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1円でも安く買うため1500円の倹約本を買う愚かさに気づかぬ人々

確かにお金は大事ですが、お金に振り回される人生はなんとも虚しいもの。そんな「煩悩」を消し去ることができたとしたら、より充実した生活を送れそうなものですよね。無料メルマガ『ビジネス発想源』では、さまざまな実例を上げつつ、「お金を効果的に使うコツ」を紹介しています。

支払いに後悔しない

お金を効果的に使うコツは、「支払いに後悔しない」ことです。払い過ぎたかなと反省するのはいいけれど、「払わなければよかった」と後悔をしないようにするのです。

どういうことかというと、例えば、スーパーで牛乳を220円で買ったとします。そしてたまたま別のスーパーに行ったら、全く同じ牛乳が190円で売っているのを見ます。その時に、どう考えるのか。

お金に振り回される人生を送っている人は、「支払いに後悔する」ので、「うわーー、さっき220円で買ったのに、こっちは190円だーー! 30円損したーー!」と考えてしまいます。そして「負けた感覚になります。負けた感覚で買った牛乳だから、飲む時も「あっちのほうが安かったなあ…」と、ネガティブに考えて美味しくなくなります。

でも、支払いに後悔しない人は、「220円払ったほうが30円損している」とか「190円なら30円得した」とかは考えません。220円で買ったその牛乳は、220円なのです。その事実を中心に考えるから、別にネガティブな感情が起こりません

別のスーパーに行ったのは偶然であり、しかも偶然に特売をしていたのだから、「今日はたまたま190円なのね」ということを冷静に判断します。特売ではなく日常価格であっても、わざわざそのスーパーに行く手間を考えると、よく行くスーパーで220円で他のものと一緒に購入したほうがラク、という考えをします。

支払いに後悔してしまうような人は、損した得したという一時的な値段だけを騒ぐから、いろんなスーパーのチラシを比較検討して安いものを求めていろいろな店舗に行きます。

1円でも安く」ということに躍起になり、その比較検討している時間やいろんな店舗に行かなければならない時間、多数のチラシを用意しなければならないコストなどが、全くわかっていないのです。

「賢い生活術」みたいな主婦向けの本を読むと、そのように比較検討しまくることほど賢い、みたいな内容ばかりなのですが、そんなことやっているコストには触れてないし、そもそもそんな本の値段が1,500円だったりします

自分がいいと思ったら買って自分がいいと思わなかったら買わない。そして、買ったら後悔しない。それだけで、良いお金の使い方ができます。

例えば、100万円の腕時計を買ってつけていて、それと全く同じものをつけていた人が、「えー、それ100万円で買うたんでっか!? 僕はこの同じやつ、75万円でしたで!」と、安く買ったことを自慢してくる、みたいなことがあります。

そんな時も、「うわー、25万円も損してるよ……」などと考えなくてもいいのです。「この人は、75万円の時計を使っている。自分は、100万円の時計を使っている」と判断すればいいだけです。

75万円の時計を100万円で買ったのではなく、100万円以上の価値があるから100万円で買った、と思っていればいい。そういう人が、その100万円の時計を、100万円に見合うぐらい使い倒し、大切にします。

極端に言えば、1,000万円の高級車を、たまたま50円で購入できたとしたら、50円で買った人はきっとその車を、1,000万円で買う人ほど大切には乗らないでしょう。1,000万円もの価値がわからないからです。

それと同じことで、ちょっと高い値段で買ってしまったとしても、その高い値段の価値を保有したと思って、「その価値に見合うだけの使い方をしよう」と考えればいいでしょう。

騙されて高い値段で買ったとしても、「高い授業料だった」というすごく便利な言葉もあります。

買った値段に後悔しない。

そのほうが、お金の価値をきちんと体得していき、お金を効果的に使える体質になるのです。

【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)

  • 「支払いに後悔しない」ために、今後はお金を使ったことに対してどんな自分ルールを決めるべきか。ノートに何カ条かで明記する。
  • 今年はそのルールで生活してみる。

image by: Shutterstock

 

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