の方と会った時」

ふたつ目は「はじめの挨拶・会った時」

みっつ目は「終わりの挨拶・別れ際」

今回は……ひとつ目の『初対面の方と会った時』について書かせて頂きたいと思います。

私は仕事柄、毎日のように初めてお目にかかる方とご挨拶させて頂く機会があります。

私のお店を含め銀座にある高級店と言われているクラブは、ご紹介のないお客様をお断りしているので、お店には常連のお客様がみえて下さっているのですが、その常連でみえて下さっているお客様のお連れの方は、初めてお目にかかる方も多く、こうして夜の銀座で23年目を迎えさせて頂けた私でも、緊張してしまうことがあります。

私でさえも緊張してしまうのですから、お店に入店したばかりの新人さんは知らない殿方や銀座のお姉様方に囲まれて緊張しないはずがありません。

そんな彼女たちの緊張をほぐす為に、私がしていることが5つあります。それは…… 

1.相手がどんな人なのか自分が知っていることを伝える

緊張してしまうのは、相手がどこの誰なのかがまだ分からず、どう接したらいいのかがまだ分からなくて、不安になるからだと思います。

ですので、相手がどこの誰でどんな人なのか私が知っていることを伝えることで、相手の情報を知れて不安が軽減されて緊張が和らぐようです。

私「○○さん(お客様)、私が18歳の時からお世話になっていて、もう23年のおつき合いをさせていただいているのよ。このあいだは社会人になった息子さんとご一緒にみえて下さったの。」

なんて、相手と私との関係や出会ってからどれくらい経つのか、相手の近況、相手の身近な話題などを伝えることで、スタッフとお客様との心の距離が近くなるようです。

もし、ご自身の周りの方で初対面の人と会うことを緊張している人がいたら、ぜひ、その方がどんな方なのかを伝えてみて下さい。

伝えるのと伝えないのとでは和やかな雰囲気になれる早さが違うのを感じると思います。

2.新人さんも含めたその席につかせて頂くスタッフがどういう子なのかお客様に伝える

お客様は自分の席に座ってくれた女の子との会話の切り出し方や切り口を、スタッフもお席につかせて頂いたお客様のお席でのお客様との会話の切り出し方や切り口を見つけられない時に緊張しています。

ですので、自分のお店で働いているスタッフのことを、お客様にご紹介するようにしています。

私「○○さん(お客様)、○○さん(スタッフ)です。まだ入店3日目なので緊張しているみたいなので優しくしてあげて下さいね。もし、明日から来なくなったら○○さんのせいですからね(笑)」

なんて、冗談交じりで言うと、女の子の緊張もほぐれるし、お客様もその子に優しく接して下さいます。

有り難いことに、銀座にみえて下さるお客様は、夜の銀座で勤めている女の子を女性としてだけでなく、人として育てて下さる方ばかり。私もそうやって育てて頂きました。お店を自分で経営するようになって14年となる今も、たくさんのことを教えて頂いています。

自分が引き合わせた方々に早く馴染んでほしい時には、紹介者がその方々が話しやすくなるようその方々の前でどんな人なのかを紹介して差し上げてみて下さい。

3.会話に入りやすいように話を振る

私が橋渡し役をして、お互いがどんな人で私との関係性がどうなのかが分かって、緊張が和らいだとしても、会話の途中などで自分が知らない登場人物や自分が知らない出来事の話になり、会話に入れず少し居心地の悪さも手伝って、「心ここに在らず」になってしまう人がいます。

そういう時、私はその子が会話に入れるように

私「いま話していた人は○○さんの会社の方で、前にお店にもみえて下さったことがある方なのよ。」

私「このあいだ、○○さんに連れて行って頂いたレストランの話なんだけど…」

と、その子がそのことを想像して会話に入れるように説明するようにしています。

お店のスタッフの為だけでなく、お客様で会話に入れない方がいらっしゃる時にも説明して会話に入れるようにしています。

ただ、この時に大切なポイントは3つ

(1)会話に入れない側の人がちゃんと会話を聞いていること。

心ここに在らずだと、会話も聞いていなかったり、目も合わないので、こちらが会話に入れてあげたくても振れるタイミングが見つかりません。

(2)会話に参加している方のお名前を出来るだけ把握しておくこと。

名前がわかっていたら、所々で「○○さんは?」と話を振ることができます。

(3)4人以上で会話している時なら、会話に入れない人やその話に興味がない人がいて、自分自身が会話から抜け出せる状況なら、違う話題を会話に入れていない人に振る。

人数がいる時には、会話に入れていない人への心遣いも大切……会話に入れない人は会話に入れるように、話を聞く姿勢が大切だと言うことだと思います。

4.お互いの共通点をみつけてあげる

会話が弾んだり相手との距離が近づいたと感じる時は「相手との共通点を見つけた時」ではないでしょうか?

