我が子が一生背負っていく「名付け」の責任、重いものですよね。世間ではキラキラネームが話題となっていますが、その何がマズイのかが無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』で詳しく紹介されています。漢字はかっこいいけど、実は大変な意味だった…なんてこともあるようですよ。
60年後のキラキラとシワシワ
さて、本日は世間をにぎわすキラキラ・シワシワのお話。
先日香港の知人夫婦にお子さんが生まれました。女の子だそうで、パパの目に入れても痛くない可愛がりぶりが目に浮かぶようです(笑)。
子供が生まれると、パパとママにはやることがテンコ盛りになりますよね。その中でも一大事なのが「名づけ」です。なにせその子の一生について回る名前。幸せですてきな人生を歩んで欲しいという希望を込めて、いろいろな名前を検討することでしょう。ところが、個性的にしようとするあまり、いわゆるキラキラネームを選択する親御さんもいるかもしれません。
キラキラネームの評価はいろいろですが、日本人の名前には歴史的に見てキラキラネームが多いんです。要は、当時の名前常識(?)からすると、個性的でキラキラした名前を付ける親が多いってことなんです。つまり、キラキラネームとノーマルネームの線引きは、結構難しいんですね。
ただ、一般的に言って、
- 当て音(?)がヘン
- 意味がヘン
だと、キラキラネームと言えるのではないかと思います。
まずひとつめですが、本来の漢字の読みにはない音を当てている場合です。漢には定まった読み方があるので、これを勝手に変えれば他の人には読めません。アタリマエですが(^^;
多少なりの当て音(?)はかまわないのかもしれませんが「親しか発音できない」というのは、マズいでしょうね。人間は、名前で社会的に区別されるわけですから、大多数のヒトに発音できない読めない名前だと、社会的に区別してもらう時点ですでに不利になってしまうと思います。だって発音してもらえないわけですから。
もうひとつは、漢字の意味がヘンってヤツです。漢字には音以上に意味も大事です。その漢字の音が良くても、漢字自体の意味が「不吉・不快・下品」だったりする場合には、やっぱりヒトの名前としては不適切だと思います。たとえば、そうですねえ
- 殺・死・傷・糞・乱・悪・敗・斬…。
こんな漢字が名前についていたら、親がどんな思いを込めていようと日本人ならイイ感情は抱かないでしょう。こんな字を付ける親なんていないと思うでしょ? ところがちょっとググってみると、こういう字の名前があるんですよね。
意味つながりでもうひとつマズいのが、親が知らないだけで、「その漢字に人名にふさわしくない意味がある」場合です。たとえば
- 大夢
これなんかいろいろ読み方をつけてスゴイ名前になりそうですよね。でも、この「大きな夢」には「迷ってばかりの人生」という意味があるんです。知ってました? これ以外にも結構あるんですよ。たとえば
- 心太→「トコロテン」の意味
- 初花→初潮が来ることの意味
- 沙弥→「シャミ」と読んで「僧侶」の意味
- 空音→「嘘」の意味
- 風樹→「どうにもならない、どうしようもない」の意味
初花なんて風流なカンジがしますが、それもそのはず風流に初潮を表現したものなんですね。こういうことを知らないと、知っている人たちから苦笑され、親御さんの良識を疑われてしまいます。
夫婦で一生懸命考えて、いろんな思いを込めようとする名前ですがそれよりむしろ「20年後と60年後」を考える方がいいように思います。20年後に成人し、就職や結婚を考えるとき、その名前で喜んでくれるのか。さらには60年後老境に入ったとき、愛着のある名前になっているのか。名前が子供のものである以上、親の思いより子供がその名前とともに人生を歩めるかを基準にした方がいいと思うのです。
キラキラでもシワシワでも一生ついてまわるのが名前。親の思いにフォーカスしすぎず、子供の人生の変化を想像してみましょう。
image by: Shutterstock
『システマティックな「ま、いっか」家事術』
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