なんでもビッグな欧米料理を笑えない、日本食の意外な「弱点」

 

【4】ダイエットを目指す日本人への提言

日本食についてみていくと、食事メニューのそれぞれのサイズは欧米より小さく、食器類も模範的な大きさです。弱点はというと、「唯一おかわりが許されている」ことの多い「ご飯」の量が多くなること、そしてそのご飯を食べるために、塩分の多い漬物を多く摂ってしまうということです。

健康的な食生活を目指す日本人へのアドバイスはまず、ご飯のおかわりは原則無しとすること、すなわち、ご飯をまず減らすことです。いずれにしても、漬物や醤油、食卓塩などはなるべく最小限の使用として、塩分摂取を減らすことをお勧めします。

洋食レストランを利用する日本人は、カロリーと塩分の表示メニューを提示しているお店を選択することをお勧めします。そういう意味では、最近人気のあるファミレスはすばらしいと思います。そこのメニューにあるカロリー表示で、カレーやかつ丼などがいかに高カロリーかがわかりますので勉強にもなります。効果的なダイエットは、1日の摂取カロリーを概算でもよいので計算しながら、外食ではメニューを選択し、自宅での調理での工夫を凝らしていくことです。

【5】文献

Marteau TM, Hollands GJ, Shemilt I, Jebb SA. Downsizing: policy options to reduce portion sizes to help tackle obesity. BMJ. 2015 Dec 2;351:h5863.

image by: Shutterstock.com

 

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