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美人東大タレントが伝授。東大生12人中8人が正解した難問の解き方

先日、TBSのクイズ番組「東大王」に出演された、メルマガ『木村美紀が明かす家庭教育の秘策』の著者で美人東大タレント・木村美紀さん。ファイナルステージに進出した現役東大生のクイズ王たちは、知識の幅広さと奥深さもさることながら、問題を誰よりもスピーディーにかつ正確に解くための「頭の使い方」が独特で、それは「東大生の思考のクセ」でもあると言及。子供から大人まで知っておいて損のない「頭の使い方」について、実際に出された問題を解きながらわかりやすく解説してくれました。

東大王から学ぶ! 地頭を育てる、5つの思考のクセとは?!

4月30日(日)に放送されたTBS「東大王」はご覧いただけましたでしょうか。

面白い難問が次々と出されて、すごくためになりました。

5月14日(日)14:30~15:24 にもTBS 『東大王 が再放送されるようなので、まだ見ていない方も、よかったらご覧ください。

ファイナルステージに進出した現役東大生のクイズ王者たちは、知識の幅広さも奥深さも超人的で、すごかったですね。

小さいころからの積み重ねの量が半端ないのだろうな~と、またまた圧倒されました。

ローマは一日にしてならず。

クイズ王者は一日にしてならず。

普段からいろんな事に興味をもって自ら調べてぐんぐん吸収していくことが大事だなと思いました。

超難問に正解した人に「なんで知っているのか?」と聞くと、「昔、なんでだろうと思って、調べたことがあって」とよく言っているんですよね。

一方的に耳にした情報よりも、自分が興味をもって手を動かして得た情報なら、やっぱり後者の方が体で覚えているぶん強いし記憶にもずっと残りやすいのでしょう。

やらされているという感覚とか、気がのらないけど勉強しなきゃという感覚だと、その場しのぎになりがちで、パワーとしては弱いから。

生きて時間を重ねていく中で、「へぇ~なるほど!と思った瞬間が多いほど楽しくて豊かな生き方ができるのかな、ってふと感じました。

ホンモノの知識を、ぎっしり肉厚に身につけていきたいです。

何も知らないとうっかり見過ごして通りすぎてしまうようなことも、知識があれば急にストーンと自分の中に入ってきて、生きていることがキラキラ見えてくるから。

クイズも考えること自体がただただ楽しくて、誰かとごはんしている時もクイズで盛り上がるし、純粋にクイズを考えることが面白いんですよね。

正解したら快感だし、その味をしめたらまたやりたくなるけど、たとえ正解しなくたっていいんです。

自分の頭でゼロから考えたり知識を引っぱり出したりそのブレインフローが楽しいから

クイズで活躍する人たちは考えることが好きなんだなって。

必死で悩んでいる表情は真剣だし、クイズに参加している最中はとにかく楽しそうだし、間違えたら心の底から悔しそうだし、正解したらとびきりの笑顔で喜ぶ。

なんか生きているって感じがして、いいなぁ。

そんなふうに思うのです。

いろんな感情が生まれるほど疲れることもあるけど、喜怒哀楽の豊かな生き方はステキだなって。

東大王は、いろんなクイズ番組がひしめくなかでも、最高峰の難易度を誇るレベルの高い問題がとにかく多くて、生き方まで考えさせられる良質な番組でした。

というわけで、今回のテーマはこちら。

東大王から学ぶ! 地頭を育てる、5つの思考のクセとは?!

東大王2017で出題された問題をふりかえり、出演者の思考をたどりながら、思考のクセをひも解くべき分析していきたいと思います。

1. まず全体像をとらえて外枠を埋める

例えば、東大王で出題された、こちらの問題。

空欄に入る文字を答えなさい。(一般正解率3%)

き→ぎ→い→き→き→き→き→き→き→き→き→(?)

ちなみに私は、収録中この問題は分かりませんでしたが、出演した東大生12名中8名が正解

き、がいっぱい登場するのが特徴的だけど、一体なんのなんだーーー?!

そして、→はなんの流れなんだーーー?!

→が時間の流れだとしたら、「き」は、きのう?きょう?とかの頭文字?

そんなことをグルグル考えていたら、時間切れになってしまいました。

ただのひらめき問題と思ったら、ふってくるのを待つしかない状態になってしまいますが、ちゃんと思考の流れがあるようですね。

こういうタイプの問題の場合はまず全体像をとらえることが先決でした。

最後の(?)の後には、→はありません。

つまり、ここで終わっているのです。

登場した文字の数は・・・?

