報道カメラマンも思わず失笑。公然ワイセツ犯が衣服に施したある工夫

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元報道カメラマンが日々の奮闘を配信する無料メルマガ『お教えしましょう!報道・撮影現場の裏側』。今回は、警察署で公開された公然ワイセツ犯の衣服の撮影に出向いた際のエピソードなんですが…、公然ワイセツなのに衣服? 何の意味が?? ところがこれが大きな意味があったんです。

ワイセツ男

「公然ワイセツ被疑者の逮捕」

この名目で警察署から発表がきた。40歳の男が、公園で下半身を露出とある。そして署の体育場で、被疑者の着ていた「衣服」の撮影ができるというのだ。

衣服が公開? なして?

ワイセツ男の衣服を公開するなんて、今まで初めてだ。押収品だとしても、ワイセツ男の衣服を公開してなんの意味があるというのだ

だがデスクからの指令は指令だ。カメラ機材を用意して、警察署に向かった。

体育場に入ると、すでに新聞記者2人がカメラで撮影していた。衣服は、マネキンのように人型の上に着せられて立っている。おおこれか、黒い帽子に上下はジャージーだ。普通だね、なんでこれを公開したんだろ。しかし新聞記者は2人とも、板の間に寝転がってこれ以上ないほどのローアングルで撮っている

またまた、なして?

よおく見てみると…、ああ~~こういうことか!

黒くてよくわからなかったが、股間の部分に大きく穴が開いているではないか。なるほどこれならズボンを下ろさなくても、そのまま局部を見せることができる。

って関心するというより、アホらしくて笑えてくる。まさしく本物の変態だあ。しかしまあ、40歳にもなって…。

新聞記者さんが、終わったのでさっさと撮影を始める。とくに股間の部分を中心に…、ズームインだあ。すぐ後ろには、私服の警官が真剣な目つきで立っている

撮影が終わり、支局に戻り素材を送ってるときだ。事務の女性職員Uさんが映像に気づいてモニターを覗き込んできた。

U「なんですかこれ?」
「公然ワイセツ男の衣服が公開されたんです」
U「うわあ、気持ち悪い~~」

素材を送ると、すぐさまカメラデスクが笑いながら電話をかけてきた。

D「あれ、面白いね」
「ホンマもんの変態でしょ」
D「変態だねえ…。」

image by: Shutterstock

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