「出身地」や「いま住んでいる場所」「勤務地」「出身校」が同じなら親近感が湧くのも理解できますが、場所が近いだけでも親近感が湧き距離が近づくのが不思議です。

「国内外で旅行した場所」「行ったことある食べ物屋さん」「観たことのある映画」「読んだことある本」「好きな歌手・曲・アーティスト・絵」「好きな食べ物のジャンル(和食・タイ料理・韓国料理)」「好きな食べ物・飲み物(シャンパン・赤ワイン・白ワイン etc)」「好きな味のテイスト(辛い・甘い・すっぱい)」

好きなものが一緒と言うだけでなく、「嫌いなもの」が一緒でも共感して仲良くなれます。

そんな中でも盛り上がるのが「趣味」の話。

「ゴルフ」「釣り」「テニス」「旅行」「楽器」etc……いくらしてもしたりない、話が尽きない話をできる相手との時間は貴重で有意義な時間となります。

私たちの世界でタブーとされている話題もあるので、そのことについても触れておきたいと思います。

それは「政治」「宗教」「野球」です。

個人的には政治や宗教の話題については、自分の意見を持っていることは大切だと考えていますし、ごく親しい仲間内だけの場で話すことも良いことだと考えています。ですが、政治や宗教などの話はともすれば言い争いになりやすい話題だと思います。

その延長線上に暴力行為や戦争などがあるとするならば、話し合い理解しあうことも大切だとは思いますが、特に初対面の方の時には避けるべきな話題だと思います。

野球も好きなチームや応援しているチームのファンの人だけがいる場であれば問題は起きないとは思いますが、相手チームを応援している方々が、もしそばにいて自分たちの会話を聞いていたとしたらどう感じるかを考えながら話されることをおススメします。

最近はサッカーも盛んになってきているのでサッカーの話題の時も同様の心配りが必要ではないでしょうか。

もし共通点が見つけられそうもない相手の時はどうしたらいいの? ……ご心配なく! そういう時には聞き手に徹すればいいのです。

程よいところで相槌を入れたり質問したりして、相手の話に興味を示すことが大切。興味がない内容や知らないことでも、相手の話を興味を持ち真剣に聞くことで、また次回その方とお話させて頂ける機会を頂けた時や、その内容に興味のある他の方との会話の時に、あなたとその方との間を取り持つ役に必ず立ちます。

あなたが興味がないと聞き流してしまっていた話題が「あなたの知識や教養になる」のです。

私は知識や教養はあなたと誰かとの間を近くし親しくなるために必要なものだと考えています。ぜひ何にでも興味を持って話を聞き、相手との共通点をたくさん見つけてみて下さい。

5.初対面の人と会って緊張しているのはあなただけではないことを伝える。

初対面の人と会って緊張するのはあなただけではありません。出会ったその相手もしているし、もし、そこに紹介者がいるならその紹介者の方もこの人とこの人合うかな……仲良くなれるかなと緊張しています。

緊張しているのが、自分だけでなく相手もしていることに気がつくと、緊張が和らぎます。緊張している時は、緊張を隠そうとしても相手には伝わってしまっているのです。

ですから、自分のためにも相手のためにも自分が緊張していることを、言葉にして伝えてしまうことが、解決策になると思います。

あと、緊張と言うのは普段の自分より相手に自分をよく見せようと思う時に、相手が自分のことをどう思っているのだろうと考えるときにもしてしまいます。

ありのままの自分を見せたり、相手にそのままを認めて受け入れてもらおうという姿勢は、私、個人的には自分勝手でおこがましい人が考えることだと思いますが、(このことをここで書き始めると、話が脱線する上に長くなってしまうので、別の機会の時に書かせて頂けたらと思います。)大切なことは、「自分が発した言葉やしたことに対して、常に、相手がどう感じるかを考えながら言動すること」、相手の立場に立つことだと思います。

相手も緊張していることに気がつければ、自分の緊張も和らぎ、心に余裕が生まれてきます。その余裕から生まれた相手を感じる力で、相手の緊張をほぐしてあげることが出来るようになれたら、素敵だと思います。

「初対面の人と会うと緊張するんです。」

「初対面の人と何を話したらいいのかわからないんです。」

「私、人見知りで……」

よく聞くセリフです。

私は性格は思い込みだと思っています。「私、こういう人だから……」という暗示を自分にかけているようなものです。かく言う私も昔は「私、人見知りで……」「私、人の好き嫌いが激しくて……」とよく言っていました。

残念ながら、そのことを言葉にしても、そういう性格だと自分に暗示をかけそう演じても、相手からは「そうなんだ。」の言葉が返ってくるだけで、良いことはひとつもありません。

そんな言葉の暗示をかけるなら、ポジティブな暗示をかけた方が、あなたの人生には遥かに役に立ちます。

「私、誰とでも直ぐに仲良くなれちゃう性格なんです。」

「私の周りには素敵なひとばかりで…」

私の好きな言葉に『唯心』という言葉があります。「すべての存在は心の現れであって、ただ心だけが存在する」という意味です。

「どんな人になり、どう生きるのかはあなたの心が決められる

私はそう思うのです。

今回は、ひとつ目の「初対面の方と会った時」について書かせて頂きました。

続きは次号……

image by:Shutterstock

 

『銀座ママ日高利美のメールマガジン「銀座の教え」』
10歳の時の夢を叶え銀座のオーナーママになった利美ママのメールマガジン。22年間、夜の銀座でたくさんの男女と出会ってきたからこそ知っている人との接し方や心遣い、恋愛や結婚などの男女の関係や仕事での人間関係などが上手くいく秘密、銀座界隈でのデートや接待でつかえるお店や誕生日やお祝い事、ちょっとしたお礼に喜んで頂けているプレゼントなども紹介します。初月無料。
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