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テスト前の「ノート貸して」「ジュース1本ね」が正しかった理由

あなたは、苦労して手に入れた知識や経験を、親しい友人から「教えて!」と言われたら気軽に「タダ」で教えるタイプですか? 「友達なら当たり前」と思った方、今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』を読まれたら考えが変わるかもしれません。著者の佐藤しょ~おんさんは、「お金を受け取ることは、自分にとっても相手にとってもメリットがある。友達からお金を受け取るのがイヤという人は、コーヒー一杯でもかまわないので、堂々と対価を受け取るべきだ」との持論とその根拠を記しています。

おカネを払う、おカネをもらう

何かを学ぶ、何かを教えてもらう時には躊躇することなくおカネを払いましょうという話は過去に何度か書きました。今日はこれとセットで考えて欲しいことを書きます。それが「おカネをもらう」ということです。

あなたが相手にとって貴重な情報やら経験を持っていて、相手がそれを欲しがっているとしたら、それは何らかの対価をもらってお伝えするべきだと思うんです。

友達からおカネは取れないよ、というのであれば、スタバのコーヒー一杯で良いんです。これを堂々と要求するということが大事なんですよ。なぜかというと、ここには二つのメリットが生じるからです。

一つ目のメリットはおカネを払った、対価として何かを差し出した相手が、あなたから受け取る情報を価値あるものと想定、期待、認識してからその情報を受け取るからです。情報の価値って、その情報にどの程度の価値があるのかという事前の想定や期待感によって大きく変動するからです。受け取る前に、これは役に立ちそうだぞ、と思うと本当にそこから役に立つ情報を拾い上げるのです。

その意味では、「これは全然つまらない話なんですけど」という枕詞で話を始める人って損をしているんですよ。そのセリフを言った瞬間に、聞き手の方は「つまらない話を聞かされる」って考えるわけですから。反対に、「この喩えはメチャメチャ面白いんですが…」と言ってから説明すると聞き手の目が輝くのが分かります。

ですから、あなたの提供する情報の価値を高めるために、聞き手に事前にこころを整えてもらう必要があるんです。これはとっても有益で今の自分には必要な情報なのだ、と思ってもらってから話を始めると刺さり方が変わってくるんです。情報の対価はそのために必要なのです。受け取る代わりに何かを差し出す、そのことによって少なくとも差し出した対価と同程度の価値はあるのだ、と思ってもらえるわけですね。

セミナーで良く言うんですが、同じ話を聞くのでも、1万円支払って聞いた人はその話から1万円分の価値を見出すのです。同じ話でも10万円を支払って聞いた人はそこから10万円分の価値を見つけ出すんです。同じ情報を受け取っているのに、実は人によって手にする価値って全然違うんですよ。それがどこから来ているかというと、対価として差し出したものの価値だったりするんです。

じゃ、スタバの本日のコーヒーショートサイズじゃ200数十円の価値しか無いのか? という議論になりそうですが、これがまた違っていてそもそも友人に向かって、「教えて欲しければあそこのスタバでコーヒー買って来てよ」と言った瞬間に、相手の背骨がシュッとするんです。「え? なに? タダでは教えてくれないの?」ということが分かった瞬間に、その情報に価値を感じるんです。特に、親しい友人だったり、今まで対価を要求したことがなかった間柄ではこれは効くんです。

しかしこのスタバのコーヒーというやり方は、不特定多数の人には全く効果ありませんから。例えばセミナーみたいなケースではストレートに支払ってもらう金額の多寡が相手が心の中で作る価値のイメージに直結します。ここでスタバのコーヒーで良いですよ、みたいなことをやると、「なんだ、スタバのコーヒー分の価値しか無いのか」って思われちゃいますから注意してください。

続いてははもう一つのメリットについて解説をします。立場を変えて、おカネを受け取る側のメリットについて書いてみます。

イヤイヤ、メリットもなにもおカネや対価を受け取っていればそれだけでトクしたんだからメリットでしょ、という人は視野が狭いんですね。単純になにかを受け取ったから美味しい思いをしたという話では無いのです。

皆さんにとって(ま、私にとってもですが)おカネって非常に重要なものですよね。人によっては命の次に大事なものだって考えるかも知れませんしね。そういうものを、特定少数(つまり友人とか知人ということです)からもらうということは、フツーはなかなかやれません。

多分、一般の方は、友人知人親しい人に、「あ~、それはおカネをくれたら教えてあげる」ってスラッと、でも明確に宣言することに非常に大きな抵抗を感じるんじゃありませんかね。なんだか分からないけどものすごく後ろめたく感じたりしませんか。えええ? 友達にカネを要求するのか的なね。

しかし今回はそれを言いなさい、と言っているわけですね。で、頑張って、意を決してそれを言ったとする。そうしたらあなたのこころの中で何が起こるかイメージ出来ますか。あなたが真人間で、正直に、真っ当に生きているのであれば、「これで相手が本当におカネを払っちゃったら大変だぞ」って思うはずなんですよ。特にこれが最初のケースであれば。だから最初は相手が、おカネがいるんならもう良いよ、と言ってくれた方がホォーっと一息つけるというか、安心したりするんです。

これってどういうことだか分かりますか? 要するにこれは、自分が提供する情報に、本当にそんな価値があるのか不安であるということなんです。おカネを受け取って話をしたら、「なんだよその程度の話だったわけ~?」って言われちゃったら、もう穴があったら入りたいくらいの心境になっちゃいますよね。だからおカネや対価を受け取らない方が気が楽なんですよ。みなさんはこれを繰り返して生きてきたわけです。

だからあなたの発する情報の価値が高まらないんですよ。

だからいつもありきたりのつまらない話しか出来ないんですよ。

タダで提供する情報って、発信者側にプレッシャーなんてありませんから。どうせタダなんだからクオリティーについては文句を言うなよ、という暗黙の了解があるわけですよね。そんなぬるま湯の情報ばかりを取り扱っていたら人生が輝くわけないじゃありませんか。

おカネや対価をもらうということは、そこにクオリティーを背負うという責任が発生するということです。しかもこれ、対価を差し出す相手ってあなたの友人、知人でしょ。そんな人をガッカリさせたら人間関係にヒビが入りますって。

は? だから対価を受け取りたくないって?

そんなヌルヌルの生き方をしているからいつまで経っても成長出来ないんですよ。攻める方向が逆ですよ、逆。正しくは、「おカネをもらっちゃったんだから、相手を感動させなきゃヤバイぞ」と考えて、提供する情報のクオリティーを高めようとすべきなんです。やるべきはこっちですから。

資料だってそういうつもりで作ると、一本ピシッと太い線が入るんです。対価をもらっちゃったら手抜きなんて出来ませんよね。そういう心的圧力があなたを鍛えてくれるんですから。

そのために、たとえコーヒー一杯分でも対価を受け取るということは非常に重要なんですよ。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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