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なぜ、この絵本を読むとポジティブな子どもに育つのか?

子どもの性格は様々ですが、できれば前向きに毎日を生きてほしいと思うのが親心ではないでしょうか。無料メルマガ『育児に成功する【楽しい子育て絵本講座】』では、親子で読むことでステレオタイプにはまらないポジティブな考え方や、夢や勇気を持つことができる「新しい名作」が紹介されています。

オオカミを素敵に思える絵本

こんにちは、子育て絵本アドバイザーの山口理加です。

娘が通っている小学校では、緊急連絡メールが届くようになっています。先日、このようなメールが届きました。

サルの目撃情報がありました。万一、出会った際には、攻撃をしたり餌をやったりせず、警察へ連絡をしてください。

とのことでした。野生の動物に合うと、ちょっと驚いてしまいますが、野生の動物たちがいることで生態系が守られているのですよね…。

でも、スイスのグランに本部を置く、IUCN(国際自然保護連合)により発表されている世界の絶滅のおそれのある動物をリストアップした「レッドリスト(正式名称:絶滅のおそれのある種のレッドリスト」には、約2万種もの野生生物が名を連ねています。絶滅してしまった動物たちは、もう、戻ってきません…。ニホンオオカミもそうなのです。


ぼく、ニホンオオカミになる!!』 作・絵 マスダケイコ

【あらすじ】

奈良県の東部に位置する東吉野村。

 

そこは、今は見ることのできない動物「ニホンオオカミ」が日本で最後に捕獲された村です。

 

捕獲されてから110周年となる2015年、ニホンオオカミと東吉野村を全国に知ってもらえるように、東吉野村でオオカミを題材とした手作り絵本コンクールが開催されました。

 

この絵本は総数112点の中から最優秀作品として選ばれた作品です。

 

ニホンオオカミになりたいと憧れる犬のヤマトは、今日も東吉野村でオオカミの鳴き声の特訓をしています。

 

そしてある日、帰りの遅いおじいさんとおばあさんを心配して、バス停に迎えにいくことにしたヤマト。そこで出合ったものとは……。

(Amazonより)

子育てワンポイントアドバイス

あなたは、オオカミというと、どのようなイメージを持っていますか?

『さんびきのこぶた』や『赤ずきんちゃん』など、皆が知っている物語に出てくるオオカミは、賢そうなのにどこか抜けている悪役のイメージがあるのではないでしょうか。このように、判で押したように多くの人に浸透している先入観、思い込み、認識などを「ステレオタイプ」といいます。

1905年に、奈良県東吉野村鷲家口で捕獲された若いオスが確実な最後の生息情報、とされるニホンオオカミは、絶滅前の正確な資料がなく、生態についてはほとんどわかっていません。

この絵本では、犬のヤマトが、飼い主のおじいちゃんからニホンオオカミについて

「ニホンオオカミは心の優しい生き物」
「ニホンオオカミは1匹の恋人とだけずーっと一緒に生きる」
「ニホンオオカミの鳴き声は、長くて勇ましい声」
「ニホンオオカミはそっと茂みから見守ってくれる」

と聞き、「大きくなったらニホンオオカミになりたい!」と思うお話です。

私達は、何かを判断する際に、誰かに聞いたことを基準にしてしまうことがあります。特に、子どもは小さければ小さいほど、親の言葉を信じますし、小さい時の親の言葉は、その人の人生に大きな影響をもたらすことも多いのです。

だから、私たち親が子どもに話す言葉はとても大切ですよね。

この絵本を読むことで、

など、未来にはばたく子どもたちにとって大切な夢や勇気を潜在意識レベルで持つことができます。音読すると、「誰かのよい点を具体的に話す」練習ができますので、ポジティブな会話や考え方の練習にもなります。

image by: Shutterstock

 

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