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人生3年捨てる覚悟ある? 成功するために必要な「1万時間の法則」

人生、何かを成し遂げたいと願うのなら、最低3年は捨てる覚悟で、その物事に取り組むべきだと語るのは、メルマガ『音多秀茂の【富と成功の5つのタネ】』の著者である音多秀茂さん。でも、実際にどうすればいいの……という方のために、物事を継続させるためのちょっとしたコツを伝授されています。

人生を3年捨てる覚悟

この世の中、何か成果を出そうと思ったら大抵3年はかかります。それを代表するのが「石の上にも三年」という言葉だったり、「1万時間の法則」です。

1万時間の法則とは、何毎に置いてもプロレベルになるには大体1万時間かかるというもので、1万時間を3年で割ると一日約9時間という事になります。

仕事であれば就業8時間を集中的に過ごし、その上残業1時間をやりこんで何とか3年で一人前になれるといった所で、感覚としてあながち外れてはいないと思います。

ただし、時間だけでは無く密度や集中力も重要ですから、それによってトッププロか、アマに毛の生えた程度のプロかは分れますが(-。-)y-゜゜゜。

さて、仕事以外で自己啓発や趣味、芸事で自分磨きをし、人に見せらるレベルで成果を出すにはこの3年という継続期間が一つの目安になります。

だから何かを始める時は、一旦「今日から3年間は捨ててみる」という覚悟で始めてみると良いと思います。

今日から3年間、毎日9時間続ければプロレベル。3時間ならセミプロレベルといった感じで、未来のどの点においてどのレベルの自分を準備出来るかが大体予測出来るんですね。

そうしてなりたい自分を何年先かの未来にプロットしておき、そのタイミングでステップアップする為の環境変化を準備する、というのが効率の良い自己啓発です。

3年続かないから格差が生まれる

簡単に3年、3年と書きましたが、これが分かっていて3年続けば大したもので、ほとんどの人が3年続かないから世の中の格差は生まれている、といって過言ではないでしょう。

自己啓発のタネでは何度もお伝えしていますが、あらゆる成果の根拠は「継続と行動」にかかっていますから、途中でやめたら成果は生まれません。

では何故、3年続かないのか?

これは私の感覚ですが、1年くらいは何でも続きます。でも1年半程経っても何も目が出ないと、それ以上続けても何も起こらないと思い、見切りをつけてしまうんですね。

そんな時はそこまでに費やした時間を計算し、1万時間の法則に対して何%達成しているのかを計算してみると良いと思います。

例えば毎日1日3時間続けてきたことなら、たった1,500時間。「達成率15%か、そりゃ目が出ないのも当然だな」と、冷静に判断できるはずです。

次からは、この続かない理由をもう少し具体的に掘り下げて、対策を考えてみます。

>>次ページ 継続には目標到達までの工程表が必要

継続には目標到達までの工程表が必要

物事を始める時、ただ勢いで始めるのも大事ですが、成果の根拠は「行動と継続」にかかっていますから、どちらが折れても成果は生まれません

だから初めにする事は、具体的な目標設定と計画作りです。ここが薄いと、特に初心者から中級者レベルへ上がる時に、挫けてやめる人が多いです。

では、具体的な目標設定と計画作りとはどんなものか?

例えば、ある小学生が「サッカーの本田選手のようになりたい!」と強く思って、毎日サッカースクールに通っていたとします。

これは素晴らしい事ですが、その想いだけでは、ただのサッカーが好きな人で終わってしまう可能性の方が高いんです。それは何故か?

それは目標に至る工程表を描けない、単なる空想レベルで終わっているから。

本田選手と同じになりたいなら、環境や施設、コーチや練習方法、目指す意識や持つべきメンタル、私生活の過ごし方など、あらゆるセグメントから満たすべき条件を考慮した上で、今やるべき事を決めていかなければなりません。

だからその小学生が成功するには、本田選手が子供の時に過ごした1万時間と、同質の時間を過ごす事が大事だと教えてあげればいいんですね。

特に子供は、時間軸で物事を考えるのが苦手ですから、工程表や計画表の具体的な作り方は教えてあげる必要があります。

すでにその子は具体的になりたい姿がありますから、後は毎日何時間、1万時間に達するまでどんな項目をこなしていけばいいのかという計画や工程表は、自分で考えながら作れると思います。

そうした工程表を作った上で改めてスタートすると、それまで過ごした時間とは全く異なる質の高い時間を過ごす事が出来るんですね。

この工程表の存在が特に重要なのは、初心者の枠から抜け出す時です。

何かを初めても継続出来ない人の多くは、大抵この初心者の壁を越えられません。

何故なら止まった車を動かすのに、多くのガソリンが必要なのと同様に、何かを始めてから最初の成果が出るまでには、たくさんの熱量を使うから。

最初のうちは簡単に成果も出ないから苦痛もあります。成果が出ないから、いろんな物にも手を出して熱量も分散しがち。さらに結果が出ない自分に自信を失ったり、急ぎがちです。だから転んでやめてしまう人が続出するんですね。

そんな時、目標とそこへたどりつく工程表が存在していれば、それに従って冷静に現状把握をし、淡々と継続出来ます

継続は3年出来れば大したものですが、3年継続出来た時、当然そこにはトッププロと普通のプロといった違いはでてきます。もちろん成果としては無駄骨に終わることもあります。

しかし、そもそも3年継続出来る時点で、その内容にはキチンとした目標設定と工程表があったはずですから、その事自体に信頼性や価値が生まれるんですね。

人生の中で3年はすごい時間を締めています。だから無駄骨に終わるかもしれない事に捧げるのはすごく勇気がいる事ですが、何事も3年やらなきゃ全て中途半端なのも事実ではないでしょうか。

私は結構中途半端な人間なので(笑)、3年継続する重みは良く分っているつもりです。

だから“人生を3年捨てる覚悟”でやってみるという感覚が良いと思います。捨てる覚悟じゃないと「3年もやったのに成果が出なかった」とか思ってしまいますし、逆に「3年やらなきゃ成果は出ない」と思う事も間違いなんですね。

image by:Shutterstock

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『継続する心』

 プロ生活32年目。

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