東京の対テロ対策はどうなっているのか?会議出席者に話を聞いた

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パリ多発テロ以降、日本でも外国人によるテロへの対策が検討されていますが、『異種会議:戦争からバグパイプ~ギャルまで』によると在日外国人が「東京でのテロ実行は困難」と話しているそうです。さらに「最強のテロ対策」として日本ならではの対応もあると書いてますが…。

公安:東京の対テロ構想

警察や防衛省、法務省、公安調査庁などの人たちでの、東京の対テロシフトについての話し合いが行われたとのこと。カトケンは、当然この会議には出席できていないので、出席者の友人官僚君からの話になる。

公安調査庁の1人が「パキスタン人によると、東京でのテロ実行は非常に難しいという。それは、テロ組織の活動を支援する組織インフラが東京には構築されていないから」と述べた。警察も「たしかに、首都圏のイスラム教徒には、日本を破壊したいという意識がないためか、テロリストが外国からやってきても、テロリストに隠れ家などを提供する組織力がないと思われる。イスラムの人たちも、かなり多くが日本の警察には協力的なので、テロの動きがあれば、情報の片鱗は掴めるとおもう」と。

パリ同時多発テロでは、事件後に、前から目星をつけていたアジトへの襲撃や家宅捜査を警察が行ったわけだが、日本でもし、そのようなアジトの目星がついていた場合、事件が起こるまで放置しておくなどということないだろう。また、フランスに住んでいる移民に比べると、日本国内の外国人には基本的な権利や法的抵抗力がないため、フランス警察よりも、日本の警察の方が、捜査などでは「怪しい」というだけの理由で、グイグイと入っていけるのかもしれない。

たとえば、日本の警察が、必要以上に日本国内の外国人やイスラム教徒を捜索しても、日本国内の世論は、警察の味方だろう。一般民間人が警察に非常に協力的なのが、日本の治安の要、ともいえる。イスラム国渡航意図のある学生の関係者宅を家宅捜査しても、一般世論は、「警察の横暴だ」とは思わず、「怪しいヤツの家宅捜査は当然」と警察を支持している。

日本に住む外国人も、そのような日本の空気を感じてか、日本政府や日本そのものを攻撃対象にした政治活動などはしない。前出のパキスタン人は「日本に住んでるパキスタン人は、日本政府に対して政治抗議をするのでなく、日本では日本人と仲良くやってゆく方を選んでます」と。

カトケンの友人知人には、日本の警察の諸悪を断罪するジャーナリズムや活動をしている人も多い。そんな彼らでも「たまたま、街中で、制服警察官2~3人に取り囲まれて口論する民間人という光景を見かけた場合、なにか問題を起こした人を警察が尋問しているのだろう、と警察が正しいという感覚をもっているのが日本人だ」と認める。同様の光景でも国によっては「あの人、警官に絡まれてかわいそう」という見方が一般的な国もある。

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