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「いいね!集めればOK」と言う小手先ブランディングに騙されるな

フェイスブック等を活用したいわゆる「SNSブランディング」。よく耳にする言葉ですが、そんな「仕事」を手がけるブランディングコンサルタントなる人の話を聞いて、頭痛と吐き気を催すほどだったというのは、無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者でマーケティング戦略コンサルタントの中久保浩平さん。自身のメルマガで、その理由と「本来のブランディングの意味とは何か」について語っています。

ブランディングって?

以前、ブランディングコンサルタントをしているという方に出会いました。氏曰く、ブランディングとは、facebookやブログ、WEBを活用していかにアクセスいいねを集めるかが重要であり、ブランディングのカギとなる、というようなことを力説していました。

要は、人も会社もお店も商品も認知をいかに広めるか? いかに有名になっていくか? いかにして凄いと思われるか? ということだそうです。

聞いていて頭痛と吐き気がしました。ブランディングの意味を全く理解していないか、若しくは、表面的な一面だけを見てブランディングと言っているのかわかりませんでしたが、とにかく氏のいうことを聞いて、お金を払っているお客さんがいることを思うととても不憫で仕方がありませんでした。

そういえば、facebookの投稿なんかを見ていると、たまにやれどこそこの有名人、著名人とご飯に行って、こんなことを学びましたとか、年収ウン億円の社長とお会いしてこんな話を聞きました、というようなモノを見かけます。コメント欄には、

「○○さんすごーい!」
「○○くんステキー!」

といった書き込み。で、本人のコメントも「すごいでしょ?」みたいな。

凄いという定義が個々によって違うかとは思いますが、本当に凄いと言われるような人って、そんなことしません

ここまで来たら凄いの一人歩き、ある意味、自分がいかに凄いかをなんの恥じらいもなく書き込めるあんたが凄い、という状態です。

話を戻します。

ブランディングってのは、凄いと思わせることでも認知を高め有名になることでもありません。当然アクセスやいいね、を集めるなんてことでもありません。そーゆーのを小手先というのです。

ブランディングとは、個々に元々存在する価値を提供し、市場や顧客との関係性を築いていくものです。そのためには、その価値を高めていくことも必要ですし、理解を深めてもらうことも必要となってきます。

人であっても会社であってもお店であっても商品であっても同じ。ブランドという言葉の本質は個に分別をつけるということで元々個にある存在価値自体がもう既にブランドなのです。その存在価値によって、市場や顧客との関係を築いていくことがブランディングなのです。

高価なものだからとか、有名だからというのは狭義且つ表面的な意味合いでしかありません。凄いと思わせることや多くの人から支持を得ることや商品やサービスのことを広めることをブランディングというのではありません。

ブランディングを行うということは、商品やサービス、あるいは、会社や店舗、の正しい価値を市場や顧客に正しく伝え理解され信用を得る。そのための活動ということです。

御社では、正しいブランディング活動をしていますか?

■今日のまとめ

『正しいブランディングを行う。』

image by: AlesiaKan / Shutterstock.com

 

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