今回のロアッソ熊本に関する報道を見ている中で、僕はシーズンのあり方について考えた。
今季のロアッソ熊本は、なかなかに好調だ。
地震発生前の時点でJ2リーグの5位につけていた。
当面の間、試合を行うことは出来ないだろうが、少しでも不利の少ない形になれば良いと思う。
不謹慎な言い方かもしれないが、J2リーグが1ステージ制であったことは幸いだったかもしれない。
スケジュールの遅れは、1年間の中で帳尻を合わせることは可能だと思う。
もしこれがJ1リーグのように2ステージ制であったならば、スケジュール調整は不可能だっただろう。
どんな形であれ、ロアッソ熊本にとっては厳し過ぎる現実ではあるが、カレンダーだけの話とすれば、そういうことになる。
これを契機に、シーズンのあり方について考えさせられた。
今、Jリーグでは再び「秋春制」を巡る議論が起きている。
再びと書いたのは、この問題は過去に何度か浮上しては、その都度否決されてきた歴史があるからだ。
かつて鬼武健二氏がチェアマンの頃、「「Jリーグで秋春制は不可能」と結論付けたにも関わらず、この話は亡霊のように浮上してきた。
2013年には、シーズン移行を前提に積雪地クラブの環境整備などの準備を進めると決議されたが、現実的な解決策が見出せないまま、今に至っている。