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ケント・ギルバートのメルマガが引用・転載・拡散禁止なワケ

カリフォルニア州弁護士でありながら、タレントとしても数々のテレビ番組に出演、その甘いマスクと博学ぶりで一気に人気知識人の階段を駆け上ったケント・ギルバートさん。近年は政治問題についての「少々刺激的なご意見」でも注目を集めています。そんなケントさんのメルマガ『ケント・ギルバートの「引用・転載・拡散禁止!」』の配信が5月から始まっています。ご意見同様刺激的なタイトルのこのメルマガについて伺ってきましたが…、その内容、やっぱりかなり刺激的です!

左に偏り過ぎで報道の自由が発揮されていない日本

初めて日本に来られてからかなりの時間が経ちますが、来日までの日本についての印象と、ここまで長く滞在されてみての印象の変化はどれくらいありますか?

モルモン教の宣教師として初来日したのは19歳の時、1971年だったので、もう45年近く昔になります。最初の2年間は教会員にとって武者修行のようなものです。

派遣先は教会が決めます。つまり私が日本を選んだわけではないのです。ですから実を言うと、来日前の私は日本について、かつて米国と戦争した国で、極東アジアにあるのに何故か西側諸国の1つという程度の認識しかありませんでした。

初来日当時の日本は、高度経済成長期の真っ只中でしたので、国全体に活気がありました。北九州市に住んだ時などは公害がひどかったですね。今は70年代と比べたら、都市の街並みはすっかり変わりギラギラした活気は無くなりましたが、日本人の親切心や義理人情などは、昔も今もそれほど変わらないと思います。

ただし、直近の約2年半、第二次安倍内閣が発足した頃から、ネット世論は劇的に変化していると感じます。例えば、近隣国から言われっぱなしだった歴史認識について、事実に基づいて反論するようになりました。また義務教育で国歌を教えない問題や、複数の国立大学が卒業式で国旗不掲揚・国歌を使わないことへの疑問など、米国人の私から見れば当たり前の議論が少しずつ行われるようになってきました。

日本はやっと「戦後」を終わらせて、次のステップへと移行する準備が整いつつあるように思います。

ケントさんは国内外の政治や事件について多くの刺激的なコメントを残されていますが、今一番気になる出来事はなんでしょうか。国内・外ひとつずつお聞かせください。

結局は全てが関連しているのですが、国内では沖縄の問題が気になります。米軍基地が沖縄に集中しているのは、東アジアの治安を維持する上で地理的に最適な場所だからです。もちろん地元住民は負担を感じると思いますが、沖縄で活動している人の多くは地元民ではなく、県外から反対運動を目的に沖縄入りした人たちです。公安がマークする過激派もいます。国外から活動資金を得ている活動家や、外国人もいるようです。

地元の人は米軍基地のお陰で沖縄経済が潤っている現実を理解していて、基地が無くなれば困る人も多い。負担があるからこそ、日本政府は沖縄県に多額の交付金を出しています。沖縄の公共施設はとても立派なものが多いです。利用頻度は知りませんけど。

このような沖縄県内の現実をマスコミはちっとも報道しない。米国同様、日本のマスコミも左に偏り過ぎていて、本来の報道の自由が発揮されていない点も問題です。

>>次ページ ケントさんが一番危険視している国とは?

日本的「性善説」は外国人相手に通じない

国外では、ISILなど中東情勢も問題ですが、日本に住んでいる以上、やはり中華人民共和国(PRC)という、時代錯誤な帝国主義ファシズム国家が、アジアの治安を脅かしている現実が一番気になります。国としてわずか65年の歴史しか無いのに、チベットやウイグル、内モンゴルを武力侵攻し、朝鮮戦争にも参加。核開発技術を教えてもらったソ連とは仲違いし、インドやベトナムとも戦争をしたトラブルメーカーです。さらに、日本のODAと民間投資のお陰で経済発展したのに、少しお金が出来たら、恩を仇で返す不心得者です。

PRCは明らかに尖閣諸島だけでなく、沖縄全体を支配下に置くことも狙っています。理由はすでに述べました。もし沖縄から米軍基地が撤退したら、フィリピンの二の舞になることは確実です。このような重要な話を、これまた日本のマスコミはちっとも報道しない。芸能スキャンダルや韓流ドラマのために、貴重な電波を何時間も使っている場合じゃないんです。

長年日本に住まわれていますが、ケントさんが思われる日本のいいところ・悪いところを教えてください。

他国と比べて圧倒的にいいところは、治安だと思います。アメリカでは高級住宅街でも、夜10時過ぎに女性が1人で出歩くのは危険です。その状況で何か事件が起きたら、被害女性にも非があったと責められます。治安の良い日本では被害女性が責められることはなく「運が悪かった」という話になるでしょう。

日本の悪いところは、良い所の裏返しなのですが、「普通」の基準が高すぎて、世界の常識からズレているところです。例えば、嘘を吐かない、約束を守る、時間を守る、信号を守る、人には親切にする、落し物は交番に届ける、ゴミは持ち帰るなど、もちろん全員が守ってはいませんが、平均的な日本人にとって「普通」と感じる行動が、外国人から見たら「異常」に道徳的だったりします。

