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なぜ子供に「夏休みの宿題もう終ったか?」と聞いてはいけないのか

子供を信用していないわけではないけれど、思わず口をついて出てしまうしまう「宿題やったの?」という言葉。こんな問いかけに対して「今やろうと思ってたのに!」という答え方をされたこと、ありませんか? 無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』によるとこの言葉、とある理由から子供に対してかけてはいけないNGワードなんだそうです。では、子供のやる気を妨げずに宿題をさせるには、どうしたらよいのでしょうか。

夏休みの宿題

小学生の子どものいるご家庭では、宿題の片付き具合が心配になっている方もいらっしゃるかも知れません。今号では、宿題を計画的に片付けられるようにするためのサポート方法についてお伝えします。

まず、やってはいけない(←子どもが宿題を計画的に片付けるようになるのを妨げてしまう、の意味です)ことから。子ども本人に、「宿題やったの?」「済んでるの?」と問い詰めることは、禁物です。

理由は大きく分けて2つ。ひとつは、大人に言われてしまうとやる気が失せてしまうから。まさに今、鉛筆を手にして漢字練習を始めようとしていた瞬間だったとしても、この口出しで鉛筆を投げ出すくらいに、やる気をなくしてしまう効果があります。

もうひとつは、子ども自身で管理すべき領域に踏み込んでしまっているから。踏み込んでしまうことで、子どもには「信頼していない」というメッセージが伝わってしまいます。また、子どもの領域を侵し続けると、やがて子どもの側の自立心が折られ徐々に依存心─自分でやらなくても、どうせパパ・ママが考えて言ってくれるさ─が植えつけられてしまう恐れもあります。

では、どうすれば良いかというと、「さりげなく、宿題の存在を思い出させる話題を、会話の中に忍び込ませる」のが効果的なのです。関連する話題の時に、ちょっと質問を投げてみたり。「この組み立てキット、カッコいいねー。ねぇ、自由研究にこういうのを作って出すのもアリなの?」

ちょっと思い出したことを、ポロリと話したり。「そういえばパパの同級生で、魚釣りの自由研究を出していた子がいたなぁ。自分で釣った魚について、釣った場所・時間・エサと図鑑で調べたことをまとめていたんだ。あれはすごかったなぁ」

自分自身の体験談を語ったり。「パパ、小学生の時に算数ドリルのことだけすっかり忘れてて、まるっきりやり忘れたことがあったんだ。8月31日に気がついて、提出日の9月3日までの間に必死になってやったんだよ。あれは本当に焦ったなぁ」

なお、体験談を語るときは、失敗談にしましょう。成功談(≒自慢話)で子どもの意欲を励ますのは、並大抵の話術ではできない芸当です。

もし、他の大人が子ども本人に対してガミガミ言ってしまいそうな時は、「上手に間に入って、連係プレーに変えてしまう」という高等テクニックで対応しましょう。

「リカ、宿題はちゃんと進んでるの!?」
「まあまあ、宿題のことはアレコレ言わなくても大丈夫だよ。『どんな宿題が、どれくらいあるか』『いつ、どれくらいずつ進めていけばいいか』も、自分で考えられることだから、口出ししちゃ悪いよ。それに、もし何か困ったことがあったとしても、自分で相談することだってできるんだから、こっちから口を出す必要はないと思うよ」

当然、子ども本人も耳を大きくして聞いているはずですが、あくまでも「大人同士の会話」として語りましょうね。

後で子どもが、宿題をやった/自分で計画を立てたなどと言ってきたら(それが仮に5分前にあなたが示唆した内容そのまんまだったとしても)子どもの意欲と充実感に、大いに共感してあげてくださいね。

「おおそうか。自分で考えて、進めているんだね!」と。

image by: Shutterstock

 

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