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解毒作用抜群のホウレン草を食べた方がいい人と食べない方がいい人

バレンタインデーも終わり、次のイベントはひな祭り。桃の節句といいますが、季節の変わり目に体調が崩れるのを防ぐために穢れを祓うという儀式がルーツなのだとか。 無料メルマガ『一石三鳥健康メルマガ』では、体内から穢れを祓うのにもってこいの食材、ホウレン草を紹介しています。

ホウレン草 ~栄養編~

こんにちは、もげらもげこです。バレンタインデーもおわり、次に来るイベントは雛祭りですね。雛人形、毎年ちゃんと出してますか?

その昔、季節の変わり目に体調が崩れるのを防ぐために、穢れを祓う儀式がありました。これを節供といいます。今では節句と書くようになりましたが、読み方は同じです。小さな人形に自分の穢れをうつし、川に流したそうです。小さなという意味の雛(ひいな)が、時代が進みひなと読むようになりました。これが、今の雛人形の原型とされています。

住宅事情が許さず、雛人形を買わない家庭も増えているとききます。せめて食べ物で体内の穢れを外に出して、気持ちよく春を迎えましょう。

今日からホウレン草を扱います。古くからの読者様は、あれ? 前もやったよ? と思われたことでしょう。安心してください、ボケてませんよ。前も取り上げたことはわかっていたのですが、どうしても取り上げたい記事が見つかったので、再度の登場です。その新しい記事は、英語編までお待ちくださいませ。

さてこのホウレン草、1年中売り場に並んでいるため、旬がわかりにくい野菜のうちのひとつですね。実は、今! まさに今が旬真っ只中なのでございます。

最近のホウレン草は、さまざまな種類が出てきました。生でも食べられるサラダホウレン草、茎に赤みが強く入ったタイプ、そしてちぢみホウレン草。中でもちぢみホウレン草はこの時期だけの商品です。見つけたらまず、かごに放り込むことをおすすめします。

ちぢみホウレン草は栄養価が特に高く、ビタミンCは夏場のホウレン草の4倍、糖分はトマトと同等になります。収穫前に外の冷気にさらすそうです。より多くの日光を求めて全体が大きく開き、まるで寒いと言っているように、葉っぱ部分はきゅっと縮むのです。1年でも1月2月にしか食べられないこのホウレン草を、ぜひともお買い求めください。

この時期にホウレン草を積極的に召し上がっていただきたい理由のひとつに、解毒作用の高さがあります。玉ねぎ、トマトとともに、3大解毒野菜に数えられるほどです。脂肪の燃焼を促進させるケルセチン、肝臓機能を強化するグルタオチンが含まれています。冬に縮こまった体内組織が暖かさとともに広がると、体中に毒素が回ると想像してみてください。中医学編で詳しく述べますが、春は芽吹く時期です。病気もまた、芽吹く時期でもあるのです。それを防止するために、解毒食材であるホウレン草を食べていただきたいと思います。

ただ、花粉症やアレルギーをお持ちの方は、控えたほうがいいかもしれません。ホウレン草には、ヒスタミンという成分が含まれているからです。かゆみ止め薬に「抗ヒスタミン」と書かれたものをご覧になったことがありますか? ヒスタミンはもともと、脳を活性化する成分として知られています。覚醒や睡眠のリズムを整えてくれるし、認知機能を高めてくれます。しかし同時に、アレルギー反応を起こす介在物質にもなり得ます。ヒスタミンの働きを抑える薬を使うということは、認知機能や集中力が削がれ、だるくなることがありますのでご注意ください。

花屋さんには桃の花が並び始めました。古来より仙木と呼ばれ、悪いものを祓うパワーがあるとされています。桃の花を飾り、ホウレン草を食べて、体の中と外から悪いものを追い払ってください。

次回もお楽しみに!

image by: Shutterstock

 

一石三鳥健康メルマガ
ベジタブル&フルーツアドバイザーであり、薬膳に関する資格も取得に向け勉強中という筆者が、世界の食材や食習慣を「栄養」「中医学」「英語」という3つの面から紹介する、一石三鳥のメルマガ。
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