日本の国外には「貧乏人は金持ちから盗んでも良い」「騙す方が騙される方より頭がいい」「簡単に1ドルくれたからもう1ドル要求する」「夜道を1人で歩く女は強姦を望んでいる」「仕事で賄賂を要求するのは当たり前」「試験勉強よりもカンニングが効率的」などと考える人もいるのです。このような価値観を持つ人が国の指導者になっているかも知れない。「性善説」は日本人同士なら通用するかも知れませんが、全ての外国人を相手に同じことをやったら、痛い目を見るのが「普通」です。

上の質問とかぶってしまうかもしれませんが、日本の一番好きなところ、嫌いなところを教えてください。

逆に、上の質問とは正反対の答えになりそうですが、日本国内に住む外国人にとって、日本人の「普通」の基準が「異常」なほど高いことは最高です。食べ物は何を食べても美味しいし、レストランなどの店員さんは愛想が良くてサービスがきめ細やかだし、車も日本車ばかり乗っています。

嫌いなところは、驚くほど無神経なことを言う人が時々いることですね。例えば私は在日米国人ですから、単に「在日」と言えば私も含まれます。ところが私のフェイスブック記事へのコメントで「日本国内の犯罪の9割は在日の犯行」とか、「日本人はそんな酷い事を出来ないから犯人は在日」「芸能界の○○さんは在日です」などと、全く根拠の無いウワサや人種差別発言を平気で書く人が頻繁に出てくる。

日本人の誇りが他の民族を蔑視することに繋がるとしたら最悪です。ゲルマン民族至上主義がナチスドイツのユダヤ人大虐殺を生んだのと同じだからです。第一次世界大戦後の1919年、パリ講和会議の国際連盟委員会で、世界で初めて「人種差別の撤廃を明記すべき」と提案した日本の誇るべき歴史をよく考えるべきです。「デブ」とか「ハゲ」とか「ブス」とか、そういう汚い言葉を無神経に使う人も多いです。優しくて親切な日本人という、平均的イメージとのギャップが激し過ぎます。

>>次ページ ケントさんから見た、日本人に欠けている大切なものとは?

日本人は、もっと自国の歴史や文化に誇りを持つべき

日本がこれから国際的に存在感を示すには、どのような方向に進むべきでしょうか。

日本人の大半は驚くほど日本のことを知りません。英語がどんなに上手でも、自分の祖国や民族のことを的確に外国人に説明できなければ、真の国際人とは呼べません。世界を股にかけて活躍するカッコいいビジネスマンに見えたとしても、祖国の誇りを語れない人は単なる「根無し草」です。だから全ての日本人に祖国の歴史をもっと学んで欲しいです。日本がいかに世界に誇るべき素晴らしい国であるかを知って欲しいです。

その上で、日本は世界の常識から少しズレたところも多いので、日本と日本人のことを世界中の人々に理解してもらう必要があります。それを上手にアピールできる人を、教育改革を通じて増やして欲しいです。日本人は議論が下手だと感じるので、中学生くらいから授業にディベートを採り入れるべきだと思いますね。暗記型のインプット中心の勉強ではなく、説得力のある意見とはどのようにして考えるのか、それをどう表現すれば、実際に周囲に伝わるのかを学ぶべきです。

自国の歴史や文化に誇りを持った上で、自分の頭で考え、それをプレゼンテーションする技術を子供時代から学ぶようになれば、日本という国の国際的な存在感は自ずと増すはずです。国際社会で必要となる英語についても、従来のような読解力ではなく、聞いたり話したりすることを中心にした方が絶対にいいです。

明治時代の日本人には、英語の文献をたくさん読んで西洋の最新知識を得ることが重要でした。しかし現代は、英語が苦手な理論物理学者の益川敏英先生のように、日本語だけで勉強した人でもノーベル賞を取れます。だから英語はコミュニケーションツールとしての教育を重視すべきです。英語でのディベート学習はきっと役に立つでしょう。

なるほど。ではプライベートについて質問させてください。お休みの日は何をされていますか?また、何をしている時に一番幸せを感じますか?

最近は本やブログの原稿を書いたり、そのために色々な資料を調べたり、ネット上で情報を集めたりする時間が増えました。これじゃ「お休みの日」になっていませんね。でも勤務体系が決まっていないから仕方がありません。それはそれで楽しい時間です。

一番幸せを感じるのは、美味しいものを食べている時かな?(笑) とくにアイスクリームやアップルパイのような甘いものに目がありません。私には3人の息子がいて、全部で9人の孫がいます。次男夫婦だけは東京に住んでいて、そこに5人の孫がいます。よく遊びに行って一緒に夕食を取ったりするのですが、子供や孫に囲まれた美味しい食事の時間が、一番幸せを感じるかも知れませんね。

ストレスはどのように解消されているのですか?

