卑劣な手段は日常茶飯事も、日本がソッポを向くと困る中国

 

寄り添ったり、突き放したり

日本人の性格からすると、よくそんな事を平気でするな、出来るな、と、思いがちになる卑劣な手段手法は、中国にとってはごく自然の方法であり常套手段に過ぎません。この様なチグハグな行動を起こし始めたときこそ、日本断固強気な姿勢対応すればいいことで、そこにかつて無かった真の対談の場が可能になるのです。

中国人の夫婦喧嘩にしても同じで、お互い外の通りまで聞こえるぐらいの大声で怒鳴り合うし、なかには2人が叩き合っていることもあるし、また物を投げるなどそれぞれのシーンがあります。直にこういう現場を見ると、本当に凄まじい状況がよくわかります。

そういう喧嘩は、だいたい10分から15分ぐらいでおさまります。一旦収まると何事も無かったように夫婦仲良く語り合っているなんてことは、日常茶飯事なのです。お互い腹に有ることをすべて吐き出してしまうのですね。

日本人夫婦の場合はどうでしょう? 根に持たれてしまいそうですね。ですから、何も言わずに大方は妻のみが我慢するのが多いのでは? 行く末いきなり離婚を告げられるという結末に?

まっ、他人様のことはさておいといて、中国との外交手段手法とても大事なんです。中国にとって、日本が離れていってしまうことは、最大のデメリットであることは百も承知のこと。日本から学ぶべきものが多いことは、政府のみならず一般人民までもが分かっています。

中国人観光客日本で爆買いしている現状をとらえて、中国人気商品の魔法瓶」などの関税率を半減させたりしています。このことからも、いかに日本の製品が中国人に信頼されているかです。今後もメイドインジャパンの製品は、中国全土13億人のマーケット挑戦し続けてもいいのではないでしょうか。

この様なことを日本で会社経営している友人に話したところ、今さら中国に現地法人を設立しようと考える企業は無いに等しい、と言われました。しかし僕は、折角信頼されている日本の商品を売れるときに売った方がいいんじゃないかと思っているのです。たとえ大連市だけでも、ここを基点として全国に広げていけるのですから。

ただ現地法人を設立する経費が壁になるようですから、僕は「業務代行事務所」として進出希望企業のアンテナショップ的な役割を担ってみようと思い立ちました。そうすれば、嵩む経費は少なくおさえられるし、その商品が売れる、売れない、のリサーチも出来るしで、お互いにとっても宜しいのではと思うのですが。

日本企業は、もっと力強く、前へ出てほしい。

image by :中国・大連の街角(撮影/MAG2NEWS)

 

『中国大連ビジネスリポート』
中国大連在住15年目の私が大連市における日系企業の現況、進出企業へのアドバイス、現在から今後起こりうる法務一般、人材育成及び派遣、教育(日本人駐在社員、中国人社員)等について基本的な内容をお届けします。
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