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世界一笑えると噂のイギリス・ジョークが不謹慎すぎて全く笑えない

「世界で一番笑えるジョーク」ってどんなものなのか気になりますよね。「世界で一番」なんて言われるくらいですから、お腹を抱えて笑っちゃうこと間違いなし! なんて思っていたら……。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』で、その内容が紹介されています。貴方は笑えますか?

ユーモア精神はどこからくるのか?

久々に英語の名言をご紹介してみましょう。

English humor resembles the Loch Ness monster in that both are famous but there is strong suspicion that neither exists.
(George Mikes)

 

イギリス人のユーモアとネス湖の怪獣の共通点は、どちらも有名ではあるが、実在しないのではないかという強い疑念があることだ。
(ジョージ・マイク ハンガリー生まれのジャーナリスト・作家)

イギリスのテーブルの上にはマナーはあるが料理はない」というジョークもあって、イギリス人はどうも分が悪いようですが、こういうクスッとなるユーモア、皮肉は面白いものです。

では、本当にイギリス人にはユーモア精神はないのでしょうか。

もう10年以上前になりますが、イギリスのウェブサイト「Laughlab」が、世界中からジョークを集め、それが国籍、性別、職業などの社会的地位を超えて、誰もに喜ばれるのか、それとも違いがあるのか…ということを真面目に研究し、成果を発表しました。今でも、結果は見ることができます。

RICHARD WISEMAN

世界で一番笑えるジョーク」として票を集めたのは次のジョークです(上記のサイトからジョーク本文の全文を転載。須田訳)。

Two hunters are out in the woods when one of them collapses.
He doesn’t seem to be breathing and his eyes are glazed.
The other guy whips out his phone and calls the emergency services.
He gasps, “My friend is dead! What can I do?”.
The operator says “Calm down. I can help.
First, let’s make sure he’s dead.”
There is a silence, then a shot is heard.
Back on the phone, the guy says “OK, now what?”

 

2人の猟師が森を歩いていたところ、1人が倒れた。
彼は息をしている様子もなく、目はうつろになっている。
連れの男は携帯を取り出して、救急隊に連絡した。
「友達が死んだ、どうしたらいい?」と息を切らしながら言った。
オペレーターは「落ち着いてください。大丈夫です。
まず、彼が死んでいるのは間違いないか、確かめてください」と言った。
少し静寂があった後、銃声が聞こえた。
電話に戻ると、男は言った。「OK。で、どうすればいい?」

むちゃくちゃです

これで笑える日本人がどれくらいいるのかなと、初めて読んだ時は思いましたが、これを英語ネイティブ話者に聞かせたら「ハッハッ」と手を叩いて笑うのです。おお、そうなのか。彼らには面白いのか…としみじみ思いました。

良い悪いではなく、笑いはまさに文化の違いなんだなぁと感じました。なかなか「死」を笑いのネタにつかいにくいのが、日本人なのではないでしょうか? そうでないところでユーモアのネタを探す。「死」も軽々と乗り越えるユーモア精神というのはなかなかに日本人には理解しにくいかもしれませんが、案外そういうところから、文化の摩擦が起きるかもしれません。

image by: Shutterstock

 

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