最近は新聞やブログの原稿で思い切った発言をすることが、一番のストレス解消になっているような気がします(笑)。それでも不特定多数の、素性も分からない人が読む場所では思い切って書けないことも多いので、少しストレスを感じていました。今後はメルマガが、そのストレスを解消してくれそうです。

また、不思議に思われるかもしれませんが、実は講演会など、人前で話すことが何よりの楽しみです。どのようにしてみんなの注意を引き寄せ、聞く耳を持たせるか。そして自分のメッセージをどうやって伝えるのか。話す内容だけでなく、笑わせたり、考えさせたり、泣かせたりという組立てや、プレゼン内容の全てが、完全に自分の責任になります。その分、成功したときの気分は最高です。ストレスが吹っ飛んでしまいます。

>>次ページ メルマガのタイトルに込められた思いとは?

戦後の偏向教育の「犠牲者」にこそ読んでほしい

ではここからメルマガのことについてお聞きします。メルマガを出そうと思ったきっかけについて教えてください。

さっきの答えと重なりますが、ブログその他の不特定多数の人が読める媒体では、書きたくても書けない話題がたくさんあるのです。例えば、沖縄の基地反対問題の裏側とか、テレビ局が絶対に報道しない話とか、芸能界でタブーとして教えられた話とか。

実は、どこかに載せるつもりで一応書いてみたけれど、結局ボツにしたり、字数制限で大幅にカットした話、まだ調査中だから公式には発表できない話などを、もったいないと感じていました。これらの情報も有料メルマガという、一定のハードルを越えた人たち限定であれば、公開できると考えました。

どんなメルマガにしたいとお考えですか?

私はファクト(事実)に基づいた意見を発信することにこだわっています。つまりそれは、十分なファクトが集まらない限り、世間に発表できないことになります。本当は1日も早く伝えたいけれど、十分な裏付けが取れないから発表できないことがよくあります。お陰で間違った情報を拡散せずに済んだこともありますが、最新情報をタイムリーに提供できなかったケースもあります。

有料メルマガに登録してくださる読者の方は、私のファンであったり、よく似た考えを持った仲間とも言える人が大半になると思います。ですから、お互いの信頼関係の下でコアな最新情報を発信し、共有できるメルマガにしたいと考えています。メルマガのタイトルに「引用・転載・拡散禁止」と付けたのはそういう理由です。

書籍や新聞記事として公開される前の「生原稿」を、メルマガで先行公開することも考えています。他にも質疑応答コーナーや、これは不定期になりますが、今後、新刊発行の予定がいくつかあるので、サイン本プレゼントなども考えています。

どんな人に読んでほしいですか?

日本が大好きで、「私には日本への愛国心がある!」と堂々と言える人はもちろんなのですが、例えば、義務教育で「君が代」を習ったことがなく、日本代表のスポーツ選手が優勝し、表彰式で「日の丸掲揚」を果たしたのに、それを見ても感動できないような戦後の偏向教育の「犠牲者」が読者になって、私のメルマガを通じて、日本人としての誇りを持てるようになってくれたら嬉しいですね。

読者にメッセージをお願いします。

実は、有料メルマガの発刊は以前から勧められていたのですが、ブログやフェイスブックに書いている無料コンテンツとの差別化をどうすべきか、なかなか答えが出せなくて、ずっと先送りにしていました。

いろいろと悩んだ結果、「引用・転載・拡散禁止」であれば、ブログ等では言えない話も思い切って書けますし、新しく発刊するメルマガの読者の方にも、従来のブログ等の読者の方にも満足してもらえるはずだという結論に至りました。

メルマガというシステムは、確かに同じ内容のメールを複数の人に送ります。受け取った人にとっては、裏も表も印刷された年賀状が届いたような印象かも知れません。しかし、このメルマガは全て私からの私信であることをご理解いただき、「引用・転載・拡散禁止」を厳守して下さる方だけに、読者登録して頂けると嬉しいです。

私は北海道から沖縄まで、全国に出張する機会がよくありますから、メルマガ会員限定のオフ会なども各地で開催できたら楽しいかも知れませんね。

ということで、『ケント・ギルバートの「引用・転載・拡散禁止」』を、よろしくお願い致します。

エキサイティングでためになるお話を聞かせてくださったケントさん。「日本がいかに世界に誇るべき素晴らしい国であるかを知って欲しい」という言葉から、ケントさんがいかに日本のことを好きでいてくださるかを感じ取った方も多いのではないでしょうか。「引用・転載・拡散禁止」のメルマガ、まずはサンプルを読まれてみては?

ケント・ギルバートの「引用・転載・拡散禁止!」
著者/ケント・ギルバート
テレビのコメンテーターをやってた時代に、私は日本のタブーを教わりました。不特定多数に向けた媒体で書ける話題には限界があります。有料メルマガであれば、そのような話題にも踏み込めます。読者の方からもテーマを募って、さらに本音の私をぶつけて行けたら良いなと考えています。
≪無料サンプルはこちら≫

 

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