室町時代から続く老舗製薬会社が、夏の「虫よけ」市場で起こした革命

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夏のお出かけに欠かせない虫よけですが、汗などで流れてしまうため何度も塗り直さなければならないという手間や、小さなお子さんをお持ちの方、敏感肌の方は肌荒れも気になるところですよね。そこで注目を浴びているのが「肌に優しい」「8時間塗り直しなし」を謳うユッカ スキンプロテクター。無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では、この虫よけを販売する老舗製薬メーカーの戦略を分析しています。

相反する二つの価値の両立

今回は夏に欠かせない商品で注目を浴びている企業を分析します。

翠松堂製薬(創業1570年の製薬メーカー)

◆戦略分析

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■戦場・競合

  • 戦場(顧客視点での自社の事業領域):虫よけ
  • 競合(お客様の選択肢):アース製薬やキンチョール、メンターム、アロベビー など
  • 状況:人体用虫よけ市場は好調で右肩上がりの傾向にあるようです。

■強み

1.肌にやさしい

  • 敏感肌にも使える
  • 石けんで洗い流せる
  • ベタつかない

2.長時間、虫をよせつけない

  • 塗りなおす必要がない
    →幼稚園や保育園などでは塗りなおせないので、親にとっては大事なポイントとなります。

3.虫よけ成分を吸い込まない

  • クリームタイプなので、あやまって薬剤を吸い込む心配がないので安心

⇒上記の強みを支えるコア・コンピタンス
★独自の虫よけ剤配合技術

  • ディート(虫よけ剤)をカプセルに包み込み、クリームに配合することに成功
    →これにより、ディートが肌に直接触れることがなくなり、肌にやさしいを実現しています。

■顧客ターゲット

  • 小さなお子さんがいる方
  • 敏感肌でも、しっかり虫よけしたい方
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