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男に告ぐ。女性の「アイス食べたくない?」は「=買ってこい」だ

男女のコミュニケーションの齟齬について書かれた先日掲載の記事『なぜ男は妻や彼女に言われずとも自ら洗濯物を畳もうとしないのか』が大好評となった無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』の著者・真井花さん。今回は、さらに男性の頭を悩ませ驚かせる、「女性の婉曲話法」について詳述しています。

婉曲の真意

さて、本日は男性を悩ませる言い回しのお話。今回は女性の婉曲話法に悩む男性のために書いてみました。

以前、男性と女性のコミュニケーションの方法の違いについて記事を書きました。こういうテーマってすごく男性読者に人気があるんですよね。今回も男性読者さんから眼ウロコメールをいただきました。いわく

「女性はハッキリ言えないって知りませんでした…」

とのこと。知らないって怖いですよね~。男性にはハッキリ言わないと伝わらないのに女性はハッキリ言えない。悲劇的すぎるわ。なので、今回は女性の遠回しで解りにくい表現が本当はどういう意味なのかを男性のためにちょっと解説してみました。

日常会話の中で特に問題になりがちなのが、

場合じゃないかと思います。たとえば

と女性が依頼したつもりなのに、男性は「は?」な時です。よくあるよね。でね。このハナシでおそらくポイントになっているだろうと思われるのは、女性が男性に対して「同意や共感を求めてきたとき」なんですよ。うんそう、多分。たとえば

こんな感じです。記憶にありませんか? これが実は婉曲話法であり、ここには見えざる(?)真意が隠されているんですよ。

ちなみに、フツー男性は

など、かるーく受けますよね。ところがですね。同意を求めた女性の心の中では、実は

なんです。いや、マジですから( ̄∇ ̄) この

が女性ならではの思い込みなんですが、これが思い込みにすぎないということが女性には解らないんですよ。ほとんど「反射( ̄▽ ̄)」と変わらないくらい、瞬く間に明らかにそう考えてしまうんです。逆にいうと、女性は同意を与え合うとき、常にかすかなプレッシャーを与え合っていると言えるかもしれません。

男性読者のみなさま、ビックリでしょうか? ところがビックリはこれじゃ済みません。親しい間柄だと、もっと違った意味があるんです。

やっかいなことに、親密で重要な関係、つまり親友とか夫婦とかの場合には、「思いやりがあば実行するはず」という願望が淡いどころではなく極彩色レベルにキョーレツに強くなり

になっているんですよ。いや、マジですから( ̄∇ ̄) なので、これを男性がスルーするとどうなるか。いやもう火を見るよりも明らかに、火よりも恐ろしい激怒が待っているわけです。

たとえばこんな感じ。オクサマが熱を出して寝込んでいるとしましょう。ごほごほいいながら朝起き出してきました。で、お薬を飲みながら

「風邪のときってアイスクリームとか食べたくなるよね?」
「ああ、そうだね。子供のころ親によく食べさせてもらったよ」
「そうそう、私も食べたなあ(^0^)」

…で、夫は出勤し、いつも通りに帰宅しました。

(夜、冷蔵庫を開けて)「え? アイス買ってきてくれてないの?」
「え? だって頼まれてないよ
「…もういいっ(涙)」

…これと似たような経験、ありませんか?

会話の始まり「アイス、食べたくなるよね?」という同意を求められたときがポイントだったんです。食べたくなるかどうかが問題なのではありません。食べたくなるだろうことは当たり前として、すでにその先の買ってきてほしいまでが織り込まれているんです。

男性諸氏、「そんなのハッキリ言えよ!(`◇´)!」は措いておきましょう。今回の記事の目的は、女性の婉曲話法の読み解き方なんですから。

……ちなみに私もこれと同じようなことを結婚式当日に経験しました。白無垢を着込んでいてとても暑かったところ、夫が扇子を持っていたんです。で、私は扇いで欲しくて

「なんか暑いよね?」
「そう? オレは暑くないけど」

と言って、自分自身を扇ぎ始めたんです(驚)。

これもド典型ですよね。私は暑いという同意を求め、それに同意してくれた(するのが当然の状況であり、同意しないはずがない)以上持っている扇子で扇いでくれるものと、「実に勝手に期待したんです。で、あっさり玉砕( ̄∇ ̄)

いやー、男の人にはハッキリ言わないとダメなんだ…と眼からウロコが数枚落ちた瞬間でしたね。

ちなみにこういうたとえ話をすると、たいてい男性から、オレはちゃんとアイスは買ってくる! とかいうメールが来るんですけど、個人の話はしてないですから。マスで見た場合の男性と女性のコミュニケーションの齟齬の話ですからね。念のため。

日本の女性は直接的な言い方を好みません。それはそれを下品とする文化の中で躾けられているからです。なので、特有の婉曲話法で気持ちを伝達するんです。女性が同意を求めてきたときには要注意」ですよ( ̄∇ ̄)

image by: Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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