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取り返しがつかなくなる前に。セカンドオピニオンの重要性を知ろう

あなたの大切な家族やペットがもし病気になってしまったら…そして納得のいく治療ができなかったとしたら…?メルマガ『知らなきゃ損する面白法律講座』では、実体験をもとにさまざまな場面でのセカンドオピニオンの重要性を解説しています。

セカンドオピニオン

我が家にはが2匹いる。平成27年現在で1匹は11年、もう1匹は7年となる。産まれたばかりで我が家に来ている。人間の年齢に換算すると上は還暦だし、下も40歳をとうに過ぎている。でも元気である。といっても、下の猫は大病をした。

きっかけは、床に落ちていた輪ゴムを飲み込んだことからだ。幾度か吐くようになり、食欲も落ち、見るも憐れなほどやせていった。行きつけの動物病院に連れて行きレントゲンを撮った結果、輪ゴムを飲み込んだことが分かったのだ。開腹手術をして輪ゴムを取り去った。

異物の誤飲であるからそれで回復するだろうと思っていたが、調子がまったく戻らない。再度その医者に連れていくと、種々の検査をした結果、血を造る力がかなり落ちているということで、点滴や口からのチューブで栄養補給をして経過を観察しようということになり、即時入院となった。

子供や妻は暇を見つけては見舞いに行き、医師から状況説明を受けていた。ただその説明は専門的なことで理解しにくく、入院時よりも悪化しているということだけは理解できた。

いよいよ医師からは危ないと言われ、私も妻と共に動物病院に行き説明を受けた。

それが普通なのかどうか分からないが、大型犬のゲージ、簡単な手術台に囲まれた中に、我が家の猫のゲージがあった。大型犬もかなりうるさい。

こんな環境でよいのかと疑問に思いつつ、医師からの説明を受けた。もう今夜一晩もつかどうかと言う。

環境の悪さや家で最期との思いもあり、家に連れて帰ると言うと、あっさりと許可が出た。

その夜は苦しそうな中でも、家族の膝元でゆっくりと安心しているように見えた。

翌日、子供がネット等で評判のよい動物病院を探し出してきて、ダメ元でも診せに行こうということなり、連れて行った。

女医さんだったが、やはり種々の検査をした後に、きっぱりと「治ります」と宣言した。当方は「えっ」という感じである。もちろん入院をし手術もしたのだが、日ごとに回復していくのが分かる。女医さんの経過説明非常に分かりやすい。前はフリーパスであった入院場所も、ここでは感染症などの関係から立入禁止で、それも安心できた。

それでも短期入院を幾度か繰り返して、1か月程度で完全回復した。猫の世界でもセカンドオピニオンは重要である。

妻の父親はかなり前にある有名な大学病院で亡くなった。何でもないことで慎重を期しての検査入院であったはずが、他の病気を併発して、あれよあれよという間に衰弱して最期を迎えた。

私は、医療過誤ではないかとの強い疑問を持ったのだが、しょせん姻族であり親族ではない。一部親族の強い希望で私の疑問は封印された。加えて、その親族は担当医にお礼金まで渡していた。

証拠はないものの理不尽であるとは思う。その当時はまだセカンドオピニオンという言葉すらなかった時代であるが、転院させるべきではないかと思っており、それを強く言えなかったことが悔やまれている。

今や当初の医師に遠慮せず、他の医師の診察を受けることに抵抗が少なくなっている。何かのときには、後悔しないためにもセカンドオピニオンを活用することをお勧めする。

弁護士への法律相談も同じである。一人だけではなく、複数の弁護士に相談をしてみることもいい。自然科学の世界と異なり、それぞれの弁護士のポリシーもあって、多様な答えを得られ、自分が納得する解決策を見つけることができると思う。

和解での解決が望ましいと考える弁護士、すぐにでも訴訟提起と考える弁護士、様々な意見に接するのがよいことだと思う。

セカンドオピニオンとはまったく話が違うが、猫の話をしたのでそれに関連して一つ。

私の好きな作家に宇江佐真理がいる。どれも面白いのであるが、猫好きの人には(またそうでなくとも)、「深川にゃんにゃん横丁」をぜひ読んでほしい。最終章のシーンを頭の中に浮かべると猫のすごさが分かる。

image by: Shutterstock 

 

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