東京の対テロ対策はどうなっているのか?会議出席者に話を聞いた

 

国際基準的には、日本は外国人に対して排他的で対等な権利を付与せず、欧米の方がそういう点では人権意識が高いといわれているが、パリなど欧米は破壊の対象になり、日本はならないのはどういう違いなのだろうか。もしかすると、欧米は、国籍や市民権など、文書上の権利はくれるのだが、日常生活や就職など、実体面においては、日本で犯罪者(不法労働者や不法滞在者)とされる外国人の方が、欧米で書類上の国籍や権利を持っている移民よりも、自由なのかもしれない。曖昧で雑然で不明瞭、というのは、「自由」と一致するとろこが多く、「キッチリしてる=自由が制限されてる」という見方もある。

欧米の価値観では、文書上の権利を付与することが大切で、内容や実体は二の次、という文化があるかもしれない。日本では、実体としてそこそこ満足のいく状態であれば書類上は「不法」でもオーケーということかも。カトケンとしては、文書よりも実体の方が大事だと感じているのだが、同じ日本人でも、文書の方を大事だと感じて政治活動をしている人もいるわけだから、世界の価値観は多様なのだろう。で、結果として、欧米は何度も外国人テロリストにターゲットにされ、日本はほとんど外国人からやられていない。どっちのお国柄をお好きですか? という好みの問題か。

さてでは、もし「東京をテロで破壊せよ」の密命を帯びたテロリストが東京に潜入したとしたら…。とりあえず日本国内に住む誰かとは接しなければならない。そしたら、そのテロリストたちを風俗に連れていって、かわいい女の子に優しく接待させれば、それで、テロリストの「東京破壊」の心は折れますよ、との見方。これが、日本の最強の対テロ構想かもしれない。もし、テロリストたちが、イスラム圏から日本に移り住んでる同胞に頼ってきたとしても、同胞たちは、テロリストたちの任務決行には協力しないでしょう、という。「俺たちの日本での平穏な生活を邪魔しないでくれ」と。

ここがフランスと大きな違いだ。フランス人(フランス国籍を持った移民・前回はベルギーがアジト化したが)がフランスをテロ攻撃しようと狙っているから、フランスには、テロ・インフラが構築されたわけで、外国からテロリストが攻めてきただけでは、テロ作戦はなかなか成り立たない。日本でも、日本で起こったテロは、連続企業爆破にしても、オウム・サリン事件にしても、その他の諸々もほぼ全て、日本人による日本攻撃だからこそ、結果を残せてるといえる。

異種会議:戦争からバグパイプ~ギャルまで』より一部抜粋

 

※著者注:この、雑談会は、実は、パリ同時多発テロの発生よりも前に行われたもので、パリを受けて催した対策会議でありません。原稿化するのが遅れた関係で、パリテロ後の配信になりましたが。

image by: Shutterstock

 

異種会議:戦争からバグパイプ~ギャルまで

著者/加藤健二郎
建設技術者→軍事戦争→バグパイプ奏者、と転身してきてる加藤健二郎の多種多様人脈から飛び出すトーク内容は、発想の転換や新案の役に立てるか。
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