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Xmasに子どもへ贈りたい、生きる力を育むとっておきのプレゼントは?

気づけばXmasまで1ヶ月を切りました。せっかくだったら素敵な時間を過ごしたいものですよね。そこで今回は『子どもの病気のとらえ方 ~“生きるチカラ”を育む~』で紹介されている、シュタイナー教育の現場で行われているというXmasの行事とお子さんへのおすすめプレゼントを公開。参考になさってくださいね。

子どもの生きるチカラを育む、Xmas行事のとらえ方

シュタイナー教育の日本での第一人者である先生から、深くてステキなお話を聴きましたので、シェアしたいと思います♪

Xmas、あなたはどんな印象がありますか? 陰謀論的なお話をご存知の方だと、「もう楽しむ気持ちなんかないわー」って方もおられるかもしれません!

実は、私自身がそうでした。

そもそも、根っからの無宗教ですので、何かを崇拝するという発想が欠如しています…。信仰というものがよくわからないし、なじめないのです。さらに「悪魔崇拝のお祭りだ!」なんて、うわさがあったら、そうかも…、と思ってしまうところもありました。

しかしながら、寒くて、風景が淋しくなる季節において、Xmasの華やかさって、心にうるおいをもらえるものだなーって思うし、Xmasリースは好きだし(もうすでに飾っています!)。「全否定はしたくないな~。なんかできないな…」と思っていました。

シュタイナー教育では(特に日本では)、Xmasの行事を、イエスキリスト誕生のお祝いのためだけに取り入れているわけではないようです(誕生日は定かでないとされている)。あくまで、子どもの未来光を当てる魂を成長させる目的を持っているそうです。

ですから、日本の場合には、日本古来の行事や文化で該当するものがあれば、それでもかまわないとのこと。私はほっと、胸をなでおろしました(子どもがシュタイナー小学校3年生のため…)。

そして、日本にはいってきているXmas行事は、ごく一部となります。

海外のシュタイナー教育がとりいれる行事だけでも、9月末のミカエル祭りから、12/25Xmas、1/6洗礼祭まで、とても長い期間です。

その特徴は「光を使ったお祭り」です。

11/11ランタン祭りでは、ランタンを手にした子どもたちが歌いながら、街を行進します。

そして、Xmasの4週間前から始まる、4本のキャンドルがついたアドヴェントリース。1週に一度、1本ずつキャンドルをともしていきます。

そして、Xmas本番では、よりたくさんのキャンドルを灯すそうです(こちらは明確な決まりがない)。

それは、外にあった光が、自分の家の中に入ってきて、明かりが徐々に大きくなるうち、自分の心の中に明かりが灯る。そんな意味があるようです。「自分の中に光が入る」というのは、自分に自信を持つ芯がしっかりとする、そんな意味かな と思いました。

日本のシュタイナー幼稚園や、小学校では「アドヴェントガーデン(別名:りんごろうそくまつり)」をおこなうところが多いです。

アドベントガーデンと学期祭(こちら、2年前の私の写真と文章になります)

切り出したモミの木の枝をスパイラルにしきつめて、最初はひとつのキャンドルだけのお部屋に子どもたちが、順番にゆっくりと静かに「りんごろうそく」を持って、真ん中のキャンドルで火を灯して、円を描くように置いていきます。

最初は真っ暗闇に近かったお部屋に少しずつ、灯かりが増えていき、あたたかなキャンドルの光に包まれていきます。

私たちは、自分で、光を灯せる。

そして、世界にも光を灯せる。

みんなで、社会に光を灯すことができる。

子どもたちに「光を灯せる」ということを体感してもらうためのイベントでもあります。

大人の私でも、その静けさと闇と、あたたかな光に感動する行事です。

現代社会では、それらが貴重になっています。いつもより暗闇が深いだけで、感動するのです。

スパイラルをまわっていくのは、生まれたときくり返す意味があるようです。赤ちゃんは、産道をスパイラル、まわりながら生まれてきますよね^^

身近にシュタイナーの幼稚園があれば、公開イベントをしているところもあるので、気になる方は、参加されてみてください。

愛知 うめの森ヴァルドルフ子ども園 12/1です。

Xmasツリーであるモミの木について。

アダムとイブの物語に出てくる、命の木と、認識の木両方の象徴だということです。

命の木=不老不死の実がなる

モミの木は冬でも枯れないため、命の木とされ、しかし、そこにアダムとイブが禁止されていた実の象徴である小さいりんごなど、赤色のものを飾ったりします。

「私たちには善も悪もある」。そのことを象徴しているともいえるそうです。

12/6が、サンタの日だそうです。

St.ニコラウスが、隣の家に住む貧しい3姉妹のため、家の前にたくさんの食べ物を置いておいたところがスタートとされています。

サンタクロースは、St.ニコラウスからきたそうです(下記ブログは、ニコラウスの詳細がありました)。

サンタクロースは誰?

ただし、赤と白の衣装は、あとからのもので、商業ビジネスの戦略でぬりかえられたとの説があるそうです。実際のニコラウスはもっと違う服装をしていたようです。

サンタさんからのプレゼントは実際、親の仕事となりますが…。子どものワクワク感を大事にする、子どもに光を灯すプレゼントがよいそうです。

せっかくあげるなら、「思い」を持ってプレゼントしてあげる。

サンタクロースは実在の人物だから、ウソという罪悪感を感じないでほしい。

サンタ(子どもに夢をあたえる人)が親を介して、プレゼントをしてあげるイメージを持つのも良い。

プレゼントの中味は、できれば、今の子どもの成長にあったもの、光をもたらすものが良い(小さい子の場合、できれば素朴なもの)。

Xmasは12/25ですが、1/6(洗礼祭)までの12星夜と呼ばれ、

1日目に見る夢は、1月を占う、
2日目に見る夢は、2月を占う…

そんな意味もあるそうです。

西洋では、飾りつけは、1月まであるのは1/6も大切だからなんでしょうね。

この時期は、天と地が近づく時期と呼ばれているそうです。

日本でも、大晦日の除夜の鐘を鳴らします。浄化されるような鐘の音ですよね。不思議と、元旦は3日までは、清らかな気持ちになるな~と思っています。子どもがいるとバタバタにはなってしまいますが、「丁寧に過ごせたらよいかな?」と改めて思いました。

Xmas、いろんないわれがあるにせよ、ここまでくると、たくさんの方の「思い」や「センス」で昇華されて、「文化だな~」と思いますし、シュタイナーでは、

「子どもの生きるチカラを育むもの」として、とりいれられています。

商業的戦略もあるだろうし、宗教的戦略もあると思う。しかし、何でもそうだけど、とりいれ方次第。とりいれるときの「思い」次第かな~と思いました。

子どもにとって良いイベントとして、再び、楽しめることもできるんだと、今は感じています。

一番大切なのは、私たちも子どもたちも、ワクワクする、しあわせをいっぱい感じること(悪魔はそれを嫌がりますから~~)!

image by: Shutterstock

 

子どもの病気のとらえ方 ~“生きるチカラ”を育む~』より一部抜粋

著者/子どもの“生きるチカラ”を守る会
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