私たちは、いわゆる「和製英語」を普段使いしていますが、このような「他国の言語と母国語が混じり合って新しい言語が生まれる」という現象は、現代社会ではよく見られるそうです。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、新しいコミュニケーションツールとして活躍している「合体言語」を紹介しています。
言語と言語が一緒になるとき
- テレビゲーム
- セールスポイント
- キーホルダー
- ウィークリーマンション
この4つの単語に共通することは何でしょう? 実は…これは全部「和製英語」と呼ばれるもので、それぞれ
- video game
- selling point
- keychain
- small apartment rented by the week あるいは weekly rental condominium
と言うのが普通の英語です(「ウィークリーマンション」というのは登録商標です)。
「mansion」は、英語ではかなり豪華な邸宅のことで、日本の「マンション」はapartment、condominiumが適当な訳になります。
日本語はとても柔軟な言語で、外国から入ってきた言葉を吸収して自分たちなりの言葉にしてしまいます。
日本語の場合はほとんど単語レベルでしか見られませんが、もともとあった言語と他所から入ってきた言語が混じりあってコミュニケーション用に新たな言語ができることがあります。こういうのをピジン言語といいます。
今だと「シングリッシュ」などはその代表例として挙げられるでしょう。シンガポールで話されている英語ですが、私もなんどかリスニング材料として聞いたことがあります。ただし、かなり聴き取りは難しく感じます。英語ネイティブ話者も結構苦労するようです。
以前、大マインドマップのイベントの中でフィリピン人3人とお友達になりました。タガログ語が母語ですが、英語でのコミュニケーションが多いそうで、「こんにちは」などもほとんどHello! としているそうです。その代わり、日本語で言えば「~ございます」に当たる「po」というのを英語の表現にくっつけて使うそうです。
- Thank you po.
- Good morning po.
という感じで、英語とタガログ語の合体でTagalishというと教わりました。面白いですね。日本語だと「Thank you gozaimasu」みたいな言い方になるのでしょう。
「正しい英語」とは違うかもしれませんが、言語とはそもそもその共同体の中で使われるコミュニケーションツール。その中で互いの意思疎通ができることが最も重要なことですから、これも正しい姿なのだと私は思います。
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