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なぜ「午前ゼロ時」と言わないのか。「0」の正しい読み方あれこれ

数字の「0」の読み方、ご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では著者の須田將昭さんが、読者から寄せられた質問に答える形で、正しい「0」の読みについて紹介しています。さて、『永遠の0』はどう読むべき?

数字の読み方

読者の方からご質問がありました。

「0」、零の読み方で混乱するのですが、ゼロは英語が元ですか? ラジオやテレビではレイということが多いのは標準があるんでしょうか。
(Iさん、ご質問ありがとうございました)

以前、メルマガの中でも

試しに次の電話番号を読み上げてみてください。
069-241-3785
ゼロ・ロク・キュー、ニ・ヨン・イチ、サン・ナナ・ハチ・ゴ
と、ヨンとナナになったことでしょう。

と、「0」は「ゼロ」と書いておりました。ところがテレビなどでは、「レイ」と読んでいます。「0」の和語(やまと言葉)の読みはありません。「レイ」は漢語読みです。「ゼロ」は「zero」、つまり英語からきています。

ちなみに「NHK放送文化研究所」というサイトでは、「0」の読み方についてこのような見解を述べています。

「イチ、ニ、スリー」と言ったら非常におかしく聞こえるのと同じように、「0」のところだけ歴史の浅い英語からの外来語「ゼロ」を使うのはあまり好ましくない、という理由から、数字を読み上げるときなどは「ゼロ」を使わず「レイ」と言うようにしているのです。(NHK放送文化研究所 最近気になる放送用語 レイ? ゼロ?

また、続けて、「無い」ということを意味する言葉として使うときには、

「事故ゼロ」

などのような言い方はする、とあります。数字の「0」と「あるかないか」というときで使い分けをされているようです(余談ですが、この「放送文化研究所」は色々深い話があって読んでいると時間を忘れます)。

さて「0」で気になるのは、小説、映画ともに大ヒットした『永遠の0』は「ゼロ」と読むのか「レイ」と読むのか。どちらが正しいのでしょう?

小説、映画ともに「ゼロ」と読んでいるようです。戦闘機の名前が「ゼロ戦」だから「ゼロ」で合ってる…ように思えます。

でも、これがそもそも不思議な話です。「ゼロ戦」は、皇紀2600年に採用されたので、当時の規定(皇紀の下二桁を冠する)に従って名前がついて、「00」だから「零式艦上戦闘機(レイシキカンジョウセントウキ)」というのが正式名称で、略したら「レイセン」です。「ゼロ戦」と呼んだら「ゼロ」という英語が入ることになりますが、戦時中、敵性言語の英語の使用制限を厳しく行っていました。軍自ら、最も活躍している主力の戦闘機に「ゼロ」という英語を入れた呼び方をするのかなあ…というのは私の長年の素朴な疑問です。

どなたか事情をご存知なら教えてください。

数の読み方、探るとまだまだ色んな秘密が隠れていそうです。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 1日1粒!『幸せのタネ』 【発行周期】 日刊

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