数えてみると、12個の文字が出てきました。

ということで、12個の何かの順番じゃないか?と考えることができます。

12で1セットのものとして思い浮かぶのは・・・

などでしょうか。

このように、あらかじめ全体の数から予想できるのは、他にもいろいろありますね。例えば・・・

7で1セットのものは、

8で1セットのものは、

今回の問題は、12で1セットなので、12時か、12か月か、星座かな~なんて外枠をまず埋めることができたら、近道です。

日本語のひらがなが12コ並んでいるので、月の名前か、星座の名前で、頭文字か、最後の文字かな~?

そんなふうに選択肢をしぼっていけたら勝ち

そうです。

1月:睦月(むつき)
2月:如月(きさらぎ)
3月:弥生(やよい)
4月:卯月(うづき)
5月:皐月(さつき)
6月:水無月(みなづき)
7月:文月(ふみつき)
8月:葉月(はづき)
9月:長月(ながつき)
10月:神無月(かんなづき)
11月:霜月(しもつき)
12月:師走(しわす)

このように並べてみると、一目瞭然ですね。

月の名前の最後の文字を並べたものでした。

(?)に入るのは、師走(しわす)の最後の文字なので、「が正解!

ひらめきで一瞬の天才もいるかもですが、たとえひらめかなくても、このように、論理的に絞っていくのも最終手段ですね。

この要領でいくと、東大王で出されたこの問題も簡単?!

海水 = 81
土地 = 63
?? = 52

空欄に入る漢字2文字を答えなさい。(一般正解率3%)

出演した東大生12名中8名が正解でした。

これは私もできました。

そうですね~。ついさっき、ちらりとやりましたね。

数字のセットといえば思いつくアレです。

今回は、8で1セットのものなので、

太陽系の惑星の、太陽に近い順番です。

1水星、2金星、3地球、4火星、5木星、6土星、7天王星、8海王星

という法則ですね。

これに従ってみると、

木金= 52 が正解となります。ん~いい問題!!

外枠から埋めていくという思考のクセがあれば選択肢をどんどんせばめていくことができるので、近道できることもあります。

ぜひ身につけておきたいものです。

2. 特徴的なものに注目して絞る

例えば、東大王で出題された、こちらの問題。

空欄に漢字1文字を入れ、二字熟語を4つ完成させなさい。(一般正解率6%)

    東
    ↓
水 → ? → 丹
    ↓
    海

よくある漢字穴埋めクイズですね。

ただいつもよりも、ちょっぴり難易度アップです。

なぜなら、普段なかなか使わないような熟語を使っているから。

「え、こんな読み方もあったの?」と思うような熟語を4つもってくることで、レベルアップされています。

ちなみに、出演した東大生12名中10名が正解でした。

これも一瞬でひらめく人はひらめくのでしょう。

ただ、正解した人も、「あれ、4つとも本当に全部あてはまってる?」と一瞬立ち止まることもあるかもしれません。

私は収録中なんとか正解することができましたが、最後の最後までねばって、正解した確信をもてないままで、いざふたを開けてみたら、正解していてラッキー!というような感触でした。

4つのうち、2つは確実にあてはまるんだけれど、「残りの2つ、これなんて読むの?」と思いながら、半信半疑の気持ちでした。

ちなみに、私が確信をもてていた2つというのは、

東(?) と、(?)丹。

残りの2つは、ありそうで、なさそうな、どうだろ~という感じ。

まず、私がこの問題をとく時に真っ先に注目したのは、「という文字です。

なぜ注目したかというと、東、水、海、という文字に比べて、圧倒的に「は作ることができる熟語の数が少ないから

「丹」という文字を使う二字熟語をぱっと書き出してみても、丹後、丹田、雲丹、くらい。

が後ろにくる二字熟語は雲丹(うに)しか思い浮かばない

よく和食屋や料亭にいくと、雲丹(うに)の文字を見かけます。

そこで、ためしに、「雲」を入れてみると、

東雲=しののめ

と読めて、あてはまるなぁ~と。

高校生時代に、古文でやったな~なんて思い出しながら。

東雲=しののめ東風=こち、ってよく出てくるんですよね。

ただ、他の読み方が分からない。

水雲=?

雲海=?

空海なら、人物名として知っているけどな~、なんて思いながら。

正解は、「」!!

他の現役東大生の子も、「4つの漢字の中で丹の字だけ明らかに使わない字だったのでここがキーポイントになるんじゃないかと。という感じで考えたときに、雲丹(うに)を思いついて」とコメントしていました。

ちなみに、他の文字は、

東雲=しののめ

水雲=もずく

雲海=うんかい

が正解だったようです。

もずくって、こんな漢字だったのかーーー!

たしかに、水の中で浮いている雲みたいだなーーー。

ということで、また一つ勉強になりました。

このように、ひっかかりとなる入り口をいかに速くみつけるかがひらめきを生み出す足がかりになると言えるでしょう。

全て平等にみるのではなく、注目すべきものを先に拾って選択肢をしぼっていくという思考のクセも大事ですね。

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image by:  Shutterstock

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