似たような規模のスーパーや同じフランチャイズのコンビニでも、一方はすごく繁盛しているのにもう一方はいつも閑古鳥などという光景、よく見かけますよね。その理由は一体何なのでしょうか。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では著者の坂本りゅういちさんが、「業績が上がらない店」が競合店を見て学ぶべきことについて記しています。
少しだけ上回る
業績が上がらないと、大幅なテコ入れやイベントなど、お金も時間もかかるようなことを優先して考えてしまいがちです。しかし、そんなことの前に、もう一度自分たちのお店を見直さなくてはいけません。どれだけテコ入れをしても、イベント企画を打っても、本質が変わらなければ、すぐに元の状態に戻ってしまうからです。
火薬に火をつけて、一瞬爆発させるよりは、ジリジリと長い期間火を灯し続けられるか。それがお店にとっては大事ですよね。「でも、じゃあ実際に何をすればいいのかわからない」という人も多いと思います。だから、最初にできる、簡単ですぐに実行可能な方法を取りましょう。
「ちょっとだけ」を意識するのです。
まずは、周囲のお店、特に競合店を徹底的に調べます。商品や、お店のつくりなんかもそうですが、実際に接客を受けて、そのお店のお客様の気持ちを知ることが大切です。
そうしていると、「ここがもう少し良ければな」「こういう態度じゃなければな」みたいなことが見えてきます。あとは、それよりも、ほんの少しだけでいいので、自店が上回れるようにすればいいのです。
特にこの話は、生活に近い商品を売るお店なほど有効です。スーパーやコンビニ、飲食店のことですね。なぜなら、どうしてもお客様が来店する確率が高いから。
皆さんも、通勤・通学の途中にあるスーパーやコンビニに行く機会は多いと思います。ですが、その途中に同じ業態のお店が2軒あったらどちらへ行きますか? どうしても欲しい商品があるならば別かもしれませんが、最終的な決め手になるのは、少しだけでも気持ちよく買い物ができるお店のはずです。
ちょっとした挨拶をしてくれる。午前中に行けば、「いってらっしゃい」と声をかけてくれる。いつも買う商品を覚えていてくれて、すぐに準備してくれる。いつも笑顔で迎えてくれる。それだけで、他のお店と比べて、自店を選んでくれるお客様の数は増えていきます。
目先の新しいこと、面白いことを追いかけるのも確かに大事なことです。ですが、それ以上に、お客様がお店を選んでくれる理由は何なのか、根本的な部分を改善しなければいつまで経っても業績は変わりません。
あなたのお店が、競合店よりも、ほんのちょっとだけ上回っていることは何ですか? それを増やしたり、生み出したりするためには、どんな意識が必要でしょうか?
今日のおさらいです。
- まずは他店を少しだけ上回れるような努力をする。
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