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茶店の水を一杯飲むだけで商機を見いだす近江商人、諦める江戸商人

物事の捉え方は人それぞれとは言いますが、モノが売れるかどうかを見極めるのに大事なのは「常に前向きな姿勢」であるとするのは、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさん。ご自身が配信する無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、わかりやすいふたつのエピソードを挙げ、姿勢の違いで明らかに変わる「商売の分かれ道」について紹介しています。

視点を変えれば、モノは売れる!

モノが売れるかどうかを見抜くのは難しいものです。そのコツは、「前向きな姿勢」です。まずは、近江商人の逸話から。

上方で商売を始めようと考えた、江戸商人と近江商人がいます。それぞれが上方の入口で立ち寄った、一軒の茶屋での話。

水をもらって、ひと息ついて歩き出そうとすると、茶屋のお婆さんが慌てて、「旅の人、六文払っておくれ」。

江戸商人は驚きました。「上方では、水まで銭を取るのか。そんなあこぎな人間のいるところで商売はできない」と考え、江戸に帰ってしまいました。

一方、近江商人は、「上方じゃ、水まで売り物になるのか。これは、何でも売れそうだ」。儲かる見込みがあると考え、急ぎ足で上方に向かいました。

同じように商売をしている人間でも、モノごとの捉え方が違うだけで、まったく違う結論になってしまうのです。

もうひとつ、有名な話。

靴のセールスマンが2人いて、市場を開拓するためにアフリカへ。現地では、人びとは靴を履いておらず、裸足で歩いていました。

これを見た、1人のセールスマンは、「みんな裸足で歩いている。靴が売れる見込みはない」と考えました。

もう1人のセールスマンは、「裸足で歩き、靴を履いている人はまったくいない。これは大きなチャンスだ」と考え、会社に「至急、5万足送れ」と電報を打ちます。

この2人もモノの捉え方が違っていただけです。つまり、常に前向きな考え方をしていれば、商売の道は拓けてくるということです。

モノが売れるか売れないかは、あなたの姿勢で変わってくるのです。

image by: Shutterstock

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